思考
https://tokyocat.hatenadiary.jp/entry/2022/11/28/000000 ↓ 成田悠輔×東浩紀対談の最後のほうで、亡くなった配偶者を模したAIないしアバターのようなものができたら…という話になる。「人間とは何か」のきわめて実際的な問い。しかも両者による受容と拒否…
『いつか必ず死ぬのに なぜ君は生きるのか』 私が今ツイートかのような気になるが、じつは立花隆の著書から印象的な言葉を抜粋した新書のタイトル。 https://www.sbcr.jp/product/4815617165/ 第1章「人間とはなんだろう?」第2章「死とはなんだろう?」 書…
https://tokyocat.hatenadiary.jp/entry/2022/10/03/000000 カメは常にウサギより必ず少し先を行くというゼノンのパラドクスは『数学する精神』(中公新書)=上=でほぼ解消した。ところが、仕事が私を追いかけどこまで逃げてもわずかな距離しか保てないと…
https://tokyocat.hatenadiary.jp/entry/2022/09/25/000000 先日の対談視聴(↑)を機に、加藤文元さんの『数学する精神』(中公新書)を読んでいる。 数学する精神 増補版 -加藤文元 著|新書|中央公論新社 まだ途中だが期待を超えて刺激的。私はずっと<数…
ニコニコ生放送で「数学の祭典」というのをやっていた。 アクセスしてみたら甘利俊一さんが話していた。理研の脳科学総合研究センター長だった人。かつて立花隆がやっていたメディアの役割を今はニコニコ生放送がやっているのか、と思わせた。 * 続いて、千…
毎度あっけにとられるしかない落合陽一の放談、砲弾。 コンピュータサイエンスによって「 m(質量)の問題は解決するけど、t(時間)の問題は解決しないんですよ」 ――物理学の基本式「F=ma」(力=質量×加速度)をもとにした直感だという! newspicks.co 「…
人間やAIが「時空を見る」と一言でいってもその背景には考えさせられる深い物理があります。まず時空そのものは普通に認知、知覚されるものではなく、その時空の中で動く物体を見ることで、見えない時空を可視化しているだけです。つまり直接的にではなく間…
Elitism without embodiment. World Economic Forum adviser Yuval Harari is a Marxist who believes there is no truth, only power - LifeSite https://t.co/5faSsrPBJT — Ken Mogi (@kenmogi) 2022年8月19日 ハラリが非難されている。 <社会の価値観を…
宇宙人Aがある生データを、別の星の種族の宇宙人Bがそれを圧縮したデータを送ってきて、地球人がこれらの宇宙人どうしに付き合いが無いと思っているとき、しかも復号方法も知らないとき、これらのデータが同じ情報量を持つなんて言えないだろうと思うんだが…
https://tokyocat.hatenadiary.jp/entry/2022/08/13/000000までの逡巡も思い出しつつ 「悪魔の詩」著者のサルマン・ラシュディ氏、NY州の講演で刺される:朝日新聞デジタル 動機は報じられていないが、おそらく皆の推測どおりだろう。人が抱く世界観は宗教に…
https://tokyocat.hatenadiary.jp/entry/2022/08/01/000000から続く 『世界哲学史1』(古代Ⅰ)なんだかんだと読了しつつある。 哲学の祖が古代ギリシアだけに限らないなら、同じぐらい古い諸地域の思想もまた哲学たりうるのか? もしそうなら哲学とはいかな…
Twitterのプロフィールがすべて過去形になったら、その人は死んだということだろうか。 「毎日何もしていません」というプロフィールだけは現在形のままだろうか。 世界のすべてがまったく何もない状態がありえるとしたら、それも現在形で言われるのだろうか…
夜中に目が覚め、やっぱり、ここにこうやって何かがあることが、まったく何もないわけではないことが、どうしても不思議でならない。しかも、そうした存在がわかりその不思議を思うのは、すべてこの1つの意識を介してであることもまた、不思議と言うしかない…
自ずと流され今日も考えている――宗教について。 たまたま少し前に村上春樹「神の子どもたちはみな踊る」を読み、神を信じる大物語ではなく小物語として奇妙に着地した感があった(ある読書会のために読んだのだが急な仕事で参加できず非常に残念) その前に…
映画『カメラを止めるな!』を久しぶりに鑑賞。やはり、この映画のすべてを本当に撮影したカメラマンがエンディングで初めて姿を見せるところで、胸が騒ぐ。 カメラはあらゆるものを撮影できるが、そのカメラ自体は撮影できない。映画にその映画を撮影してい…
