東京永久観光

【2019 輪廻転生】

言語

ツイッター言語変容論とか

脳の無数の神経細胞のネットワークのなかに思考や意識が浮上してくると思われるように、現在の私たちの前にあまりに過剰に飛び交うようになっている言葉の数々もまた、ネットワークしている。神経細胞1個の動きでは脳のネットワーク全体の動きが説明できない…

これも言語問題

デモ隊が国連事務所襲撃、11人死亡 アフガン http://t.asahi.com/1v7h《コーラン事件への怒りの矛先が、欧米人がいる身近な国連事務所に向かった可能性がある》私たちは言語を操り言語に操られる動物なので、象徴をマジに愛し象徴をマジに憎む。

夢の言語炉

消費した燃料以上のプルトニウムを生成するように設計されたものが高速増殖炉である。 ウィキペディアにはそう書いてある。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E9%80%9F%E5%A2%97%E6%AE%96%E7%82%89 昨今の我々も、 「消費した以上のエントリーやつぶ…

津波も情報も瞬時にやってくる

今回の地震で揺さぶられたのは体だけでなく、 心もであり、そして頭もだ。 こんなことがあると、自分のこと、社会のこと 総ざらいするようにものを考える。 9.11。あのときもそうだった。 あれからもう10年かとしみじみ思う。 10年が経過し、 私の目の前まで…

寒いとしか言いようがない

さむい。この単語はかくも単純(たった3文字)。それなのに、「さむい」は、この世界の複雑な出来事をもののみごとに表現する、ように思われる。これは何故だろう。なにかおかしくはないか。実際、「さむい」に当てはまる、この世界の事実というか、この宇…

ジャズ誕生、ツイッター誕生

NHK『スコラ 坂本龍一 音楽の学校』の再放送で、ジャズの回以降をだらだら見ながら考えた—— ジャズの誕生そしてビバップの誕生は音楽の革命だったということなのだが、ツイッターの誕生によるテキストのインタープレー的な応酬というのも、だれも予想してい…

読書記録 2010年(3)

★考える人「村上春樹ロングインタビュー」 http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20100808/p1 ★これからの「正義」の話をしよう/マイケル・サンデル http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20100918/p1 ようやく目から鱗が落ちた(追記が重要) ★数覚とは何か?/スタ…

★言葉はなぜ生まれたのか/岡ノ谷一夫

言語の生物的な基盤そして起源を探究してきた著者の考えのエッセンスを平易にまとめた印象。絵がふんだん(というか絵本)。以下ごくわずかだがメモ。 《人間は「ことば」をもつより前に、「歌詞のない歌」をうたっていたのではないだろうか?》《ある者が、…

ホモサピエンス・ツブヤキス

もう口より先に携帯の指が動いちゃって、 といった人類も出ているのか?

健やかな言語とは?

我々が発する1個のフレーズと別の1個のフレーズがどうつながっているのかは、まるで心臓と腎臓がつながっているがごとく、複雑で霊妙だという気がしてくる。 生物の体が進化するように、言語もまた最初はバクテリアみたいな単純なものだったのが、いつしか…

★ことばと思考/今井むつみ(岩波新書)

心理学(認知心理学)は、解明しなければならない課題とそれを解明するための方法が、じつにクリアに整えられている分野だという印象を、改めて強くした。サピアウオーフの仮説に関し、そうしたクリアな視点で対象実験をしているのだ。これが心理学研究の長…

すばらしい新世界予測

「コンピュータは過去ではなく未来も示せる。シミュレーションやライフログによって」廣瀬通孝氏(ヴァーチャルリアリティ研究)がツイッターでそんなことを言っていた。関連のUストリームでは、こんな予測が可能だとも。「あなたはこれから400円くらい使う…

言葉なしの思考は無理でも 言葉なしのインターネットなら?

ゴキブリの大群を見た松本人志の父親の脳が、闘うべきか逃げるべきかと「考える」のと、心臓を速くすべきか遅くすべきかと「考える」のとは、どう違うのだろう。けっこう似ている。では、脳が、「ゴキブリは昆虫か」「昆虫だ」と考えたり、「ゴキブリの足は…

コルモゴロフ複雑性なんてのがあるらしい。

「記述言語 L における文字列 x のあらゆる記述のうちで最小の長さをもつ記述」を見出せ! と。たとえば上の画像は17KBだが、この画像を生成するプログラムは17KBよりはるかに小さいサイズだというのだ。(詳しくは以下)http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%8…

ツイッターは言語の先祖返り?

