東京永久観光

【2019 輪廻転生】

科学

「存在ではなく操作」

佐藤文隆『量子力学は世界を記述できるか』をめぐって 《量子力学が私たちに教えてくれるのは、世界の「操作」であって、その世界の「モデル=存在」ではない。なぜ前者でしかなく、後者でないのかは、そもそも私たちにとっての「知識」がどういうものである…

万能の一服、万能の一冊

体の困難には1つの薬がわりとみんなに効くのだから、頭の困難にも1つの本がわりとみんなに効いてもよさそうなのに、まったくそんなことはない。なぜだ。ただ私がそんな万能の1冊の本をまだ見つけていないだけなのか? あるいは、まだ誰もそんな万能の1冊…

★偶然の科学/ダンカン・ワッツ(2012)

「この本くさい、なにかある、絶対なにかある」と思って手にしたが、本当にあった。私たちの考え方の根本的・致命的な錯覚に気づかせる本。ワッツはスモールワールドなどのネットワーク科学で名を上げた人。推薦の記事 http://blog.livedoor.jp/dankogai/arc…

★日経サイエンス 2018年12月号 特集:新・人類学「ヒトがヒトを進化させた」

《人間は人間が作った》すなわち《自らの反応を自ら持続させる化学反応にも似た終わりのないプロセスが人間の認知能力と文化を進めてきたのだ》。(K.ラランド)さらに言い換えれば、《文化の継承は遺伝子の継承と全くかわらない》という見方。素直に激しく…

★ホモ・デウス/ユヴァル・ノア・ハラリ

いくら先が読みたいからといって、まじにネットから離れたくなるほどの本なんて、近ごろまさかあるまいと思っているわけだが、『ホモ・デウス』(ユヴァル・ノア・ハラリ)だけはやはり例外だった。前著『サピエンス全史』の最後に問いかけたシンギュラリテ…

イエス長谷川×ムハンマド松尾(10mtv)

https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=2241長谷川眞理子さんと松尾豊さんが対談している。『舞踏会へ向かう三人の農夫』とか『サピエンス全史』とかをブックオフの100円の棚で見つけたみたいな幸運。 金科玉条とはこのことだ(あるいは金華ハム…

栄養学の本/大友克洋

《佐々木:あのぉ、ぼくも医師で、さらに食事法の専門家ですが、言い切らないから読んでもらえません。》 《栄養学の本はバレないんです。真がいなければ、偽はバレない。日本はそんな状況にあります》 (下記記事から引用)http://wedge.ismedia.jp/categor…

量子なんて概念にすぎない

――というのは私の勝手な信念だが。しかし、力の「最小単位」といったものを認識するには、粒とか波とかあるいは他の何でもいいが、何らかの「概念」を仮想しなければ絶対無理なのでは? (以下を読んだリアクション)https://www.scientificamerican.com/art…

体で計算するコンピューター(日経サイエンス記事)

http://www.nikkei-science.com/201808_032.html 計算士を思い出した(世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド)

ゲノム編集をめぐるインタビュー

https://newspicks.com/news/3189459/body/(クーリエ・ジャポン)《ゲノム編集で遺伝子を操作できるようになった今、人間がどのように進化して来たのか、人間以外の生体実験を通して、解き明かせるのではないか》《人間のゲノムのうち、取り除いても問題の…

農業と経済

https://twitter.com/levinassien/status/1024924750974345216内田さんが農業を文化や社会や自然や生命の一種のように感じる気持ちはよくわかるんだけど、最近私は、経済も同じく文化や社会や自然や生命の一種のように感じる気持ちです。入信も近いです。 *…

★〈HANGOUT PLUS〉佐々木紀彦✕宇野常寛 ビジネス誌はいかにアップデートされるべきか

https://www.youtube.com/watch?v=c3SlKQ1-3Rg視聴中。2人の共通認識はあまりにも一致。気が合いすぎ! とりわけマスメディアのおっさん化について。 佐々木紀彦「遅れた人たちが牛耳るメディアが日本の中心にあるというのが日本の最大の不幸」「圧倒的な能…

神の物理法則?

《初めに神は物理法則を創られた。そしてエネルギーの塊から物質と反物質を創られた。物質の方がほんの少し多かった。同量の物質と反物質は消滅しあい、エネルギーに戻った。ほんの少し多かった物質が残った。 そして神は天地を創られた》(下記より孫引き)…

複雑さの起源(ワールドカップ 日本代表 決勝T進出)

「ボールを相手のゴールまで運んでいくより自分たちで回していたほうが生き延びる確率は高い」ということを、少なくとも私は昨夜初めて考えた。その状況や展開はかなり複雑だがかなり明瞭なので、通常のヒトであれば、初めて考えるにもかかわらず、その複雑…

人生も宇宙も、どこまでも暗黒ですべてが空虚かというと、長い長い無駄話の果ての果てに、きっと何かが現れる!

