東京永久観光

【2019 輪廻転生】

科学

★感情心理学・入門(有斐閣アルマ)

普通の事務仕事であっても、感情労働の側面は大きい。メールなど書きながらそう気づく。伝える内容より、それを包むムードのほうが、ときには分量が多いし苦心も多いように思われますが、いかがでしょうか。ご承知おきたまわれば幸いに存じます。どうぞよろ…

ベイズの数学と哲学と仕事

一連のツイート、なんだかとても面白そう。著書を読んでみたい。 ベイズ主義は哲学に過ぎないという点で氏は正しい。しかしそれが数学でとって替えられると思っている点で間違っています。数学の進展は素晴らしい。しかしそれは哲学ではない。哲学的議論で数…

茂木健一郎「クオリアと人工意識」レクチャー

きょうはこれを視聴中。 (茂木健一郎「クオリアと人工意識」レクチャー) 「デネットは面白くない!」と先ほど明言。 意識は宇宙にとって不可欠の要素ではないかと直感している茂木さん。「意識がなければ、宇宙がこのようであることの、つじつまが合わない…

ブラックホールでノーベル賞(ロジャー・ペンローズら)

ブラックホールが論証された・観測されたということが、どれほどすごいことか、案外ピンとこない。地球外生命が見つかったくらいのことか。国債がいくら増えてもOKとわかったとか。キリストが東北で死んでいたのがはっきりしたとか。 ブラックホールは実在し…

★QBism 量子×ベイズ

今週、読書はわりと本気を出した。 『QBism 量子×ベイズ』 私にとっては、量子力学のおさらい、そして、ベイズ確率のオリエンテーション、という感じだった。どちらも予想したより面白かった。(どうせほとんど理解できなくてほとんど苦痛だろうと予想してい…

数理と物理の関係(友人との問答から)

数理は物理から「独立している」という直感。さらに踏み込んで、数理は物理の「単なる説明ではない」「単に詳細に記述しようとした結果ではない」という直感。これが核心のようであり、私もそこは共感できると思っています。 ただし、繰り返しますが、それは…

ベイズ統計

雑誌『ニュートン』が「ベイズ統計」特集だったので買って読んだ。ほとんど知らなかった基礎がよくわかった。 https://www.newtonpress.co.jp/newton.html 3囚人の話、ブルータクシーの話などはけっこう知られているが、やはりベイズ統計なのだった。感染検…

夏の宿題(続き)

『無限の始まり』(デイヴィッド・ドイッチュ)をまた読んでいる。 「夏の宿題」の参考書、もしくは「夏の宿題」そのもの。 ◎ 無限の始まり ◎ 夏の宿題 ドイッチュは量子論の「多世界解釈」をマジに信じていることが知られている。同書のその章を初めて読ん…

信頼区間なぜ95%〜正規分布とべき分布がそもそも謎

『統計学が最強の学問である』西内啓さんの記事を読んだ。 https://cakes.mu/posts/29802 「95%信頼区間」というのが何なのか、初めてよくわかった。この範囲以外の確率になることは「まずありませんよ」ということなのだ。この例では、母集団(東京23区の人…

熱と経済、ミームは遠隔感染、プライバシー/ほか

熱ってなんだろう。それは無数の分子がどれだけ動いているかの総和を表すものだった。経済の正体も無数の人間がどれだけ動いているか動いていないかに他ならないことを思い知らされる昨今。 * 私が新型コロナウイルスに感染していてもツイッターではうつり…

絶賛コロナ月間

https://tokyocat.hatenadiary.jp/entry/2020/02/11/000000 ↓(続く) 3月もコロナ、コロナ、コロナだった。 <2日> https://m.facebook.com/100001305489071/posts/2726515674068589/ 新型コロナの現況がよくわかる。なるほど。 以下も参考になる。 新型コ…

新型コロナウイルス観戦記(2月)

https://tokyocat.hatenadiary.jp/entry/2020/01/24/000000から続く <2月11日> 新型コロナウイルス、日本の陸上にかぎれば、感染している方はほぼ「武漢コネクション」で、つまり三次感染は今のところほぼ出ていないように見える。 中国本土だけ感染者がこ…

インフレ宇宙でも生命はたった1回説

「東大、宇宙の中で生命が非生物的な現象から誕生するシナリオを発表」(日経) https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP528188_T00C20A2000000/ 生命の誕生は想像を絶するほど珍しいけれど、インフレーション宇宙でできた星の数が想像を絶するほど多いから…

★文化が人を進化させた/ジョセフ・ヘンリック

また分厚い本を読むことにした。ジョセフ・ヘンリック『文化がヒトを進化させた』。しかしなかなか全ページ読み終える瞬間を想像できない。吉野家の紅ショウガの容器の最後の紅ショウガを食べる瞬間が想像できないのに似て。 <12月13日> 「文化による進化…

物理学が哲学を凌駕する例か

http://www.phys.cs.is.nagoya-u.ac.jp/~tanimura/time/note.html 物理学者の、哲学者に対する、根本的な疑義が示されているようで、興味深い。 《例えば「地球温暖化は実在するか」という問いは、言語概念分析で答えが出る問題で はないだろう。「大気中に…

