東京永久観光

【2019 輪廻転生】

言語

人工知能 雑感

(1) 人工知能は莫大な量のデータを集め独自の優れたアルゴリズムによって最適な解答を示すのだろうが、かたや、人間知能は極小の量のデータを集め独自の愚かなアルゴリズムによって最適な解答を示す。しかし、人間や政党は複数あるので、それぞれ「これが…

★遺言。/養老孟司(新潮新書) 

リンゴであれイヌであれ、個物はすべてどこかが違っているが、それでもそれを同じ「リンゴ」「イヌ」と捉えるのは、言葉があってこそであり、人間だけがやること。他の動物には言葉がなく、したがって「同じ」もないはずだ、と養老さんは考える。そして、も…

言葉が意味に接続してしまう時代

「現代の言葉はリンク先に意味が顕在化してしまう」という話の続き。このときの際立った特徴は、言葉が他の言葉(意味)と直接「接続」していることにあるだろう。それすなわち、事実としてインターネットに物理的に接続しているからでもある。インターネッ…

東浩紀《近代には深さがあった。現代には深さがない》

なるほど! これまた唸らずにはいられない洞察。 http://ch.nicovideo.jp/fukuichikankoproject/blomaga/ar1352261 (ゲンロンβ18) そして、近代に戻るのではなく、現代を諦めるのでもなく、《新たな「深さ」を言葉にする》のが自分の仕事だと言う。 *話は…

AIスピーカとか

AIスピーカというのが出てきたようだ。音声で命令すると音楽が流れる(ほかのことにも返答する)。「何か音楽を再生して」「**の曲を流して」「曲を止めて」というぐあい。それで気になったのは、日本語の命令形の現状。もはや「〜せよ」「〜しろ」は試験…

あなたの人生の物語/テッド・チャン

映画『メッセージ』は未見だが、原作「あなたの人生の物語」を昨日読んだ。ある地球外知性とのコンタクトが描かれ、それを通して浮かび上がってくるのは、なんと言語表記のはてしない可能性、かつまた物理表記のはてしない多様性だった!(私がときどき夢想…

武満徹作曲賞

武満徹作曲賞本選演奏会というのが、わりと近所のオペラシティで開催されるとわかり、聴きに行ってみた。ふつう思い浮かべる音楽とはおよそ遠いものだろうと予測はしていたが、はるかにとんでもないものが現れて、壮観と言うしかなかった。数十人のオーケス…

心の世界が言葉で出来ているのなら

猫の心の複雑さは猫Aと猫Bでさほど違わないようにみえる。人の心はどうか。本来は、人Aと人Bで、同じように複雑なのだろう。ただし人の場合、使う言葉の複雑さが、人によって大きく異る。したがって、心の世界が言葉と無縁なら、人はみな似ているだろう。で…

ツイッター進化論(随時変異)

毎日のエクササイズに1ツイートという感じになっている。体のために歩こう。心のために書こう。人間は体で生きているがは、心(脳)で生きてもいる。そして心は、実は、すべて言葉に支配されている可能性が高い。 ――「心はすべて言葉に支配されている可能性…

『サピエンス全史』読み終えた

(ここからの続き↓) この本の素晴らしさは、専門家の知識を述べ立てるところにはない。誰もが知る現世人類の道程から「言われてみればそのとおり」の事実と評価をいくつも提示することだ。そのサピエンスの事実は決定的な驚愕に値し、しかもその評価の優美…

『サピエンス全史』(終盤)

(ここからの続き↓) この本は、人類が、社会や生活の基盤を、劇的に、しかも、幾度も、変容させてきたことを、思いがけない視点から、ありありと実感させるわけだが、下巻の終盤まで来ても、その勢いは衰えるどころが加速している。近代科学による激変、資…

言語が粗雑な他者にすぎないなら…

千葉雅也 「言語とは他者そのものであり、そして他者たちは、想像をはるかに超える粗雑さでのうのうと生きている」 https://twitter.com/masayachiba/status/828588317138513920 言語が粗雑な他者にすぎないなら、そいつをどうにかしてやるために、「言語を…

★サピエンス全史(下巻)

(ここからの続き↓) 宗教に関する考察。ここはさして新味もなかろうと思っていたら、完全に裏切られた。宗教の本質…というかむしろその単純かつ基本の事実が淡々と指摘されていくのが、決定的に面白い。「そういえばそうだ!」と今さら気づかされること、多…

★サピエンス全史(読書再開)

(ここからの続き↓) 貨幣について。貨幣が宗教や国家や文化を超えてユニバーサルであるという指摘に、「そういえばそうだ!」と改めて感じ入る。日本人もミャンマー人も米国人も中国人もIS人も、仮に互いの素性がまったくわからなくても、ドルだけは信用す…

言語から概念を切り離し記号を切り離したら何が残る?(チョムスキーをめぐって)

『チョムスキー 言語の科学』というインタビュー集を読んでみた。 チョムスキーってなんかこんなヘンテコなことを言ってるみたいだけど、「まさかホントかね」と弱々しく眺めていたことを、なおさら輪をかけて断言しているので、驚くほかない。ヒトの脳に生…

絵は文字に代わる記号になれるか?

