東京永久観光

【2019 輪廻転生】

批評

オウムとは何だったのか?

「人は死ぬ、必ず死ぬ、絶対死ぬ、死は避けられない」。私のツイートのようだが、じつはこれ、麻原彰晃が説法において好んで繰り返した文句だという。(大田俊寛『オウム真理教の精神史』p.278) ……そうだったか。 そして著者は《オウムとはロマン主義的で全…

ニコ生:三浦瑠麗×津田大介×東浩紀「日本は本当に核を持つべきなのか」

http://live.nicovideo.jp/watch/lv307270946 唐揚げを食べながら軽やかに淀みなくプレゼンする三浦瑠麗の日米核共有政策。これはもう、頑迷で情緒的で非論理的でないかぎり、説得されざるをえない。そう思わせた長い一夜。

ゲンロン0/東浩紀(再読)

『ゲンロン0 観光客の哲学』を再読。郵便的マルチチュードということの核心が、私には、スモールワールドやローティを通して以上に、第二部「不気味なもの」に至って、ついに本当に見えてきた感! 《…観光客の視線とは、世界を写真あるいは映画のようにでは…

終戦の嬉しさ、敗戦の悔しさ

こうの史代『この世界の片隅に』で、8月15日に玉音放送を聞いたすずは、「負けたいう事かね…?」「ハー 終わった 終わった」と安堵する周囲の人とは違い、「最後のひとりまで戦うじゃなかったんかね?」「いまここへまだ五人も居るのに!」「うちはこんなん…

「表象から知覚へ」(ゲンロンβ16)

昨夜届いた『ゲンロンβ16』(下にリンク)を読んでいたら、東浩紀が「人類は長いあいだ知覚の秩序を作れなかった。表象の秩序しか作れなかった(観光客の哲学の余白に)」と書いていて、雷に打たれた気分だった。http://ch.nicovideo.jp/genron-cafe/blomaga…

80年代、村上春樹、高橋源一郎、吉本隆明

『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』と『優雅で感傷的な日本野球』、吉本隆明による当時の書評がネットに出ているので、読んでみた。小説自体を読み直しているかのごとく はまりこむ。◎https://allreviews.jp/review/490◎https://allreviews.jp/…

★勉強の哲学/千葉雅也

千葉雅也『勉強の哲学』。敷居の低さが至高。中谷彰宏の本と変わらぬほど。いや中谷こそただのバカではなく来るべきバカなのかもと永遠の無根拠性にも陥る。とはいえ紙一重で私が中谷本でなく千葉本を信頼するところには、私の個人的偶発的ツイッターフォロ…

精神分析と仏教

なんでこうも生き辛いのかを、奇妙な理論で考え抜き、独自に答えを探り当て、だからみんなこう考えこう行えばそれをしのげるよと、教えてくれているのかもしれない点で、ブッダとフロイトやラカンとは似ているように思う。ブッダが宗教ならフロイトも宗教だ…

ツイッター進化論(随時変異)

毎日のエクササイズに1ツイートという感じになっている。体のために歩こう。心のために書こう。人間は体で生きているがは、心(脳)で生きてもいる。そして心は、実は、すべて言葉に支配されている可能性が高い。 ――「心はすべて言葉に支配されている可能性…

★ゲンロン0 観光客の哲学/東浩紀

読み始めた。大きな期待をさらに大きく上回って面白い。根源的にして実践的、しかも明瞭。ここ20年ほど、それを探しつつも、なぜか見つからず、もうそういうものは出てこないということなのか、と思っていた「現代・世界・原理」が一気に説かれていく予感。…

★三浦瑠麗×津田大介×東浩紀「2017年、世界はどこへ向かうのか——『「トランプ時代」の新世界秩序』

http://live.nicovideo.jp/watch/lv287340344 =生視聴= リバタリアニズムとコミュニタリアニズムだけが強くなりリベラリズムが弱くなった時代だが、やっぱりリベラリズムを基本にそれを補う方法しか世界をよくする道はないだろう、エリート主義的でいやだ…

ロシア大使狙撃〜気狂いピエロ〜批評

トルコのロシア大使狙撃の映像をみて、『気狂いピエロ』で男が室内で殺される最初のほうのシーンを思い出した。白い壁とふいにそしてあっさり人が死ぬ点が共通しているのか。後半にも似たシーンがあった。それにしても、この事件は空前の衝撃だが、『気狂い…

★ゲンロン4

東浩紀の巻頭論文と浅田彰のインタビューを一気に読んだあと、「現代日本の批評3」を丁寧に読んでいる。人間や社会が自己を根源的に分析・改革する方法に批評と運動があるとしたら、たしかに、ここ5年ないし10年は運動ばかりが目についた。そしてそれはじ…

★イデオロギーの崇高な対象/スラヴォイ・ジジェク

いろいろあって『イデオロギーの崇高な対象』(スラヴォイ・ジジェク)を読むことにした。それと前後し、ジジェクがトランプを支持したとの報が伝わってきて、へえそうかと思えば、そのジジェクをチョムスキーが批判したとの報も伝わってきて、なるほどそう…

ビットコインその可能性の中心と曖昧

NHK『深読み』でビットコイン。本当にわからないことを、本当にわかりたくて、そして、本当にわかったことだけを伝えてる感があって、好感がもてる番組。思えば、近ごろネットのおかげで(テレビもだが)、わかっているようでわからない漠然・曖昧とした大量…

