東京永久観光

【2019 輪廻転生】

認知

人工知能 雑感

(1) 人工知能は莫大な量のデータを集め独自の優れたアルゴリズムによって最適な解答を示すのだろうが、かたや、人間知能は極小の量のデータを集め独自の愚かなアルゴリズムによって最適な解答を示す。しかし、人間や政党は複数あるので、それぞれ「これが…

★遺言。/養老孟司(新潮新書) 

リンゴであれイヌであれ、個物はすべてどこかが違っているが、それでもそれを同じ「リンゴ」「イヌ」と捉えるのは、言葉があってこそであり、人間だけがやること。他の動物には言葉がなく、したがって「同じ」もないはずだ、と養老さんは考える。そして、も…

ひとりの声だけがメディア

私たちはメディアが分散した時代を生きている。それどころか、ツイッターばっかり見ていると、毎日たいていのことを、ツイートという「まるきり個人のメディア」を通して知る。昭和のころからすればずいぶん遠いところに来た。たとえば、いつミサイルが半島…

知性の定義が変わるとき?

http://kaseinoji.hatenablog.com/entry/carlo-rovelli#%E3%81%93%E3%81%AE%E7%9F%A5%E6%80%A7%E3%81%A0%E3%81%91%E3%81%AA%E3%81%AE%E3%81%8B《人間の認知能力は知性のいちバリエーションでしかなく、他の知性のあり方があるのではないか。この意識も、この…

「表象から知覚へ」(ゲンロンβ16)

昨夜届いた『ゲンロンβ16』(下にリンク)を読んでいたら、東浩紀が「人類は長いあいだ知覚の秩序を作れなかった。表象の秩序しか作れなかった(観光客の哲学の余白に)」と書いていて、雷に打たれた気分だった。http://ch.nicovideo.jp/genron-cafe/blomaga…

人工知能と人間の違いを改めて思う

◎NHKスペシャル視聴中 http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20170625 <定型発達> いわゆる定型の発達をした人間の知能では、万能の人工知能に比べ、将棋の指し手にも限界ありあり、ということだろう。人工知能は非定型発達なのだとも言え…

心の世界が言葉で出来ているのなら

猫の心の複雑さは猫Aと猫Bでさほど違わないようにみえる。人の心はどうか。本来は、人Aと人Bで、同じように複雑なのだろう。ただし人の場合、使う言葉の複雑さが、人によって大きく異る。したがって、心の世界が言葉と無縁なら、人はみな似ているだろう。で…

ブロックチェーン、そういうことか!

https://wired.jp/2017/03/05/moving-patient-data/《各処方箋は“預金”のようなものだ。医者が投薬を停止するときに、その預金は引き出される。ブロックチェーンを使えば、医者はすべての預金と引き出しの記録を確認する必要はなく、単に残高を見ればいい》…

頭の作業/手の作業

朝 目がさめて、返事してないメールの文面を考え、それから起きてその文面をパソコンで打つ。こんなこと、布団の中にいて頭で考えた文面がそのままインターネットに送信されるようにならないと、だめだな。ましてツイッターなんて、つぶやいたことが、ほんと…

音楽と映画とメタ情報

私の場合、音楽はメタ情報なしに消費し、映画はメタ情報ばかり消費している。音楽はそこに流れてきたものやディスクにあったものを背景を知らぬままただ聴いている。映画はあれこれ情報を読んだり意味を考えたりしてばかりいるのに実際の作品はなかなか見な…

ツイッター進化論(随時変異)

後に言ったことが先に出て、先に言ったことが後に出る。ツイッター。そんな奇妙な時間の方向に出くわした人類。本は最後まで読まないと結論がわからないが、ツイッターは最後まで読まないと前提がわからない、ということになるか。とはいえ、前提と結論のは…

ふりつもる『東京物語』

トランプに世界は揺れ、日本発『君の名は。』も世界を揺さぶりそうな昨今。しかし私はひとり『東京物語』をDVD鑑賞。先日の尾道行きの名残。『サピエンス全史』は現世人類の特徴として時間の拡張を指摘するが、『東京物語』などを反復するにつけ、それを通り…

重大ニュース

最近になって私たちは忘れっぽくなったのか? それとも最近になって世界や日本では起こることが多くなったのか? それよりは世界や日本で起こっていることに私たちが過剰に触れられることのほうが問題なのだろう。しかし、考えることがいくつあっても脳は結…

★サピエンス全史/ユヴァル・ノア・ハラリ(柴田裕之 訳)感想

読み進めつつ、以下は感想。 期待を超えて面白い!現世人類の最大の特徴を言語とみるのは一般的ながら、著者はそれすなわち「虚構の思考」だとズバリ指摘して清々しいのだが、しかし最も深くうなずいたのは、その虚構思考こそが現世人類の同一種にあるまじき…

参加感がない(ツイッター時代の不定愁訴)

日本中のできごと・世界中のできごとが、ネットのブラウズだけで手に取るようにわかる。……「いや、手に取るようにわかるわけではない」と反論されるかもしれない。だったら「昔は、手に取るようにでなく 何がそんなにわかっていただろうか(何もわかっていな…

