東京永久観光

【2019 輪廻転生】

経済

ビットコイン、無から有を産む?

まったくビットコインって何だ? 貨幣の出現そのもの、貨幣出現の無根拠性そのもの、謎そのものを、みんなそろって目撃しているんじゃないか?もちろんビットコインにおける電力を費やした情報の採掘は、人力を費やした金鉱の採掘と同じだという見方もきわめ…

貨幣の景気と言葉の景気

経済の景気がよくなると、SNSの景気もよくなるのだろうか? 仕事が忙しくなって余暇は減りそうな気もするが…。貨幣のトラフィックと言葉のトラフィック。情報という捉え方をすると、貨幣であれ言葉であれどちらにせよ情報のやりとりが増えるか減るかであり、…

『サピエンス全史』読み終えた

(ここからの続き↓) この本の素晴らしさは、専門家の知識を述べ立てるところにはない。誰もが知る現世人類の道程から「言われてみればそのとおり」の事実と評価をいくつも提示することだ。そのサピエンスの事実は決定的な驚愕に値し、しかもその評価の優美…

『サピエンス全史』(終盤)

(ここからの続き↓) この本は、人類が、社会や生活の基盤を、劇的に、しかも、幾度も、変容させてきたことを、思いがけない視点から、ありありと実感させるわけだが、下巻の終盤まで来ても、その勢いは衰えるどころが加速している。近代科学による激変、資…

「トヨタが自動車で稼いだお金だからといって、トヨタがすべて自由にしていいわけではない!」

「では、そのお金は、だれのものか?」 「世界のみんなのものだ」 「ちがう、日本のみんなのものだ」 「いや、日本とアメリカのみんなのものだ」 ……トヨタの経営者と労働者「おいおい」

★サピエンス全史(下巻)

(ここからの続き↓) 宗教に関する考察。ここはさして新味もなかろうと思っていたら、完全に裏切られた。宗教の本質…というかむしろその単純かつ基本の事実が淡々と指摘されていくのが、決定的に面白い。「そういえばそうだ!」と今さら気づかされること、多…

★サピエンス全史(読書再開)

(ここからの続き↓) 貨幣について。貨幣が宗教や国家や文化を超えてユニバーサルであるという指摘に、「そういえばそうだ!」と改めて感じ入る。日本人もミャンマー人も米国人も中国人もIS人も、仮に互いの素性がまったくわからなくても、ドルだけは信用す…

ビットコインその可能性の中心と曖昧

NHK『深読み』でビットコイン。本当にわからないことを、本当にわかりたくて、そして、本当にわかったことだけを伝えてる感があって、好感がもてる番組。思えば、近ごろネットのおかげで(テレビもだが)、わかっているようでわからない漠然・曖昧とした大量…

人工知能と経済の未来とニートの万歳と地獄

先日、<ワークショップ「人工知能と経済の未来」を考える>というのを見てきたのだった。http://peatix.com/event/196236 知名度の高い学者が多く出てきたこともあり、充実したひとときだった。井上智洋『人工知能と経済の未来』をめぐる質疑応答の形式で進…

黒田総裁から

【銀行・証券】国債を買いまくるだけの簡単なお仕事です。金利も好きなようにできます。

文字の経済

貨幣が増えると1円の価値は下がる。文字数が増えると1語の価値も下がるのではないか。とはいえ、文字をケチっても言論の景気は上向かないのだろう。1ドル=109円、1ツイート=140字 (以下、応答として)・何か言うのに、過去に書かれてきた漢詩、和歌、俳句…

ただ知らないことを ただ知るために

まだ、ピンカーの『心の仕組み(上)』を読んでいるのだが、「ボールドウィン効果」というものを、私は十分に知っていなかったということを知り、第二次大戦で日本が米国と戦ったことを知らなかったことを今知った、というくらいのショックを受けたほうがよ…

ツイッター進化論(随時変異)

ツイッターの言葉はそれを書いた個人や集団の繁栄とは無縁に増殖する。ここから、進化(遺伝子の繁栄)がじつは個体の生死や種の明滅に必ずしも直結しない、という理屈が実感できるかもしれない。増えたり減ったり現れたり消えたりするのは、ひとえに言葉(…

世紀の変節

人生のクオリティは収入が決定づけるという仮説とか、社会のクオリティは生産性が決定づけるという仮説とか。「それってひょっとして正しいんじゃ?」と気づく人が20世紀終盤には少なすぎたと思うが、21世紀序盤には「それってやっぱり間違いなんじゃ?」と…

ドパミン=貨幣?