★敗戦後論/加藤典洋

加藤典洋『敗戦後論』を読み返している。突出して意義の深い考察がなされている。私が読んできた本のなかでは明らかに群を抜いている。驚くしかない。というか、それほど意義の深い考察ならば、20年たったからといって中身をこれほど忘れていたのはどうなん…

★探究(1)/柄谷行人

柄谷行人『探究1』を読み直すことにした。20年前に出会った本。あまりにも大風呂敷を広げ、あまりにも抽象性の高いテーマを無理やり浮上させる。何故だ、動機は何だ。最初はそう首をひねるけれど、柄谷は、学問あるいは哲学の全体が陥っている罠を壮大に批…

「三浦せんせー!」「なあに浩紀くん?」

一昨日、ゲンロンカフェ「三浦瑠麗 × 津田大介 × 東浩紀 日本の未来とポピュリズム」を、ニコ生のタイムシフトで視聴した。http://genron-cafe.jp/event/20160907/ 三浦氏の話がなぜいつも勉強になるのか。それは、彼女が常に教師としてふるまうからなのだ!…

日本の政治・社会の最大論点はこれかもしれない

ゲンロンカフェ(ニコニコ生放送)=5日= 「山口二郎×津田大介×東浩紀「ポピュリズムの台頭とリベラルの対抗戦略——21世紀に民主主義は可能か」 ・http://live.nicovideo.jp/watch/lv269423928 ・http://genron-cafe.jp/event/20160805/ 12日にタイムシフト視…

都知事決まる

小池百合子が、実は「極右ではなかった!」ということが明らかになったりすると、都民としては喜ばしいかぎりなのだが。 *ホウドウキョクの都議選解説、核心にズバリ迫るうえに、出演者もレポート記者もフランクに本音を話すので、核心がスムーズに伝わって…

3分で歌へ 思想書

人はいったいいくつの歌をすらすら思い出しすらすら歌えるのだろう。何年たっても忘れない。その感触は何年たっても変わらず瞬時によみがえる。サビの1秒でよい。それにひきかえ、読んだ本はどうしてこう瞬時にすらすら忘れてしまうのだろう。いやそれは、歌…

グローバル化 なれのはて

近ごろ先端の思想&メディアを検索するなら「ゲンロン+ニコニコ」ですね。というわけでもないが、宮台真司×東浩紀「ニッポンの展望 #4 2016・春の陣」を、23日に視聴した。(http://live.nicovideo.jp/watch/lv253687500)欧州の中枢ブリュッセルでもテロが…

★死んでいない者/滝口悠生(芥川賞)

芥川賞の滝口悠生「死んでいない者」を文學界12月号で読んだ。お通夜に集まった親族たちの、ありふれた行動を淡々と追っていくなかで、それぞれの人物像と状況、親子や兄弟としての微妙な関わりあいが、平凡ながらも切実な現実味を伴って、みごとに織り上げ…

『悪霊』(ドストエフスキー)を読み始めてしまった。

正月気分でつい。すでにUターンラッシュはピークを迎えたというのに…。しかしこの小説、面白い!1860年代が舞台であり、農奴解放がついに実施され、西からは社会主義思想も入り込み、とにかく激変・動揺の帝政ロシアだったようで、何だか分からぬその新しい…

コスパ最高!

夜は、鳥貴族でもも肉タレと釜飯とキャベツを食べながら、『ゲンロン1』「現代日本の批評」を読む。 胃と頭にエクセレントかつコスパ抜群の栄養摂取。

社会思想の異常気象

おととい夜更けに眠れなくなり、ニコニコ生放送で、小林よしのり×宮台真司×東浩紀の5時間トークを延々視聴してしまった。ゲンロンカフェで行われた『戦争する国の道徳』の刊行記念イベント。◎http://live.nicovideo.jp/watch/lv238498456さて、二晩ちゃんと…

文芸誌の使用価値と交換価値

浅田+中沢+東の鼎談「現代思想の使命」(ゲンロンカフェイベント)を、新潮4月号で遅ればせながら読み、ここ15年の状況がもののみごとに整理させれていて唖然としたが、それはさておき…ふと雑誌の裏に目をやると「救心(どうき・息切れ・気つけに)」の広…

変態的に険しい壁と本当に信頼できるハーケン

日本を安保や基地なしで平和にする、ついでに世界もそうする、なんてのは、変態的に難易度の高いミッションであり、途方もなく高く切り立った壁。そこを登ろうというのだから、硬い岩盤によほど確実なハーケンを丁寧に打ち込まなければ、とても危なっかしく…

難しい本(量子力学解釈/ドゥルーズ解釈)

*前エントリー(http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20150405)から続く 『データの見えざる手』(ASIN:4794220685)は、「人が一定期間に行える体の活動の量には上限があり、それ以上何かするのはまず無理」ということを実証し、大変びっくりしたが、それ以来…

福島について/沖縄について

小林よしのり×宮台真司×東浩紀「日本を変えるにはテロしかないのか?」(ゲンロンカフェ)をニコニコ生放送で視聴した。 ◎http://live.nicovideo.jp/watch/lv212735192 =以下はそれを郷里福井の身内や知人に勧めたメールから= 沖縄の基地、福島の原発、テ…