人工知能と経済の未来とニートの万歳と地獄

先日、<ワークショップ「人工知能と経済の未来」を考える>というのを見てきたのだった。http://peatix.com/event/196236 知名度の高い学者が多く出てきたこともあり、充実したひとときだった。井上智洋『人工知能と経済の未来』をめぐる質疑応答の形式で進…

言語から概念を切り離し記号を切り離したら何が残る?(チョムスキーをめぐって)

『チョムスキー 言語の科学』というインタビュー集を読んでみた。 チョムスキーってなんかこんなヘンテコなことを言ってるみたいだけど、「まさかホントかね」と弱々しく眺めていたことを、なおさら輪をかけて断言しているので、驚くほかない。ヒトの脳に生…

ツイッター進化論(随時変異)

近ごろは、朝起きたらすぐに、多数の見知らぬ人の短い書き言葉が、頭のなかをどんどん満たしていく。奇妙といえば奇妙だ。しかし、もともと、頭のなかは、自分の多数の短い言葉が、常にどんどん満たしていた。それもなかなか奇妙なことだ。ヒトの赤ちゃんと…

あやうく「暑中見舞い」を出すところだった(もう「残暑」でないといけないのだった)=ピンカー読書継続=

『冬冬の夏休み』が至福の時間としか言いようがないのは何故なんだ? ディープラーニングがものごとの特徴を把握するカギはどこにあるのだ? そんなことばかり考える。小池百合子と稲田朋美で真の極右はどっちで、その思想を私は永久に拒絶するのだろうか。…

★人工知能は人間を超えるか/松尾豊

ある画像を見てそれが猫かどうか、私はすぐわかるが、コンピュータはなかなかわからない。そこを克服したのがグーグルの人工知能であり、それを可能にした手法がディープラーニングだという。ではディープラーニングとは何か。松尾豊『人工知能は人間を超え…

思考を ただちに音声に そして文字に

音声入力の優れた点は、なにより、思考を、楽に、すぐに、文字化し、クラウドにとっておけることだという。https://cakes.mu/posts/13191?r=20160620m野口悠紀雄さん。『「超」整理法』の時代から、決定的な真理を何度も教えてくれる人。音声入力に関しては…

絵は文字に代わる記号になれるか?

昔は文字も絵も手で書いた(描いた)。しかし今では、文字は完璧に電算的に入力され普遍的な情報として流通する。この異様な激変は、十分に指摘されず、そもそも十分に自覚されずにきた感じがあるが、絵の入力や流通が本当に面倒であることとの差に気づくと…

ツイッター進化論(随時変異)

日々のさまざまな事件やさまざまな情景を、最近は、何よりまずツイッターで知る。そのとき、その事件やその情景に、誰のツイートを介してアクセスしたのかは、その事件や情景の「情報としての重みや彩り」を調整する要因になっているように思う。この、誰を…

手書きの文字が担う体験は同一の情報ではない(?)

◎あなどれない「手書き」の学習効果実感としてもそのとおり。しかし何故なんだろう。今思いついた答え:パソコンの文字は、いつだれがどこで入力しても、いずれも同一不変の概念=情報であるとみてしまう(脳がというか、私がというか)ところが、文字を手書…

★心の仕組み/スティーブン・ピンカー(再)

「人間はある個人を愛するのであり、ある種の個人を愛するのではない」(スティーブン・ピンカー)。なるほど。国民もある政権政党を支持するのであり、ある種の政党を支持するのではない、とも言えるかもしれない。かれと同じ「A性格+B性格+C性格」だからと…

人工知能が囲碁で勝利

《このニューラルネットワークをわずかに異なる亜種のネットワークと対戦させた。自己研鑽と呼ばれるステップだ》http://wired.jp/2016/01/31/huge-breakthrough-google-ai/これはまさに遺伝子変異による個体と個体の生存競争と同じでは? 進化の原理。昨今…

読み書きのフローとストック

読むものが書物からツイートに変わったというのは、読書のメインがストックからフローに変わったということだ。長い日記や読書ノートやブログもあまり書かなくなった。言葉を使って思考すること全体がフロー中心になってきたのだろうか?ちなみに脳は、フロ…

★心の仕組み/スティーブン・ピンカー

いろいろあって読むことにした。進化心理学が成立したばかりの時期にその根幹の発想を鮮やかに知らしめた本、ということになるようだ。ピンカーの考えの前提には、「生物のすべては進化の産物だ」ということと同時に、もう1つ「認知のすべては演算の産物だ…

依存症、ツイッター、人の心

「覚醒剤がないならツイッター見てればいいじゃない」「はい、やってます」 体には生存や生殖という明白な目標があるけれど、心にはそれがないのではないか。覚醒剤もツイッターも煙草もパチンコも心の領域。信仰やテロも?芸術や哲学もだと思われる。人間の…

目が見えなければ視点など存在しない?

「言葉は不思議だ〜」ということを15年くらいは考えている。どう不思議かというと、もし言葉がなかったら、私の今のこの感じは、私の今のこの感じと、どれほど違っていたことか! という思いに結実してくる。言い換えれば、「じゃあ、猫はいつも、どんな感じ…