東京永久観光

【2019 輪廻転生】

進化

だったら人間には魂も天国も地獄もあるのか? ――ブレードランナーをめぐって

「魂もないくせに」――しかし魂がないのはレプリカントだけではないね。「おれたちには天国も地獄もない。だからここで戦うんだ」――この実感はレプリカントだけでなく無神論者のものでもあるね。 (以下を視聴して)https://twitter.com/tokyocat/status/9294…

言葉が意味に接続してしまう時代

「現代の言葉はリンク先に意味が顕在化してしまう」という話の続き。このときの際立った特徴は、言葉が他の言葉(意味)と直接「接続」していることにあるだろう。それすなわち、事実としてインターネットに物理的に接続しているからでもある。インターネッ…

生命体は1つ、知性体は2つ

◎https://wired.jp/special/2016/kotoba/この世に生命体は今のところDNAタイプ1つしか知られていないが、知性体は2つを目にしている――ホモ・サピエンスと人工知能――と言うべきなのだろう。

『サピエンス全史』読み終えた

(ここからの続き↓) この本の素晴らしさは、専門家の知識を述べ立てるところにはない。誰もが知る現世人類の道程から「言われてみればそのとおり」の事実と評価をいくつも提示することだ。そのサピエンスの事実は決定的な驚愕に値し、しかもその評価の優美…

『サピエンス全史』(終盤)

(ここからの続き↓) この本は、人類が、社会や生活の基盤を、劇的に、しかも、幾度も、変容させてきたことを、思いがけない視点から、ありありと実感させるわけだが、下巻の終盤まで来ても、その勢いは衰えるどころが加速している。近代科学による激変、資…

★サピエンス全史(下巻)

(ここからの続き↓) 宗教に関する考察。ここはさして新味もなかろうと思っていたら、完全に裏切られた。宗教の本質…というかむしろその単純かつ基本の事実が淡々と指摘されていくのが、決定的に面白い。「そういえばそうだ!」と今さら気づかされること、多…

★サピエンス全史(読書再開)

(ここからの続き↓) 貨幣について。貨幣が宗教や国家や文化を超えてユニバーサルであるという指摘に、「そういえばそうだ!」と改めて感じ入る。日本人もミャンマー人も米国人も中国人もIS人も、仮に互いの素性がまったくわからなくても、ドルだけは信用す…

★サピエンス全史/ユヴァル・ノア・ハラリ(柴田裕之 訳)感想

読み進めつつ、以下は感想。 期待を超えて面白い!現世人類の最大の特徴を言語とみるのは一般的ながら、著者はそれすなわち「虚構の思考」だとズバリ指摘して清々しいのだが、しかし最も深くうなずいたのは、その虚構思考こそが現世人類の同一種にあるまじき…

ホモ・サピエンス・ヤンキー系

「最後のイゾラド 森の果て 未知の人々」を先日やっと視聴した(NHKスペシャル『大アマゾン』第4集)。http://www.nhk.or.jp/special/amazon/NHKカメラマンがひとり目前で撮影したその人々は、ヤンキー系の性格が著しい一家、という感じがしないでもなかっ…

あやうく「暑中見舞い」を出すところだった(もう「残暑」でないといけないのだった)=ピンカー読書継続=

『冬冬の夏休み』が至福の時間としか言いようがないのは何故なんだ? ディープラーニングがものごとの特徴を把握するカギはどこにあるのだ? そんなことばかり考える。小池百合子と稲田朋美で真の極右はどっちで、その思想を私は永久に拒絶するのだろうか。…

★人工知能は人間を超えるか/松尾豊

ある画像を見てそれが猫かどうか、私はすぐわかるが、コンピュータはなかなかわからない。そこを克服したのがグーグルの人工知能であり、それを可能にした手法がディープラーニングだという。ではディープラーニングとは何か。松尾豊『人工知能は人間を超え…

人工知能と昆虫の違い

人工知能がたとえば昆虫よりも複雑な脳を備えるようになったら、「人工知能に感情がない」と判断するのは、「昆虫に感情がない」と判断する以上に難しくなるのだろう。ただし人は概して、「昆虫に感情がない」とは思いたがらないように、「人工知能に感情が…

★心の仕組み/スティーブン・ピンカー(再開)

1か月以上中断していたが(4月は忙しかった)、再び開く。上巻の残り20〜30ページが未読だったので、ウォーミングアップをかねて1つ前の節から再読しはじめたところ、改めて深淵にして新鮮な理解が得られ、感動とともに恐怖に誘われる。なぜなら、つい1か月…

ただ知らないことを ただ知るために

まだ、ピンカーの『心の仕組み(上)』を読んでいるのだが、「ボールドウィン効果」というものを、私は十分に知っていなかったということを知り、第二次大戦で日本が米国と戦ったことを知らなかったことを今知った、というくらいのショックを受けたほうがよ…

★心の仕組み/スティーブン・ピンカー(再)

「人間はある個人を愛するのであり、ある種の個人を愛するのではない」(スティーブン・ピンカー)。なるほど。国民もある政権政党を支持するのであり、ある種の政党を支持するのではない、とも言えるかもしれない。かれと同じ「A性格+B性格+C性格」だからと…

依存症、ツイッター、人の心

「覚醒剤がないならツイッター見てればいいじゃない」「はい、やってます」 体には生存や生殖という明白な目標があるけれど、心にはそれがないのではないか。覚醒剤もツイッターも煙草もパチンコも心の領域。信仰やテロも?芸術や哲学もだと思われる。人間の…

目が見えなければ視点など存在しない?