ニューロンのネットワークのあちこちを刺激することで欲望をうみだし、その複雑な取引を自ら担い、カスケード的に活性化させる魔法のような物質がドパミンだとしたら、それはまさに脳における貨幣。ただ、脳にはセロトニンやオキシトシンといった物質もある…

ギリシャとわが家の類似

ギリシャとEUがなかなか無体な経済学的社会実験を始めてしまったのだとしたら、日本もヤジを飛ばすだけでなく、負けないくらいの社会実験に踏み込めばよい。年金や生活保護をすべてやめベーシックインカムに統一とか。…するとまず社会保険庁が無用になり彼ら…

外交工学・国債工学のすすめ

米軍だけで国の安楽を保とうとする作戦と、借金だけで国の安楽を保とうとする作戦は、どちらも「常識外れ」に決まってるが、どちらも捨てがたい。人類社会がステージアップするカラクリが隠れているかもしれないではないか。 恋愛も近ごろは工学? * ところ…

★21世紀の貨幣論/フェリックス マーティン

――ピケティ本ではない(念のため) 熟読完読。お金とは何かという興味は、言葉とは何かという興味に似ている。身近なのに謎めいている。射程がきわめて広く、考え始めると妄想と興奮が尽きない。ここ10年ほど、日本や世界の動向に絡んで経済学への関心が自分…

日本の格差? お手上げだね!(とは言ってない)

週刊東洋経済のピケティ特集。 http://store.toyokeizai.net/magazine/toyo/20150126/いろいろ勉強になるが、「やっぱり!」と私が鬼の首をとったのは以下のくだり。実は昨今、日本で所得シェアを伸ばしているのは上位0.1%などの超富裕層ではなく、上位5%…

★変わった世界 変わらない日本/野口悠紀雄

先日「資本主義は民主主義くらいにはありがたい」と書いたとき、この本を読んでいた。野口先生はいつも明瞭。経済や政治にイデオロギー的思い入れがなく、事実と原則だけを土台に説明と主張を組み立てるからだろう。「北海道の東には、非常に発達した低気圧…

民主主義と資本主義について

最近になって、民主主義が資本主義くらいには困ったものであることと、資本主義が民主主義くらいにはありがたいものであることの、両方に気がついた。目から鱗が2つも落ちた。どうして長い間そう考えなかったのか、むしろ信じがたい。

★殺人ザルはいかにして経済に目覚めたか?/ポール・シーブライト

以下読書メモ。多くは書籍どおりでなく簡潔な文章に変換している。(訳者は山形浩生) <序など>ホモ・サピエンスは、遺伝的につながりのない構成員と入念な分業を行う唯一の種。これが稀有であることを強調し、それがなぜ可能になったかを追及していく本の…

対症療法、信念療法

経済政策は健康対策に似ているとますます思えてきた。「この薬をのめ」「この食事にしろ」「この運動がいい」 いろいろ言われて闇雲にやってみるが、全体の仕組みはさっぱり理解していない。 とりわけ経済対策はエビデンスに乏しく専門家の意見も大きく分か…

★(日本人)/橘玲

asin:B00MG9UH06 この本は書名からいって日本人論ということになろう。しかしなんだか大回りする。進化生物学を通して人間全体を考え、グローバリズムとアメリカを考え、日本のむしろ官僚や政党を考えるといったぐあいに。そして終盤、やや唐突に以下のよう…

貧困と格差が最も問題

この10年で私の考えはいろいろ変わりそして固まったが、その重要な1つは「貧困と格差こそが日本社会における最大の問題であり、その解決がなされていない責任は企業ではなく政府にこそある」! * いくらか関連 ◎http://toyokeizai.net/articles/-/43050 「2…

★中国化する日本/與那覇潤 

こんな面白い歴史本はめったにないのではないか。日本という国は「経済のグローバル化」と「政治の中央集権化」の2つをどうしてもやり抜けない。典型は江戸時代だが、源平の時代から明治維新、大戦、現在に至るまで、建設も破壊も常に ゆるい・ぬるいままだ…

★なめらかな社会とその敵/鈴木健

■全部読み終えて最後の感想人間は、たとえば歩行という実に複雑なことも言語という実に複雑なものも、いつのまにか易易と身につけ楽々と行えるようになった。どちらもただ生息しているだけで備わってしまった。環境のなかに置かれた体そして脳は、環境と触れ…

インターネットのバブルと進化

facebookから(twitterからもだが)余計なメールが毎日来るのは、クリックやリンクというネット上の景気対策だろう。お金の出し入れが無くなったら経済が死ぬように、情報の出し入れが無くなったらネットは死ぬ。 *しかし、「いいね」や「リツイート」は無…

世界を正しくやりくりするために

岩井克人がグローバル経済について面白い視点を示している。『インターコミュニケーション』50号、島田雅彦との対談。先日まとめた柄谷行人の視点(新潮8月号 福田和也との対談)も面白かったが、さらに3倍は面白い。グローバル資本主義というものを、多…