東京永久観光

【2019 輪廻転生】

言語

ドローンより鳥のほうが奇妙

courrier.jp ともあれ、鳥が進化系統では人間からわりと遠いことが昔から気になっている。鳥はドローンではないとしても、ドローンよりもっと奇妙な何かだと言いたい。 ついでにもう一つ気になっているのは、雑な直感ではあるものの「人間が空を飛ばないよう…

言葉を使う動物たち/エヴァ・メイヤー

www.kashiwashobo.co.jp 『言葉を使う動物たち』(エヴァ・メイヤー) このタイトルは「空を飛ぶ人間たち」みたいな違和感があったが、読んでみると面白い。 言葉というもののエッセンスを見極めたい、言葉のオールタナティブはありえるんだろうか、といった…

リツイートだけのモードとは?

リツイートだけしてればキーボードは使わなくてすむ。 それにより、「言語を使わないのに世界と濃密に触れ合っているようにみえる動物のモード」が、いったいどういう感じなのかが、想像できなくもない。

★「高度な言語が生まれた理由」(C.ケネリー)

https://www.nikkei-science.com/sci_book/bessatu/51242.html 別冊日経サイエンスもうひとつ『人間らしさの起源』(2020)から「高度な言語が生まれた理由」(C.ケネリー) 《人間の言語のこのユニークさを説明できるような人間特有の生理的、神経的、ある…

読む、書く

言葉は人類史の長きにわたって「聞く・話す」ものだった。近代にようやく「読む・書く」の手さぐりが始まったが、一般人の多くは縁遠かった。「読む・書く」が爆発したの実はインターネットだ。ところが、そのインターネットで「読む・書く」がいよいよ退潮…

匂い言語は可能か

<ヒトだけが知性をもつ。言語がその基盤> 個人的にそう確信しているが、以下のような記事を読むと、ちょっと揺らぐ。 https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/052700318/?rss 「動物たちの多彩なフェロモン、女王蜂の支配から猫のすりすりまで」 現在…

意識とは(並立分散の脳活動→直列集中の言語)?

脳は並列分散で情報処理をしているらしいから、感情や思考も並列分散で動くのだろう。しかし、それを口にしたり字にしたりするときは、並列分散ではなく、一筋だけの流れにならざるをえない。言語がそういうものだから。文法や論理にも合わせざるをえない。…

言語コミュニケ―ション論に思いが到る

「言語を通じたコミュニケーション論」といった分野の学問がある。そこでは、相手がその言葉を述べたのは、何らかの意図を伝えたいからだ、という言わずもがなの前提を踏まえる。したがって、相手の言葉が不明瞭・不正確でも、言葉尻に難癖をつけるより、そ…

★『論理哲学論考』を読む/野矢茂樹

本の備蓄をしそこなったけれど、『『論理哲学論考』を読む』(野矢茂樹)を読んでいるので、当分だいじょうぶ。 (4月18日) およそ考えられうることはすべて、明晰に考えられうる。(論理哲学論考 4.116) 突然引用したのは、クール(かっこいい)からだが…

★文化がヒトを進化させた/ジョセフ・ヘンリック

https://tokyocat.hatenadiary.jp/entry/2020/01/11/124640 (上から続く) ジョセフ・ヘンリック『文化がヒトを進化させた』はほぼ読み終えている。 そもそも… かつて人類が他の動物と似たものだったこと、そして進化という原理でこうなったことは、自明な…

物理学が哲学を凌駕する例か

http://www.phys.cs.is.nagoya-u.ac.jp/~tanimura/time/note.html 物理学者の、哲学者に対する、根本的な疑義が示されているようで、興味深い。 《例えば「地球温暖化は実在するか」という問いは、言語概念分析で答えが出る問題で はないだろう。「大気中に…

★マンゴーと手榴弾/岸政彦

(11月19日) https://twitter.com/sociologbook/status/1196755503457554432 この少し懐かしい歌は「俺の俺の俺の話を聞け〜」と叫ぶのだが、実は週末この人の『マンゴーと手榴弾』を読んでいて、どうしても浮かんできたフレーズが「人の人の人の話を聞け〜…

定型コミュニケーション技能発達

恵まれたホワイトな事業所であるほど、相手への要求や非難はかぎりなく婉曲的な文言で伝えられる。そのため、非定型の発達が疑われる者は、よほどの文言が投げられて「あ、これ、おれ、まずいの?」とやっと気がつく。――というか、その定型コミュニケーショ…

★哲学入門/戸田山和久

戸田山和久『哲学入門』ちくま新書(2014) https://pic.twitter.com/nLhkKt0qea ここまでぼろぼろになったのは浴槽に落としたせいだが、気持ちとしてもこれくらい熟読した。 生物は岩石とは違う。さらに人間は他の生物とは違う。つまり、私たちがものごとを…

ツイッター進化論(随時変異)

