私有の場所をゴミ箱にするかしないかは、その人の自由であり、その自由は侵されるべきではなく、今の日本ではたいてい侵されない。一方、公共の場所をゴミ箱にするかしないかは、市民の自由であり、その自由も侵されるべきではないが、ゴミ箱にする自由だけ…
https://tokyocat.hatenadiary.jp/entry/2023/07/10/000000 からの続き ↓ 大事なメールほど返信が遅れるという法則がある。大事な書物も同じだ。感想がはなはだしく遅れる。今年は野矢茂樹『心という難問』がそうだ。もう秋も深まった。なんとか片付けるべし…
チョムスキー的には、地球人の言語は、異星人の目から見たらただひとつしか存在しない、という立場がとれそうだが、デイヴィドソン的にはさらに、言語は、それがおよそ解釈可能な限りは、地球人の言語か異星人の言語かを問わず、ひとつしか存在しない、とい…
アート・オブ・ノイズ「Eye of a Needle」 1986年の東京ライブらしい。途中のピアノとスキャットが心にしみる。今となっては何かの残照として響くからだろうか。
ツイッターは「リポスト」に本音が現れる。「いいね」に本音が隠される(見ないであげてください) * 脳は常に膨大な入力と出力をしているのだろうが、しかし実際はその中間の調整をもっと膨大にしているのだろう。最後の出力は口に任される? あるいはツイ…
www.youtube.com 「数学をやると何ができるようになりますか?」「数学ができるようになります」(せっかくなので深淵な中身の一部のみお知らせ) 「数はスペクトルで表せる。ただし、掛け算のスペクトルだけでなく、足し算のスペクトルもある」 * 加藤さん…
「統一教会を今すぐ消滅させるべきとまでは思わない」と言う人と、「ハマスを今すぐ消滅させるべきとまでは思わない」と言う人では、どちらがより少ないのだろう、ということが気になる。上の2つを同等に公平に主張する人は、さらにもっと少ないのではないか…
何かを読むのは自然な行為だが、付箋やメモをしたり感想をまとめたりするのは、もしや不自然な行為なのか? 川を水が流れるようにただ読めばいいのであり、読んだものを苦労して堰き止めることなどしなくていいのか? とはいえ、ダムを作っておけば渇水そし…
(10月9日) 「シワ寄って、コロんで、ムナしく、ナミだを流す」ーー中東戦争の年代をまとめて覚える。 https://www.y-history.net/appendix/wh1601-143.html ハマスの由来はインティファーダと関係が深いようだ。だから、PLO(アラファトら)に比べると、国…
これはひょっとして、チョムスキーが人の言語にしかないと言い張ってきた「再帰性(回帰性)」というやつでは…? …微妙か。 ◎参照(図もある):言語論2013〈第1夜〉 - 東京永久観光
(10月3日) 《GPTは何か「文脈」のような抽象的な一塊の「記憶」をもって動作しているわけではないのです。そうではなく、直前の「トークン長分の単語」を「まるっと」参照した上で、次の単語を計算して答えを出す、というのをひたすら繰り返すシステムなの…
専門は?と聞かれたら伝わりやすいように、量子情報物理学(ブラックホールなどの時空の物理、量子力学基礎論を含む)と答えてますが、自分の本当の気持ちでは「存在と無の物理学」です。無である真空とは何か?在るとは何か?を、量子情報や量子測定の観点…
「プラス松竹」その後。 『皇帝のいない八月』37点。 『松本清張 風の視線』82点。 ーーAIならそれぞれのタイトルを検索し、その前後に並ぶ文字列を読み、しかもそれらの文字列がいわば何故つながっているかを数万単位の観点から分析する。だから、なぜ37点…
涼しいというのがどういう感じなのかを、熱帯の人と9月までの日本の人は、うまく想像できなかった。 * 入手!