『10万年の世界経済史』という本は、原始時代から18世紀ごろまで1人当たりの食い扶持(もしくは所得)は「ほとんど増えていない」とみている。生産性が上がっても人口が増えて1人あたりの分はすぐに減ってしまうという単純なカラクリらしい。そして産業革命…

コミュニタリアンと天皇制

近ごろ朝ガストに行くと読売新聞がなぜか読める。こういうのを翻訳風文体にするなら、「最近のガストにおける朝食が読売新聞の理由不明の閲覧を可能にしている」ということになるわけか。参照:日本語作文術さてそれはそれとして。天皇制について「あっても…

ルートは1本しかない

文章は絵画のように出来事を一望できるような媒介ではないと昨日書いた。しかし、文章は、すべてを重複も漏れもなく読める、しかもそのルートは1本だけで迷うことがない、ということ自体は、ものすごくすばらしいことではないかと、気づく。なぜそんなことが…

私の歴史は最近始まった

古事記を太安万侶が書き記すころまで、日本列島には文字による記録というものが一切なかった。そう思うと凄いことだと感じる。過去がどうだったかを想起するのに、すべて頭の中にあるものを思い出すしかなかったのだ。国の歴史はたしかにそのあたりから記述…

twitter to hatena 転送プログラム実装(私の身体に)

昔は、たとえば同じ山や川を眺めている人たち同士が親近感をもって生活していたのだろう。今はどうかというと、はてなブックマークなどで同じエントリーを読んでいる人同士が親近感をもって生活している。少なくとも私はそうだ。というか、今なお私たちに「…

∃といってもラッパーじゃない∃(・∀・)

ツイッターをコミュニケーション用に使う人も多いのだろうが、私などはほとんど独り言用に使っている。その場合、独自記号、独自文法のことばを使っても、べつにかまわないのではないか。絵文字はそれに近いのかもしれない。あるいは過去形など、べつに「だ…

作文の本質と実存

随所で話題の『日本語作文術』。タイトルがいたってシンプルな中公新書。 日本語の文は、人が主体であることと、述部(動詞、形容、名詞+だ などのパート)が膨らんでいるのが特徴だが、逆に、無生物を主語にし、名詞を接合する要領で文を膨らませる手法を…

フレーゲをめぐって

哲学というのは、(学問とはすべてそうなのかもしれないが)、そこに書かれた文章の意味(というか機能というか)が、厳密に固定されている。コンピュータのプログラム的な感じがする。正しく読み取る以外のことをしてはいけない。芸術家はよく「解釈や意味…

読書記録 2010年(2)

近ごろどれほど本を読んでいないことか。いやこう言うべきだ。生涯で本をそれなりに読む期間は、あったとしてもどれほどわずかしかないことか。暗澹たる気持ちになる。少しの時間しか読書にあてられないのが動かせない条件なら、それでも意義ある読書を実現…

言語のゆくえ2010 (7) 〜 I'd love to turn you on

ポカっと殴ったら相手の頭にこぶが出来た。これは物理現象だ。では、「ばか者!」と怒鳴ったら相手の頭に湯気が上がった。これも物理現象か?答は最初から決まっていて、物理現象でないものなど この世界には存在しない(少なくとも「物理現象に由来しないも…

愛と哀しみの進化論 (6)

人間と動物の相違点。人間は言葉で考えたり、問うたり、答えたりと、そんなことばかりしている。動物はそういうことはしない。もちろん動物の脳も「考える」ということをしなければ生存できない。しかしその「考える」は、手足を動かしたり心臓を動かしたり…

言語論的回転寿司 (3)

フレーゲの哲学については、以下の一冊が、今なお教科書の位置にあるようだ。★言語哲学大全1論理と言語/飯田隆 10年ぶりくらいで開いてみることにした。ところが、図書館なら必ずあると思っていたのに、そうでもない。どうにか借りた一冊もすでに書庫にあ…

言語論的回転寿司 (2)

天が裂けるというのは大げさだろうか。フレーゲは、「結局それが何を明らかにするのか」という観点から言語を考え抜いたと思われる。たとえば「ソクラテスは人間だ」あるいは「ソクラテスは死ぬ」。こう述べることで何が明らかになるのか、と。フレーゲはだ…

言語論的回転寿司 (1)

野矢先生の講義を某所で聴いている。フレーゲ、ラッセル、ウィトゲンシュタイン。言語哲学のはじまりに関する入門編。これはもう私にとって、大トロ、生ウニ、甘エビが並んでいるようなものだ。しかも、余人をもって代えがたい名人が目の前で握る。思えば野…

言語のゆくえ2010 (6) 〜以下をすべて図示せよ

ミュンヒハウゼン症候群◆自分に周囲の関心を引き寄せるために虚偽の話をしたり、自らの体を傷付けたり、病気を装ったりする症例の事。◆自分以外を傷つけ、周囲の関心を引き寄せるのは代理ミュンヒハウゼン症候群。◆患者は病気を創作もしくは既に罹患している…

言語のゆくえ2010 (5) 〜さらに音楽へ〜

◆遺伝子/脳古くからの生物は、身体を遺伝子が設計するだけでなく、活動もまた遺伝子が決定づける。しかし、そこから進化した動物の多くは、遺伝子だけでなく脳の指示にも従って活動する。自身の運動と感覚は周囲の環境や他の個体といかに相互作用するのか、…