言語
人間は言語と一緒に生きている感じなので、言語から遠ざかってしまうと調子が出なくなると思う。そして今、言語とどこで一緒かというと、けっこうツイッターとかが主なので、ときどきは何でもいいのでツイートしないと、やっぱり調子が出ない感じだ。 とはい…
www.youtube.com 「象は鼻が長い」の三上章は言語学者ではなく高校の数学教師だった!(知らなかった) ◎ずいぶん前だが関連エントリー https://tokyocat.hatenadiary.jp/entry/20070623/p1 * このシリーズ『ゆる言語学ラジオ』の第1回で「単語こそがすごい…
https://globe.asahi.com/article/14477908(2021年11月記事) 《言葉では不十分だと感じる時がある。恐怖、恥ずかしさ、倦怠(けんたい)感、不快感などは、書き言葉で表現しきれない時があるのだ。/そこで、溶ける顔(melting face)の絵文字が登場する》…
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480072924/ 『世界哲学史2』(ちくま新書) に大乗仏教の章がある。知識も関心も薄い領域だけど概観できればいいかと読み始めたら、どうもおかしい。なぜか「テクスト」が焦点になる。それまで口伝でしかなかっ…
アンディ・クラーク『現れる存在』は1/3ぐらい読んだ。 つまるところ<脳は論理計算機や知識図書館では絶対ない>と断言し、<脳と身体と環境が協調して働く><脳は身体のコントローラーとも言える>といった見方をプッシュする。その大々的な宣言を早くか…
www.repre.org 《…「現在の人工知能はただの統計計算をしているだけだ」というように指摘することがある。しかし統計計算だからといって、それが人間の知能のモデルとして不適切だということにはならない。人間の知能だって統計計算をしているし、それは知能…
きょう私の口座の残高が急に4000万円増えていた。「さては、阿武町がまた間違えて振り込んだな!」と考えるのを、アブダクション(仮説推論)という。 これ実は、「PならばQ」が正しいときに、Qをみて「ならばPだな!」と判断する。つまり<逆を真>とみなす…
このあいだ乗ったタクシーはピンクの行灯が付いていた。「5,000台のうち7台しかない幸運のタクシーです!」 運転手さんがこやかにカードを渡してくれた。「おお」と思った。が、特にそれ以外に幸運は来ていない。 https://rocketnews24.com/2021/11/11/15605…
視聴 https://www.youtube.com/watch?v=wRub94Wm1mA 池上高志さんのレクチャーが圧倒的に面白い。 人工知能とか動物とか地球外の誰かとかの、心の中(心があるとしたらどんな表象を抱いているのかみたいなこと)を想像するとしたら、こんな仕掛けを作れば少…
www.brh.co.jp この研究、初めて知った。興味深い! 北東アジアの13集団(韓国、日本、アイヌ、コリヤークなど)を調べたところ、ゲノムの相違は、言語の文法の相違と似ているが、音楽や言語の音素の相違とは似ていない。 《文法をもとにすれば、世界中の言…
実は、野矢茂樹先生の集中講義「ウィトゲンシュタインの言語観」を受講した。東新宿の東京言語研究所にて。3月12日と13日。 私はウィトゲンシュタインを少し読んだとしてもまるきり独学なので、ウィトゲンシュタインという名前を、私が誰かの前で、または、…
現在の数字があらゆる数を表せるのに対し、ギリシャ数字はそうではなかった。文字もアルファベットができるまではそうではなかった。そんなことが『無限の始まり』(デイヴィッド・ドイッチュ)に書いてある。 ものごとはなんでも普遍性が史上のどこかで獲得…
courrier.jp ともあれ、鳥が進化系統では人間からわりと遠いことが昔から気になっている。鳥はドローンではないとしても、ドローンよりもっと奇妙な何かだと言いたい。 ついでにもう一つ気になっているのは、雑な直感ではあるものの「人間が空を飛ばないよう…
www.kashiwashobo.co.jp 『言葉を使う動物たち』(エヴァ・メイヤー) このタイトルは「空を飛ぶ人間たち」みたいな違和感があったが、読んでみると面白い。 言葉というもののエッセンスを見極めたい、言葉のオールタナティブはありえるんだろうか、といった…
リツイートだけしてればキーボードは使わなくてすむ。 それにより、「言語を使わないのに世界と濃密に触れ合っているようにみえる動物のモード」が、いったいどういう感じなのかが、想像できなくもない。