昔は文字も絵も手で書いた(描いた)。しかし今では、文字は完璧に電算的に入力され普遍的な情報として流通する。この異様な激変は、十分に指摘されず、そもそも十分に自覚されずにきた感じがあるが、絵の入力や流通が本当に面倒であることとの差に気づくと…

目が見えなければ視点など存在しない?

「言葉は不思議だ〜」ということを15年くらいは考えている。どう不思議かというと、もし言葉がなかったら、私の今のこの感じは、私の今のこの感じと、どれほど違っていたことか! という思いに結実してくる。言い換えれば、「じゃあ、猫はいつも、どんな感じ…

言語が便利すぎる進化的理由とIT的理由

イブライム・フェレールという人の歌が素晴らしく良いことを、外出先で他人に伝えるにはどうするか。歌声を録音したものを持って行って聴いてもらうのが一番いいが、それが無理なら、「イブライム・フェレール」という名前を伝えるのが、現在のところ最も妥…

画像は言語に裏打ちされて概念化する?

全く知らない用語が出てくれば当然グーグルに頼るが、ぱっと画像検索したほうが「あ、なるほど」と納得することが多い。たとえば「ガールズ&パンツァー」とか。ただしWikipedia「ガールズ&パンツァー」でしか得られないこともまた多い。ふと、人工知能はどっ…

一筋に流れる意識は一筋に流れる言語が支える?

「動物も人間のような意識を持つのか」さらに「人間だけが言語を持つことはそれにどう関係するか」という問いがある。それに関してこの間ふっと思った。脳の神経細胞のネットワークは分散・並列で働いているのに、意識はそうでなく一筋の流れとして自覚され…

現実体験<言語体験

きのう京都で用事があり、ついでに清水寺を見てきた。 私が清水寺に行くのは、ひょっとして人生初か小学校の修学旅行以来? それでも清水寺をいやというほど知っているのは何故か。それは、清水寺という概念と単語をもつからこそだ。猫や犬にはそれはかなわ…

ニュートリノと言葉の確実性

ニュートリノに質量があると宇宙を説明する理論のすべてが覆るらしいが、同じく、言葉も、1つでもいいかげんに使うと、その影響は言論の果てまでツイートの果てまで及ぶ。とりわけ「差別」や「表現の自由」といった言葉はそうかも。あるいは「私が」か「ど…

言語の未来を電算機が見出すか(雑誌WIRED特集より)

雑誌『ワイアード』が「ことばの未来」という特集をしていて、これが非常に面白い。ワイアードはいつも他のメディアにない先端的な視点が、本屋で立ち止まらせる。少し前には「死の未来」という特集もあった。 特集の最初は、言語の翻訳を統計処理によって行…

ツイッター進化論(随時変異)

ツイッターの言葉はそれを書いた個人や集団の繁栄とは無縁に増殖する。ここから、進化(遺伝子の繁栄)がじつは個体の生死や種の明滅に必ずしも直結しない、という理屈が実感できるかもしれない。増えたり減ったり現れたり消えたりするのは、ひとえに言葉(…

四隅にメタ情報

世界が四角いモニタで縁取られたイメージになってから、もうだいぶたつ。今じゃ、その四隅にメタ情報(それが何であるかの情報)が付いていることも世界の基本イメージになりつつある?とはいえ、そもそも言語とはすべてメタ情報(その現実がなんという現実…

世界史がネットにあるだけでなく世界自体がネットにある勢い

《チェスがインドからサーサーン朝へ移入された経緯が述べられているパフラヴィー語によるシャトランジの歴史物語『シャトランジ解き明かしの書』》とかいう記述をたまたまWikipediaで見かけ、世界史のいかにわずかしか知らないことかと気が遠くなる。まして…

武器にも意味にも変わるもの

言葉はときに石つぶての役割しか果たさない。比喩といえないほど武器として使ってしまう。それにひきかえ、ツイッターの言葉などはきわめて珍しく100%近く意味を伝える。それのみに奉仕する(私はそう思いながら読んだり書いたりしている)いわばツイッター…

言葉は万能!(でもいつ出現した?)

ツイッターとかに目と頭が常時接続する毎日だと、あらゆることは「そうか言葉で表されるんだな」ということに改めて気づかざるをえない。もっと仕事にも接続しろよと思うが、仕事は仕事でものごとの白黒をはっきりさせるにはこれまた言葉(メールなど)が大…

ツイッター進化論(随時変異)

明け方、ネットのどこも読むところがなくなるのは、酒瓶を逆さにしてもなにも出てこない感じ。 *タイムラインにきょうの世界のすべてがあると感じられる度合と、新聞にきょうの世界のすべてがあると感じられる度合。 *書き言葉(ツイートを含めて)が論理…

ツイッター進化論(随時変異)

本も、タイムラインのごとく、かなり複数をとっかえひっかえ細切れに読むのが普通になってきた。こうした「文字を読む体勢の大きな変化」は、長い歴史のなかでそう頻繁には起こらないと思うので、凄いことだ。大昔、黙読は珍しかったとか、立って読んだ(?…