人と仲良くなれれば本と仲良くなれなくてもいいとは思わないが、本と仲良くなれれば人と仲良くなれなくてもいいとも思わない。
量子が実在でなく情報にすぎないのは本当かもしれない。しかしそれは、人の人生が人の想像に勝らない、というような話だろう。電子の存在も君の手の存在もあやふやであるようには、君の人生も君の想像もあやふやだ。しかし見方を換えれば、君の人生も君の想…
物理学vs.哲学のデスマッチ観戦中。 https://twitter.com/charis1756/status/1706111442913726805 「電子とは何か」のほうがむしろわかりやすく、手とは何かのほうがむしろわかりにくい、みたいなことになっている。 →(ちょっと関連)https://tokyocat.hate…
世界史を改めて眺めつつ、ああ私たちにはローマ帝国があった歴史しかないんだな、イスラム帝国があった歴史しかないんだな、モンゴル帝国があった歴史しかないんだな、などなど、そんなことを思う。別にこれでなくてもよかったかもしれないのに、結局これだ…
「そう遠くない時期に必ず死んでしまう」ことが、何故みんなほとんど気にならないのか、私としては本当は不思議でならない。しかしごくまれには、この事実と困惑に真正面からぶつかっていくような本に出会う。 『存在消滅 死の恐怖をめぐる哲学エッセイ』(…
久しぶりに相対性理論の本とか不完全性定理の本とか読んでいて、頭がいつになく疲労したのか、おかしな夢を見た。夜の星を眺めていると急に空が青くなってきた。なぜか太陽が出ているのだ。しかも太陽は穴になっていてそこから水が地上に流れ落ちてきた。天…
「プラス松竹」忘れていた名作がまだいろいろ。 小栗康平『伽倻子のために』 こんな映画があったなあ。そもそも在日の苦闘があったのだなあ。いや在日の存在自体もう歴史に書かれるだけの出来事みたいだなあ。それどころか私は2012年にサハリン旅行したのに…
映画『約束』(斎藤耕一監督 1972年) アマゾンプライム「プラス松竹」にあったので久しぶりに視聴した。萩原健一と岸恵子が主演。2人は日本海を走る列車で偶然同席する。ある駅で降りてからの逢瀬が痛切。これは敦賀市内などでの撮影のようだ。海沿いの旅館…
光の速度が絶対だと私たちが知ったとき、認識の特別な転換を余儀なくされた。「世界はこうじゃなかった、こうだったんだ」。人の寿命もまったく似たことだと思ったほうがいい。秒速30万キロより速いものはない。同じく80〜90歳より先はない。すべてそこから…
高校の数学をまるごと復習しなくてはと前々から思っていて、この夏ついに始めた。『長岡先生の授業が聞ける高校数学の教科書』を最初からコツコツと。ネットで定評だった一冊。しかし書籍はもう手に入らず電子版を購入した。 https://www.amazon.co.jp/dp/40…
通常の会話ではまず発生しない刺激の嵐。最後には「数学はなんで正しいんだっけ?」と根本が問われる。加藤さん自身まるで私のように(?)純真に首をひねっていることがわかり、数学への好奇心は限りなく高まった! 「数とはなにか──IUT理論と数学の立ち位…
小泉進次郎さんのサーフィン、ことごとく絶賛されていて、驚いた。こうなったら次は、『VIVANT』最終回とかに、まさかの出現となり、なんとなくつのってきたもやもやを全部さあっと回収してしまえばいいのだ。 * 大学の評価を嬉々としてやっているように見…
東浩紀『訂正可能性の哲学』読書開始と時を同じくし、<25年後の『存在論的、郵便的』から『訂正可能性の哲学』へ>という著者参加のシンポジウムをオンライン視聴。興味深い新発見が多々。『存在論的、郵便的』の結末が奇異な切断に至ったわけもついに(?…
本当はいつも、3倍ぐらい質の良いこと・3倍ぐらい量の多いことを、為したいと思っている。が、難しい。それほど頑張れない。というか、これほどにも頑張れない、頑張らないのだった。ずっとそうだった。これからもそうだろう(か)。しかし言い換えれば、3分…