「言葉は不思議だ〜」ということを15年くらいは考えている。どう不思議かというと、もし言葉がなかったら、私の今のこの感じは、私の今のこの感じと、どれほど違っていたことか! という思いに結実してくる。言い換えれば、「じゃあ、猫はいつも、どんな感じ…

ツイート

力強く仕事に向かうためにこそ、とりあえずツイッターでスイングバイだ! * イギリスが端からみてなんだか必死すぎる。空爆。自分も必死すぎるときは端からみてあんな感じなのだろうか。自爆。 * 不景気がなければ好景気もないように、苦がなければ楽もな…

ツイッター進化論(随時変異)

ツイッターの言葉はそれを書いた個人や集団の繁栄とは無縁に増殖する。ここから、進化(遺伝子の繁栄)がじつは個体の生死や種の明滅に必ずしも直結しない、という理屈が実感できるかもしれない。増えたり減ったり現れたり消えたりするのは、ひとえに言葉(…

★私の恋人/上田岳弘(三島賞)

『新潮』4月号がたまたま家にあり、巻頭が上田岳弘「私の恋人」(三島賞)だった! アフリカを出た現生人類はやがてオーストラリアへと行き着くが、われらが2回めの旅のどん詰まりはというと、東の果てにおける原爆投下だった、という仮の見取り図がまず示…

★生命大躍進/NHK(第1回)

◎ http://www.nhk.or.jp/seimei/節足動物と脊椎動物が進化的に縁遠いのに似たような目を持つのは、節足動物系の目につながった遺伝子のセットが、太古に、まるごと、脊椎動物系のゲノムに入り込んだからではないか、という仮説を紹介していた。しかしそれは…

ドローンの時代

存立危機事態というか、上空露見事態というか…(ドローンが官邸をshoot!) ともあれドローンの時代が来るのだろう。前にも書いたが、映画『インターステラー』は、その「ドローンの時代がすでに到来し、しかもドローンの時代はもはや過ぎ去った」近未来を描…

★遺伝子の不都合な真実―すべての能力は遺伝である/安藤寿康(2012)

「体であれ心であれ あらゆる能力に、そりゃ遺伝子はなんらか関係するだろうさ」という認識は昔からあるわけで、今さら何だろうと思いつつ読み始めたが、私としては初めて明瞭になったことが多数あり、非常に有益な一冊となった。 <エレガントな双子研究>…

ツイッター進化論(随時変異)

ホモ・サピエンスが一人残らず言語を使いまくるようになったという人類史は、べつに不思議に思わないが、ホモ・サピエンスが一人残らずスマホやネットを使いまくるようになるという人類史は、なんか不思議に思える。ツイートしない知的生命体は現在1つも見…

人工知能をめぐる冒険 (2)

人工知能が人間の知能をついに実現できそうだ――という話。そこから実にいろいろな考えが浮かんでくる。とりあえず1つ。 人間の行いのうち人工知能が得意になって真似できそうなものだけを「知能」と呼ぶのだろう(=そうでないものは人間の行いであっても「…

★哲学入門/戸田山和久

今年を振り返ると衝撃的だった本は4冊くらいか。というか、そもそもちゃんと読んだ本がせいぜい4冊くらいではないかという、いっそう衝撃的な事実!ともあれその1冊が上記。しかし、この書名では内容の独創性がまったく伝わらない。たとえば『表象は自然現象…

★殺人ザルはいかにして経済に目覚めたか?/ポール・シーブライト

以下読書メモ。多くは書籍どおりでなく簡潔な文章に変換している。(訳者は山形浩生) <序など>ホモ・サピエンスは、遺伝的につながりのない構成員と入念な分業を行う唯一の種。これが稀有であることを強調し、それがなぜ可能になったかを追及していく本の…

人間解散、人間バンザイ =人工知能をめぐる冒険(1)=

人工知能を研究する松尾豊さんという人の話。https://www.youtube.com/watch?v=U-O4eINZNXE(ビデオニュースドットコム)知り合いに教えてもらって聴いた。たっぷり2時間あまり。とても明瞭で、このテーマの本質がよく盛り込まれていると思えた。人工知能と…

ツイッター進化論(随時変異)

膨大な言葉の応酬が延々続くけれど、その大半は踏まえるべき事実や論理を外しているので無駄な議論がただ積み重なっているだけ、ということは今多いと思う。ジャンクDNAというのはきっとそういう感じだよね!ただし、だからこそ脱構築と突然変異も起こりうる…

学問の王様

生物が多様な種に分化してきたのは必然だったと考えることができるように、学問が細分化するのも仕方のないことなのではないか。しかし、学問はただ細分化しているだけではなく、学問という「生態系」のすべてを覆い尽くすほどの真理を目指そうという動機が…