東京永久観光

【2019 輪廻転生】

言語

★哲学入門/戸田山和久

戸田山和久『哲学入門』ちくま新書(2014) https://pic.twitter.com/nLhkKt0qea ここまでぼろぼろになったのは浴槽に落としたせいだが、気持ちとしてもこれくらい熟読した。 生物は岩石とは違う。さらに人間は他の生物とは違う。つまり、私たちがものごとを…

ツイッター進化論(随時変異)

音声がアナログなのに対し、文字はデジタルなので、楽譜や数式にむしろ近いのだろうか。いちいちプログラムが作動している感じもする。たった140字足らずなのに。

21世紀テロ予報

なんでみんなこんなに銃を乱射したりするのか。社会や政治の情勢が変わったともいえるが、それよりも単に「みんながやるからおれもやる」だろう。鳥や魚が群れで動くようなものか。では、この21世紀テロリストの同期は何が媒介するのか。人体内部の神経やホ…

私たち知性の特殊性と普遍性

★ランドスケープと夏の定理/高島雄哉 表題作を読んだ。まさに日本のテッド・チャンかグレッグ・イーガン(誰しもそう言うだろう) 作中まず「知性定理」なるものが示される。「知性は互いに翻訳可能」という原理。つまり私たちの数学や言語はいかなるAIや異…

藤原道長

そうだったのか!🌕 https://twitter.com/MomentsJapan/status/1065931768740507648言語のstatusは大激変した大激変したとそんなことばかりツイートしているわけだが、1000年たっても変わらないところもあるのだった。そうこうしているうちに「藤原道長さんか…

「かざす、わかる、生きもの図鑑」

https://lens.linne.ai/ja/ 思い出したのは―― 『さらば箱舟』(『百年の孤独』)とか、『伝染るんです。』の包帯少年とか? 『さらば箱舟』はこちら↓https://twitter.com/mouchette1967br/status/998683136488751105 『伝染るんです。』包帯少年はこちら(あ…

増田シンボル殺人事件

増田シンボル殺人事件。なんかそんなかんじかもしれない。たとえば日の丸もシンボルだ、秋葉原もシンボルだ。詩織さんもシンボルになりつつある。ただし、それが何の象徴であるかは、社会にとっては一致するけれど、個人にとっては厳密には異なる。増田やHag…

柳瀬唯夫 元首相秘書官 参考人招致

国会は言論の府だということを実感する。どのように言葉を組み合わせて追求しても、同じく、なんらかの言葉を組み合わせて回避できてしまう。それがいくら詭弁と呼ばれようが、言葉が構成する理屈は強力だからだ。それは法律の徹底性を思わせる。法治国家と…

★哲学探究/ウィトゲンシュタイン

http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20180430/p1から続く 私たちが哲学というドツボにハマらないためにはどうしたらいいのか。ウィトゲンシュタインは、最初の著書『論理哲学論考』では、「言葉にできることは実はあまりにも限られている」ことを徹底的に説いた…

★哲学探究/ウィトゲンシュタイン

http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20180423/p1 から続く 《哲学の問題が生じるのは、言葉が休日で仕事をしないときなのである》――こんなことをウィトゲンシュタインは書いていた!(『哲学探究』第38節=丘沢静也訳)つまり、平日に仕事でメールしたりする日…

★哲学探究/ウィトゲンシュタイン

『哲学探究』を久しぶりに開いている(新訳か) 連投したツイッターのログのような感じもする。 * 《私の書いたものによって、ほかの人が考えなくてすむようになることは望まない。できることなら、読んだ人が刺激され、自分の頭で考えるようになってほしい…

★映画術/塩田明彦

塩田明彦監督の講義を採録した『映画術』(2014)を読む。映画の本当の見どころとは何か。それは、たとえば物語の展開がどうであるか、人物の心情がどうであるかではない。やはり、それが映画という独特の道具立てや表現形式によっていかに成立しているかだ…

禅、ゲーデル、盲学校

(http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20180210/p1 からの続き) 鈴木大拙『禅』をまだ読んでいる。 結局やっぱり「言葉ではわからないよ」ないし「言葉でわかろうとするからこそわからないんだ」ということになるようだ。ここでいう「言葉」は、「論理」や「知…

ウィトゲンシュタイン解読本を年初の旅行中に熟読した件

表題だけ書き込んでタスクを完了させたことにするツイッター的ライフハック。(しかし以下に少し中身を書く) *言語生活とは制度だ。「佐川です」と名乗れば佐川であり、大臣から「国税庁長官」と任命されたから国税庁長官であり、「反省します」「謝罪しま…

人工知能 雑感

(1) 人工知能は莫大な量のデータを集め独自の優れたアルゴリズムによって最適な解答を示すのだろうが、かたや、人間知能は極小の量のデータを集め独自の愚かなアルゴリズムによって最適な解答を示す。しかし、人間や政党は複数あるので、それぞれ「これが…

★遺言。/養老孟司(新潮新書) 

