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【2019 輪廻転生】

高源

業務連絡

「高源」というタグはこれをもって終了。ほとんど「文学」タグに含まれる。

玉砕根性 受け継いでいるような気がするニッポンの夏

そろそろ2010年8月15日だ。高橋さんの路上つぶやきでも聞くとしよう。 http://twilog.org/takagengen/date-100815 (以下はこれと同時進行で私がつぶやいたこと) 日航機が落ちて25年。私の母が死んだのも実は25年前。早いものだ。戦争が終わって65年という…

読書記録 2010年(2)

近ごろどれほど本を読んでいないことか。いやこう言うべきだ。生涯で本をそれなりに読む期間は、あったとしてもどれほどわずかしかないことか。暗澹たる気持ちになる。少しの時間しか読書にあてられないのが動かせない条件なら、それでも意義ある読書を実現…

高橋さんの「おれ」ツイート

高橋さんの「おれ」ツイートは、結局ケンカだったのか。ただ、その中にあまり聞けない「積年の端的な本音」がのぞいたようで興味深かった。あとは、歴史的大作家の生の声が避妊具なしでほとばしり出るのを分単位で目撃した気分。(詩人の城戸朱理に向けた高…

愛と哀しみの進化論 (4)

http://twitter.com/takagengen/status/13190615220 ツイッターを始めて4カ月、なんとなくわかったことがあります。それは、ツイッターの「公共性」が、小説の「公共性」とよく似ていることです。いや、「小説」の「なにをやってもかまわない」という性質が…

愛と哀しみの進化論 (2)

ところで、「愛と哀しみの…」と聞いて 何を思い浮かべる人が最も多いのだろう。 愛と哀しみのボレロ? 愛と哀しみの果て? 私はもちろん「愛と哀しみのサザエさん」だ。 高橋源一郎の小説。『ペンギン村に陽は落ちて』所収。 「愛と哀しみの」といった紋切り…

高橋さん大車輪

★柴田さんと高橋さんの小説の読み方、書き方、訳し方 asin:430901917X こちらは高橋源一郎と柴田元幸の対談集。初出の対談が3つあり、その1つ「小説の読み方」日本文学編では、海外に紹介したい日本の小説として2人がそれぞれ30作品を選んでいる。へえ〜…

長いからもう終わろう

★大人にはわからない日本文学史/高橋源一郎 asin:4000271016 近代日本文学を特徴づけてきたのは「自然主義的リアリズム」や「私」という表現形式だった。しかし、現在書かれているいくつかの日本の小説には、そうした表現形式の失効が明らかに感じとれる。―…

準備の彼方に

講談社文芸文庫というのがあって、捨て置けない文学作品は新旧問わず有名無名問わず「永久保存いたしましょう」と言いたげに集めている。海外小説もあるが日本の秀作が目立つ気がする。「はてな」キーワードにあるとおり、値段が高いのが特徴なのだが、巻末…

『ニッポンの小説』 もう何も生えないのかというと…

高橋源一郎『ニッポンの小説 ―百年の孤独』(asin:416368610X)なにか言いたいはずなのに、うまく言えない。どうしていいか分からない。それだけが小説なのだ。だからこそ小説を書いていたいのだ。ニッポン死すとも、小説は死なず! ――だいたいこんな要約と…

本気の言動

うわさの外山恒一さん。都知事選の政見放送。YouTube。そのつながりで、おそらくみんなそうだろうが、内田裕也さんの昔の政見放送も鑑賞。聴き惚れた。仕事の山場の夜だったのに、しばらく手がとまる。頭もよけいに動かさざるをえなくなる。いや、世の中を本…

誰が読んでも娯楽でなし

小説たるもの、まずは面白くなければならぬ。これは巷で無条件に認められている。その強固さたるや、「人たるもの、まずは働かねばならぬ」が疑われないのと同じだ。生産性のない人間に何の価値があろう。生産性のない小説に何の価値があろう。そうした主張…

小説の人間原理 〜 佐藤友哉「1000の小説とバックベアード」

高橋源一郎のインタビュー(文藝06年夏号 聞き手=柴田元幸)に関して、もう少し。インタビューの最後のほうで、高橋源一郎は、「近代文学あるいは小説が終った後には何が来るのか」という問いを発端にして、小説というジャンル自体への無条件の信頼を改めて…

高橋源一郎のボケとツッコミ

高橋源一郎の小説。あれはつまりボケだ。正しいツッコミが誰にも思いつけない困ったボケ。それを目指してボケを徹底して磨き抜いたのかもしれない。ただ最近は、ボケをむしろ緩く鈍くすることでツッコミをよろよろと回避する大リーグボール3号のごとき戦略…

青年的

冷蔵庫のビールや戸棚のお菓子が、さほど好みでなくても結局なくなってしまうように、本棚に新しく本が入っていると、電車に乗った暇つぶしに、眠れない夜のお供にと、案外次々に読み尽くしてしまうものだ。 『啄木 ローマ字日記』桑原武雄編訳 岩波文庫 だ…

俺のドラマを見ろ!

TBSのドラマ『タイガー&ドラゴン』、評判を聞いておととい初めて見た。 http://www.tbs.co.jp/TandD/ひとつの単純なストーリーを語る・伝える、ただそれだけのために、まるで遊園地のからくり屋敷かコースターのごとく、転換や起伏をよくぞここまで富ま…

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