先日あるところで数人で話をしているうちに図らずも「神はあるのか」という議論になった。べつに私が先導したわけでもない。みんな気持ちのどこかで引っかかっているテーマなのだろう。 改めて考えをまとめる機会になった。 ものごとがそもそも存在すること…
『入門 現代の量子力学』(堀田昌寛)を読もうとしている。量子力学を「情報」の観点から刷新する趣旨。そうすれば謎めいた量子力学の謎など消え去るはずだと。 https://www.kspub.co.jp/book/detail/5239230.html ――刮目せざるをえない。ただ、私に理解でき…
きょうはこれを生視聴中。 shirasu.io 養老さんの話はどれも、私たちの知性の魂を静かに揺り動かす感じだった。特に興味をひかれたのは、「時間とともに変化するものを私たちは如何にして捉えることができるのか(できないのではないか)」(趣旨)という話…
『現代思想入門』(千葉雅也/講談社現代新書)は、あっけないほどみごとにわかりやすい!――多くの人が口をそろえる通り。 やはりそれを「脱構築」とくくり、デリダを「概念の脱構築」、ドゥルーズを「存在の脱構築」、フーコーを「社会の脱構築」と、スパッ…
https://twitter.com/hijk0909/status/1486843783044284416 《世界が無では無い以上、神の実在を疑う権利は人間からは予め奪われている》 そうするとやはり、「なぜ何もないのではなく何かがあるのか?」という問いは、「神が実在するってどういうこと?」と…
ちょっと時間があるとつい余計な後悔や心配をしてしまう。そんなときは、とても面白くてとても難しい本を読むのが正解。たとえば『無限の始まり』(デイヴィッド・ドイッチュ)。年末から再読している。すこぶる集中せざるをえない。 http://www.intershift.…
年末年始に用意した本の1つが『血と暴力の国』(映画『ノーカントリー』の原作)だったが、手にした日にほとんど読んでしまった。映画の静まりかえった緊張がそっくり蘇り、やめられなかった。原作に忠実な映画というより、見据えている何ものかの様相が完全…
https://tokyocat.hatenadiary.jp/entry/2021/12/19/000000 からの続き(一応完結) 死んだら終わりで、神はいない。世界が何故あるのかはわからない。ーーもう良しとしよう。年末だから? それもあるが、そもそも無理だということを重視しよう。考えるのが…
diamond.jp 宇宙をめぐる理論物理学は、こうしてどうしても、宇宙をめぐる論理の哲学へと転じていくようだ。ただしイケメンに限る…じゃなかった、無矛盾に限る。 「数学的に無矛盾な体系は、あまねく実在と認めざるを得ないのではないか」 そう考えることは…
https://tokyocat.hatenadiary.jp/entry/2021/12/11/000000 から続く ミクロの物理法則に還元できない未知の「マクロの法則」があるはず、といった話だった。 さてこの「マクロの法則」というのは、なんと、人工知能がディープラーニングによって見つけ出す…
そうこうしているうちに… から続く 死んだら終わりで、神もいないみたいだけど、本当にそれでいいのか? 宇宙よ!―― 今年の夏は『生物の中の悪魔』(ポール・デイヴィス)をこの問いの変奏とみなして読み、そして、同書の核心は「マクロ世界」そして「情報」…
猫が見る窓の外 から続く そうこうしているうちに、私の大切な友人の一人が亡くなってしまった。 「死んだら終わりだ」ということを、自分が死んだあとに思うことはない、ということはよく言われるが、他人が死んだあとにはつくづく思い知るのだということを…
https://tokyocat.hatenadiary.jp/entry/2021/09/27/000000 からの続き 実はあれからジム・ホルト『世界はなぜ「ある」のか』を改めて読んだ。宿題の本題である「なぜ何もないのではなく、何かがあるのか」を考えるのに最良の副読本。文庫が出ていたので線を…
先日 視聴した。「意識の考え方」を考える(北大CHAIN/シンギュラリティサロン) 以下の図がじつにエレガント! 言い得て妙! いつまでも眺めていたくなる。 https://pic.twitter.com/uxEjazqBPh (動画からキャプチャー) 図は田口茂さんによる。今の私に…
近代科学などに粋を極めてきた人間の知性も、宇宙の底知れぬ全体や核心となれば「捉えられているはずがない」――という考えを、物理学者デイヴィッド・ドイッチュは否定している。人間の科学が宇宙の全体や核心に迫れる可能性には十分な根拠があると言うわけ…