「もし月が1ピクセルだったら」 http://joshworth.com/dev/pixelspace/pixelspace_solarsystem.html(それにしても木星は遠い)

「ブラックホール」消滅の理論物理学と「希望の党」消滅の実践政治学

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29858740W8A420C1000000/https://dot.asahi.com/aera/2018042500068.htmlhttps://www.jiji.com/sp/article?k=2018042600783&g=pol ブラックホールには、すべてのものが落ち込む地平線みたいなものがあり、それを「地平…

遺伝か環境か

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/53876現代ビジネス:「遺伝か環境か」不毛な議論に終止符〜なぜその努力は報われないのか(安藤寿康)《家庭環境がリッチであれば、遺伝的に知能の高い子は知的刺激を、低い子は知的でない刺激をそれぞれ自由に選べるゆ…

根拠のない地震周期

虚をつかれた。そうだったのか…《地震は周期的に繰り返して発生する現象ではないので、昔の地震は今後の地震活動を想定する根拠とすべきではありません。 周期説は正しかったならば”東海地震”は40年前に発生したはずですし、東日本大震災は起きたはずがな…

おれの宇宙が多すぎる

マルチバースなんて本当だったらどうするよと思うが、私の世界とは別に76億もの個人世界が明らかに実在するのだと考えると気が遠くなる。いやその前にフェイスブックの知人だの知人の知人だのの内面自我宇宙が現実に100も200も1000も2000も。ことごとくが私…

★すごい物理学講義/カルロ・ロヴェッリ

この本の感想を一言でいえば「すごい物理学講義」ということになるが、それが書名なので、困る。というか、この粗雑な日本語とは隔絶して、あまりにも優雅な物理の法則が、あまりにも優雅な言語の表現によって、つづられている!長く生きていると、「相対性…

あなたの人生の物語/テッド・チャン

映画『メッセージ』は未見だが、原作「あなたの人生の物語」を昨日読んだ。ある地球外知性とのコンタクトが描かれ、それを通して浮かび上がってくるのは、なんと言語表記のはてしない可能性、かつまた物理表記のはてしない多様性だった!(私がときどき夢想…

参加感がない(ツイッター時代の不定愁訴)

日本中のできごと・世界中のできごとが、ネットのブラウズだけで手に取るようにわかる。……「いや、手に取るようにわかるわけではない」と反論されるかもしれない。だったら「昔は、手に取るようにでなく 何がそんなにわかっていただろうか(何もわかっていな…

宇宙には感情も人生もない――無神論2016

ことしの夏、いろいろあって、天国や地獄というものがたぶん無いのと同じように、宇宙や人間の特別な意味というのもやっぱり無いのだろうなと、気持ちを切り替えることになった。(我ながらなんとも崇高な告白だ!)ただまあ、ここで「無い」というのは、「…

★人工知能は人間を超えるか/松尾豊

ある画像を見てそれが猫かどうか、私はすぐわかるが、コンピュータはなかなかわからない。そこを克服したのがグーグルの人工知能であり、それを可能にした手法がディープラーニングだという。ではディープラーニングとは何か。松尾豊『人工知能は人間を超え…

No 依存、No ライフ ?

いろいろあって依存症の解説本を読んでいる。ニコチン、アルコール、薬物(コカインや覚醒剤)、ギャンブル・ゲーム、性行動・恋愛は、依存症との関連が明らかだという。要するにドパミンに代表される報酬系の神経が関係する。さらに、食べ物、お金、美しい…

手書きの文字が担う体験は同一の情報ではない(?)

◎あなどれない「手書き」の学習効果実感としてもそのとおり。しかし何故なんだろう。今思いついた答え:パソコンの文字は、いつだれがどこで入力しても、いずれも同一不変の概念=情報であるとみてしまう(脳がというか、私がというか)ところが、文字を手書…

重力波を観測!

巨大な重力波が宇宙の彼方からやってきたとして、発生源からの距離(時間)に応じて通り過ぎるのは一瞬、ということになるのか(津波みたいに)? しかし、重力自体は常に効いているように思うが… (ああまったく何も知らない)← 重力波は重力の変化に応じて…

シュレディンガーの本?

図書館で借りた本は期限が来るので、「読んだ」か「読まなかった」かは、必ずどちらかに決まる。ところが家にある本はしばしば「読んだ」とも「読んでいない」とも言えない状態で時空をさまよっている。その本を捨てるときに初めて「読んだ」か「読まなかっ…

天動説で宇宙をみる、世間をみる

天動説モデルにおける星々の軌道は、ヘンテコだが、規則性は辛うじてあり、しかも退屈しない。素粒子の標準モデルを思い出す。(つまり標準モデルだって天動説なみに無駄な苦心をしている可能性がある)http://www.malinc.se/math/trigonometry/geocentrisme…

あけましておめでとうございます

暮れになって標準モデルの本を読み始め、「対称性の自発的破れ」がわからず首をひねっているうちに、2016年が開けてしまった。大掃除をする暇も年賀状を書く暇もなかった(悪しからず)ことしもよろしくお願いします。 ★強い力と弱い力/大栗博司 ヒッグス粒…