★三体/劉 慈欣

『三体』(劉 慈欣)を読んでいる。 意外にも文化大革命の一幕から始まる。糾弾されているのは科学者。相対性理論もビッグバン理論も「反動的だ!」と断じられる。「すべての反動的学説を打倒せよ!」 ホントにそんなこともあったのだろうか? 紅衛兵「お前…

★ビッグ・クエスチョン〈人類の難問〉に答えよう/スティーブン・ホーキング

https://www.amazon.co.jp/dp/4140817739 「ホーキング、私と同じこと考えてた!」という実感。 「私、ホーキングと同じこと考えてる!」でもいいのだが、独立してホントに同じ問いにとらえられたし、独立してホントに同じ答えにたどりついた。そんな親近感…

進化心理学へ

https://note.mu/youth_waster/n/n14b1e2becc4a 「至近要因」と「究極要因」:進化心理学のメスで人間社会を解剖する方法 〜 アニマルとしてのサピエンス、その心に潜む隠れた動機(Hidden motives)───心のわけを解き明かす「進化心理学/EvP」とは何か (h…

★量子力学のオデオロギー/佐藤文隆(続き)

https://tokyocat.hatenadiary.jp/entry/2019/07/14/000000から続く ↓ 『量子力学のオデオロギー』、やっぱり頭と心を完璧に奪われる。私がずっと愚鈍に考えていることの、明晰な答え、少なくとも明晰な問いが、ここには書いてある。 同書にはプリンキピア(…

ニュートンとダーウィンの革命

https://tokyocat.hatenadiary.jp/entry/2019/07/12/000000からと https://tokyocat.hatenadiary.jp/entry/2019/06/11/000000からの続き ↓ ニュートンがなぜ革命的だったのか。天体の動きの理由を探ろうとして、ニュートン以前は「地球や月がこう動くのは、…

★量子力学のイデオロギー/佐藤文隆

佐藤文隆『量子力学のイデオロギー』 改めて特別に魅了されている。なんかこれ、切れ味バツグンの文芸評論に出くわした感じ。つまりこれは批評を読む興奮なのだろう。といっても、佐藤文隆はまぎれもない物理学者なのだから、物理学者が自ら物理学批評を書い…

料理も量子もユーチューブ!

そういえば、インド旅行で宿泊した宿は実は開業したてで、そこの男性オーナーが毎晩食事を出してくれたけど、ぜんぶユーチューブで作り方を覚えたと言っていた。だから私も、量子力学のわかり方をユーチューブでにわかに覚えられないものかと、期待する。 【…

交絡因子

統計は実にエレガントに交絡因子を除外して相関を見出す。しかし、そもそも交絡因子に思い当たらなければ、どうしようもない。求められる知能はそこにこそあるのかも。 それを考えさせられた記事(以下) https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/co…

ブラックホールはドーナツの穴だったのか!

近傍の社員が次々に心身を痛めたり辞めてしまったりというサインを精密に観測することで、その中心にいるはずのブラック社員を、影絵のように浮かび上がらせる! <参照>https://mainichi.jp/articles/20190410/k00/00m/040/249000c ところで、神はそもそも…

ツイッター進化論(随時変異)

ふだんフォローしていないだれかのツイートがリツイートされてきて、思いがけず「いいね!」と引き込まれる。これ、ネットワーク理論でいう「弱い紐帯の強さ」だろう。新しい仕事などもそこから舞い込むと言われる。

「存在ではなく操作」

佐藤文隆『量子力学は世界を記述できるか』をめぐって 《量子力学が私たちに教えてくれるのは、世界の「操作」であって、その世界の「モデル=存在」ではない。なぜ前者でしかなく、後者でないのかは、そもそも私たちにとっての「知識」がどういうものである…

万能の一服、万能の一冊

体の困難には1つの薬がわりとみんなに効くのだから、頭の困難にも1つの本がわりとみんなに効いてもよさそうなのに、まったくそんなことはない。なぜだ。ただ私がそんな万能の1冊の本をまだ見つけていないだけなのか? あるいは、まだ誰もそんな万能の1冊…

★偶然の科学/ダンカン・ワッツ(2012)

「この本くさい、なにかある、絶対なにかある」と思って手にしたが、本当にあった。私たちの考え方の根本的・致命的な錯覚に気づかせる本。ワッツはスモールワールドなどのネットワーク科学で名を上げた人。推薦の記事 http://blog.livedoor.jp/dankogai/arc…

★日経サイエンス 2018年12月号 特集:新・人類学「ヒトがヒトを進化させた」

《人間は人間が作った》すなわち《自らの反応を自ら持続させる化学反応にも似た終わりのないプロセスが人間の認知能力と文化を進めてきたのだ》。(K.ラランド)さらに言い換えれば、《文化の継承は遺伝子の継承と全くかわらない》という見方。素直に激しく…

★ホモ・デウス/ユヴァル・ノア・ハラリ

いくら先が読みたいからといって、まじにネットから離れたくなるほどの本なんて、近ごろまさかあるまいと思っているわけだが、『ホモ・デウス』(ユヴァル・ノア・ハラリ)だけはやはり例外だった。前著『サピエンス全史』の最後に問いかけたシンギュラリテ…