https://www.nikkei-science.com/sci_book/bessatu/51242.html 別冊日経サイエンスもうひとつ『人間らしさの起源』(2020)から「高度な言語が生まれた理由」(C.ケネリー) 《人間の言語のこのユニークさを説明できるような人間特有の生理的、神経的、ある…
言葉は人類史の長きにわたって「聞く・話す」ものだった。近代にようやく「読む・書く」の手さぐりが始まったが、一般人の多くは縁遠かった。「読む・書く」が爆発したの実はインターネットだ。ところが、そのインターネットで「読む・書く」がいよいよ退潮…
<ヒトだけが知性をもつ。言語がその基盤> 個人的にそう確信しているが、以下のような記事を読むと、ちょっと揺らぐ。 https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/052700318/?rss 「動物たちの多彩なフェロモン、女王蜂の支配から猫のすりすりまで」 現在…
脳は並列分散で情報処理をしているらしいから、感情や思考も並列分散で動くのだろう。しかし、それを口にしたり字にしたりするときは、並列分散ではなく、一筋だけの流れにならざるをえない。言語がそういうものだから。文法や論理にも合わせざるをえない。…
「言語を通じたコミュニケーション論」といった分野の学問がある。そこでは、相手がその言葉を述べたのは、何らかの意図を伝えたいからだ、という言わずもがなの前提を踏まえる。したがって、相手の言葉が不明瞭・不正確でも、言葉尻に難癖をつけるより、そ…
本の備蓄をしそこなったけれど、『『論理哲学論考』を読む』(野矢茂樹)を読んでいるので、当分だいじょうぶ。 (4月18日) およそ考えられうることはすべて、明晰に考えられうる。(論理哲学論考 4.116) 突然引用したのは、クール(かっこいい)からだが…
https://tokyocat.hatenadiary.jp/entry/2020/01/11/124640 (上から続く) ジョセフ・ヘンリック『文化がヒトを進化させた』はほぼ読み終えている。 そもそも… かつて人類が他の動物と似たものだったこと、そして進化という原理でこうなったことは、自明な…
http://www.phys.cs.is.nagoya-u.ac.jp/~tanimura/time/note.html 物理学者の、哲学者に対する、根本的な疑義が示されているようで、興味深い。 《例えば「地球温暖化は実在するか」という問いは、言語概念分析で答えが出る問題で はないだろう。「大気中に…
(11月19日) https://twitter.com/sociologbook/status/1196755503457554432 この少し懐かしい歌は「俺の俺の俺の話を聞け〜」と叫ぶのだが、実は週末この人の『マンゴーと手榴弾』を読んでいて、どうしても浮かんできたフレーズが「人の人の人の話を聞け〜…
恵まれたホワイトな事業所であるほど、相手への要求や非難はかぎりなく婉曲的な文言で伝えられる。そのため、非定型の発達が疑われる者は、よほどの文言が投げられて「あ、これ、おれ、まずいの?」とやっと気がつく。――というか、その定型コミュニケーショ…
戸田山和久『哲学入門』ちくま新書(2014) https://pic.twitter.com/nLhkKt0qea ここまでぼろぼろになったのは浴槽に落としたせいだが、気持ちとしてもこれくらい熟読した。 生物は岩石とは違う。さらに人間は他の生物とは違う。つまり、私たちがものごとを…
音声がアナログなのに対し、文字はデジタルなので、楽譜や数式にむしろ近いのだろうか。いちいちプログラムが作動している感じもする。たった140字足らずなのに。
なんでみんなこんなに銃を乱射したりするのか。社会や政治の情勢が変わったともいえるが、それよりも単に「みんながやるからおれもやる」だろう。鳥や魚が群れで動くようなものか。では、この21世紀テロリストの同期は何が媒介するのか。人体内部の神経やホ…
★ランドスケープと夏の定理/高島雄哉 表題作を読んだ。まさに日本のテッド・チャンかグレッグ・イーガン(誰しもそう言うだろう) 作中まず「知性定理」なるものが示される。「知性は互いに翻訳可能」という原理。つまり私たちの数学や言語はいかなるAIや異…
そうだったのか!🌕 https://twitter.com/MomentsJapan/status/1065931768740507648言語のstatusは大激変した大激変したとそんなことばかりツイートしているわけだが、1000年たっても変わらないところもあるのだった。そうこうしているうちに「藤原道長さんか…