東京永久観光

【2019 輪廻転生】

表現

映画DVD鑑賞記録 2013年 (1)

★流れる/成瀬巳喜男(1956年) 騒動が次から次へ、速度と緊張を変えずに連続するので、目が離せず退屈する隙もまったくない。台詞は簡にして要を得ている。引き戸や柱で仕切られた日本家屋のたたずまい、奥行き。そこに配置される人物の向きやサイズ。和服…

最高の離婚

フジテレビのドラマ『最高の離婚』は友人の勧めもありオンデマンドも交えて視聴した。軽妙にして深刻なストーリーがめまぐるしく展開、まるきり隙のない面白さだった。ただ個人的には実は、瑛太が演じた光生という人物が比類なく捨て置けないパーソナリティ…

言葉なしの思考は無理でも 言葉なしのインターネットなら?

ゴキブリの大群を見た松本人志の父親の脳が、闘うべきか逃げるべきかと「考える」のと、心臓を速くすべきか遅くすべきかと「考える」のとは、どう違うのだろう。けっこう似ている。では、脳が、「ゴキブリは昆虫か」「昆虫だ」と考えたり、「ゴキブリの足は…

言語論的回転寿司 (3)

フレーゲの哲学については、以下の一冊が、今なお教科書の位置にあるようだ。★言語哲学大全1論理と言語/飯田隆 10年ぶりくらいで開いてみることにした。ところが、図書館なら必ずあると思っていたのに、そうでもない。どうにか借りた一冊もすでに書庫にあ…

写ってしまう眺められてしまう恐ろしさ

多木浩二『肖像写真—時代のまなざし』(岩波新書 asin:4004310865)をパラパラと。リチャード・パワーズの小説『舞踏会へ向かう三人の農夫』(asin:4622045176)は、同名の実在写真がモチーフとなって展開していく。その写真家アウグスト・ザンダーのことが…

酔狂とアルゴリズム

このあいだドキュメンタリー映画の話になって、昔みた『あんにょんキムチ』のことを思い出した。まったく記憶のかぎりでいうと、在日から帰化した松江哲明さんという青年が監督兼主人公で、自分のアイデンティティのややこしさに気づいてとまどいだし、それ…

佐藤さんスイッチ

佐藤雅彦研究室展というのを見てきた。http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/実はこの人、かなり長いあいだ、狙いをぴたっと定めて探ってきていたのだ。ひとつの徹底してエレガントでロジカルな独自世界を。その面白さは比較するものが思い当たらない。赤瀬川原…

俺のドラマを見ろ!

TBSのドラマ『タイガー&ドラゴン』、評判を聞いておととい初めて見た。 http://www.tbs.co.jp/TandD/ひとつの単純なストーリーを語る・伝える、ただそれだけのために、まるで遊園地のからくり屋敷かコースターのごとく、転換や起伏をよくぞここまで富ま…

ジリリリンと鳴る電話の音が懐かしい

本屋でこんなムックを見つけた。『Style of comedy―桑原茂一のスタイルのあるコメディ』。脚本集になっている。衝動買い。CDが附き実演もされている。もうまさにスネークマンショー復活! …というより、桑原氏は90年代以降もこうしたコメディを継続して…