音声がアナログなのに対し、文字はデジタルなので、楽譜や数式にむしろ近いのだろうか。いちいちプログラムが作動している感じもする。たった140字足らずなのに。

21世紀テロ予報

なんでみんなこんなに銃を乱射したりするのか。社会や政治の情勢が変わったともいえるが、それよりも単に「みんながやるからおれもやる」だろう。鳥や魚が群れで動くようなものか。では、この21世紀テロリストの同期は何が媒介するのか。人体内部の神経やホ…

私たち知性の特殊性と普遍性

★ランドスケープと夏の定理/高島雄哉 表題作を読んだ。まさに日本のテッド・チャンかグレッグ・イーガン(誰しもそう言うだろう) 作中まず「知性定理」なるものが示される。「知性は互いに翻訳可能」という原理。つまり私たちの数学や言語はいかなるAIや異…

藤原道長

そうだったのか!🌕 https://twitter.com/MomentsJapan/status/1065931768740507648言語のstatusは大激変した大激変したとそんなことばかりツイートしているわけだが、1000年たっても変わらないところもあるのだった。そうこうしているうちに「藤原道長さんか…

「かざす、わかる、生きもの図鑑」

https://lens.linne.ai/ja/ 思い出したのは―― 『さらば箱舟』(『百年の孤独』)とか、『伝染るんです。』の包帯少年とか? 『さらば箱舟』はこちら↓https://twitter.com/mouchette1967br/status/998683136488751105 『伝染るんです。』包帯少年はこちら(あ…

増田シンボル殺人事件

増田シンボル殺人事件。なんかそんなかんじかもしれない。たとえば日の丸もシンボルだ、秋葉原もシンボルだ。詩織さんもシンボルになりつつある。ただし、それが何の象徴であるかは、社会にとっては一致するけれど、個人にとっては厳密には異なる。増田やHag…

柳瀬唯夫 元首相秘書官 参考人招致

国会は言論の府だということを実感する。どのように言葉を組み合わせて追求しても、同じく、なんらかの言葉を組み合わせて回避できてしまう。それがいくら詭弁と呼ばれようが、言葉が構成する理屈は強力だからだ。それは法律の徹底性を思わせる。法治国家と…

★哲学探究/ウィトゲンシュタイン

http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20180430/p1から続く 私たちが哲学というドツボにハマらないためにはどうしたらいいのか。ウィトゲンシュタインは、最初の著書『論理哲学論考』では、「言葉にできることは実はあまりにも限られている」ことを徹底的に説いた…

★哲学探究/ウィトゲンシュタイン

http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20180423/p1 から続く 《哲学の問題が生じるのは、言葉が休日で仕事をしないときなのである》――こんなことをウィトゲンシュタインは書いていた!(『哲学探究』第38節=丘沢静也訳)つまり、平日に仕事でメールしたりする日…

★哲学探究/ウィトゲンシュタイン

『哲学探究』を久しぶりに開いている(新訳か) 連投したツイッターのログのような感じもする。 * 《私の書いたものによって、ほかの人が考えなくてすむようになることは望まない。できることなら、読んだ人が刺激され、自分の頭で考えるようになってほしい…

★映画術/塩田明彦

塩田明彦監督の講義を採録した『映画術』(2014)を読む。映画の本当の見どころとは何か。それは、たとえば物語の展開がどうであるか、人物の心情がどうであるかではない。やはり、それが映画という独特の道具立てや表現形式によっていかに成立しているかだ…

禅、ゲーデル、盲学校

(http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20180210/p1 からの続き) 鈴木大拙『禅』をまだ読んでいる。 結局やっぱり「言葉ではわからないよ」ないし「言葉でわかろうとするからこそわからないんだ」ということになるようだ。ここでいう「言葉」は、「論理」や「知…

ウィトゲンシュタイン解読本を年初の旅行中に熟読した件

表題だけ書き込んでタスクを完了させたことにするツイッター的ライフハック。(しかし以下に少し中身を書く) *言語生活とは制度だ。「佐川です」と名乗れば佐川であり、大臣から「国税庁長官」と任命されたから国税庁長官であり、「反省します」「謝罪しま…

人工知能 雑感

(1) 人工知能は莫大な量のデータを集め独自の優れたアルゴリズムによって最適な解答を示すのだろうが、かたや、人間知能は極小の量のデータを集め独自の愚かなアルゴリズムによって最適な解答を示す。しかし、人間や政党は複数あるので、それぞれ「これが…

★遺言。/養老孟司(新潮新書) 

リンゴであれイヌであれ、個物はすべてどこかが違っているが、それでもそれを同じ「リンゴ」「イヌ」と捉えるのは、言葉があってこそであり、人間だけがやること。他の動物には言葉がなく、したがって「同じ」もないはずだ、と養老さんは考える。そして、も…

言葉が意味に接続してしまう時代

「現代の言葉はリンク先に意味が顕在化してしまう」という話の続き。このときの際立った特徴は、言葉が他の言葉(意味)と直接「接続」していることにあるだろう。それすなわち、事実としてインターネットに物理的に接続しているからでもある。インターネッ…