リンゴであれイヌであれ、個物はすべてどこかが違っているが、それでもそれを同じ「リンゴ」「イヌ」と捉えるのは、言葉があってこそであり、人間だけがやること。他の動物には言葉がなく、したがって「同じ」もないはずだ、と養老さんは考える。そして、も…

言葉が意味に接続してしまう時代

「現代の言葉はリンク先に意味が顕在化してしまう」という話の続き。このときの際立った特徴は、言葉が他の言葉(意味)と直接「接続」していることにあるだろう。それすなわち、事実としてインターネットに物理的に接続しているからでもある。インターネッ…

東浩紀《近代には深さがあった。現代には深さがない》

なるほど! これまた唸らずにはいられない洞察。 http://ch.nicovideo.jp/fukuichikankoproject/blomaga/ar1352261 (ゲンロンβ18) そして、近代に戻るのではなく、現代を諦めるのでもなく、《新たな「深さ」を言葉にする》のが自分の仕事だと言う。 *話は…

AIスピーカとか

AIスピーカというのが出てきたようだ。音声で命令すると音楽が流れる(ほかのことにも返答する)。「何か音楽を再生して」「**の曲を流して」「曲を止めて」というぐあい。それで気になったのは、日本語の命令形の現状。もはや「〜せよ」「〜しろ」は試験…

あなたの人生の物語/テッド・チャン

映画『メッセージ』は未見だが、原作「あなたの人生の物語」を昨日読んだ。ある地球外知性とのコンタクトが描かれ、それを通して浮かび上がってくるのは、なんと言語表記のはてしない可能性、かつまた物理表記のはてしない多様性だった!(私がときどき夢想…

武満徹作曲賞

武満徹作曲賞本選演奏会というのが、わりと近所のオペラシティで開催されるとわかり、聴きに行ってみた。ふつう思い浮かべる音楽とはおよそ遠いものだろうと予測はしていたが、はるかにとんでもないものが現れて、壮観と言うしかなかった。数十人のオーケス…

心の世界が言葉で出来ているのなら

猫の心の複雑さは猫Aと猫Bでさほど違わないようにみえる。人の心はどうか。本来は、人Aと人Bで、同じように複雑なのだろう。ただし人の場合、使う言葉の複雑さが、人によって大きく異る。したがって、心の世界が言葉と無縁なら、人はみな似ているだろう。で…

ツイッター進化論(随時変異)

毎日のエクササイズに1ツイートという感じになっている。体のために歩こう。心のために書こう。人間は体で生きているがは、心(脳)で生きてもいる。そして心は、実は、すべて言葉に支配されている可能性が高い。 ――「心はすべて言葉に支配されている可能性…

『サピエンス全史』読み終えた

(ここからの続き↓) この本の素晴らしさは、専門家の知識を述べ立てるところにはない。誰もが知る現世人類の道程から「言われてみればそのとおり」の事実と評価をいくつも提示することだ。そのサピエンスの事実は決定的な驚愕に値し、しかもその評価の優美…

『サピエンス全史』(終盤)

(ここからの続き↓) この本は、人類が、社会や生活の基盤を、劇的に、しかも、幾度も、変容させてきたことを、思いがけない視点から、ありありと実感させるわけだが、下巻の終盤まで来ても、その勢いは衰えるどころが加速している。近代科学による激変、資…

言語が粗雑な他者にすぎないなら…

千葉雅也 「言語とは他者そのものであり、そして他者たちは、想像をはるかに超える粗雑さでのうのうと生きている」 https://twitter.com/masayachiba/status/828588317138513920 言語が粗雑な他者にすぎないなら、そいつをどうにかしてやるために、「言語を…

★サピエンス全史(下巻)

(ここからの続き↓) 宗教に関する考察。ここはさして新味もなかろうと思っていたら、完全に裏切られた。宗教の本質…というかむしろその単純かつ基本の事実が淡々と指摘されていくのが、決定的に面白い。「そういえばそうだ!」と今さら気づかされること、多…

★サピエンス全史(読書再開)

(ここからの続き↓) 貨幣について。貨幣が宗教や国家や文化を超えてユニバーサルであるという指摘に、「そういえばそうだ!」と改めて感じ入る。日本人もミャンマー人も米国人も中国人もIS人も、仮に互いの素性がまったくわからなくても、ドルだけは信用す…

言語から概念を切り離し記号を切り離したら何が残る?(チョムスキーをめぐって)

『チョムスキー 言語の科学』というインタビュー集を読んでみた。 チョムスキーってなんかこんなヘンテコなことを言ってるみたいだけど、「まさかホントかね」と弱々しく眺めていたことを、なおさら輪をかけて断言しているので、驚くほかない。ヒトの脳に生…

絵は文字に代わる記号になれるか?

昔は文字も絵も手で書いた(描いた)。しかし今では、文字は完璧に電算的に入力され普遍的な情報として流通する。この異様な激変は、十分に指摘されず、そもそも十分に自覚されずにきた感じがあるが、絵の入力や流通が本当に面倒であることとの差に気づくと…