東京永久観光

【2019 輪廻転生】

国家

ワールドカップ、イルカ、総選挙

http://www.mammo.tv/column/genichiro_takahashi/ サッカーがナショナリズムを利用しているのか、ナショナリズムがサッカーを利用しているのか、というと、私はもちろん前者が正解だと思う。 * 「人間はイルカは食べてもいい」というのは、「人間は日本人…

日本国民だからといって日本人とはかぎらない(のか?)=外国人参政権=

「参政権がほしいから、日本国籍を取る」 これは 「配偶者控除したいから、入籍する」と 実に似ている。 そのとき、国籍の変更は、 戸籍やパスポートという紙切れが出来ること だけを意味するのか。 それとも、 当人のアイデンティティが変わることを意味す…

つぶやきの銀河

ツイッターを眺めていてつくづく感じるのは、情報もまた人間と同じように砂粒化が激しく進んでいるのだということ。同時に、インターネットに仮に意識みたいなものが生じても、それは1人のブログや1個のつぶやきの次元ではないということ。 ●流浪するつぶ…

2009年1月の読書本

★この世でいちばん大事な「カネ」の話/西原理恵子 ASIN:4652078404 鴨志田穣は偉大だったと言いたいが、西原理恵子が当然同じく偉大なのはなぜなのかが納得できる。ギャグにするしかないすさまじい生い立ちの告白と、そこから育まれた、健気に頑張ることの…

日本沈没というか日本蒸発

映画『日本沈没』の昔のやつをみたら、藤岡弘の顔がまるきり劇画だったのでおかしかった。長髪、眉と目、鼻筋、分厚い口といずれもデフォルメが過ぎる。他の俳優陣と一緒にいると、ほんとに一人だけ濃い。大友克洋のコミック作品に力石徹か花形満がまちがっ…

「日本語が亡びるとき」+「このあいだ東京でね」その後

水村美苗「日本語が亡びる時」(新潮9月号)は、第3章に入ると語りのトーンががらりと変わり、いわば評論らしい評論になった。そこでは、西洋の人々が話したり読んだり書いたりするのに3つの言葉を使い分けてきた歴史が照らし出される。その3つは「普遍語…

文芸雑誌には文芸作品が載っていて、つまりそれは小説と評論で、それ以外はあまりない

水村美苗の『本格小説』はじつに面白い小説だった。でもそれは、ケータイ小説が加工スナックのごとくすいすい進むのとはやはり違っており、「うむ私は今 文学の栄養を正しく摂取しているにちがいない」といった折り目正しき気分がもてる。それでも心は千々に…

永い夏休み

お盆は帰省して墓参りに行った。東京に長く住んでいるからというより、そもそもそういうことになじまずずっとさぼってきたので、本当に久しぶりだ。墓石に名が刻まれた私の父母は、ずいぶん早く死んだのだけれど、それと同世代の叔父叔母はいつしか70代に達…

闇市ブギウギ、心ワクワク

またちょっと映画の話でも。黒澤明『野良犬』を初めて見た。先週くらいのNHK-BS。面白かった。1949年の製作・公開で、終戦まもない東京がうまく映し込まれていると評されているが、確かにそうした風景や風俗に目を奪われた。新米刑事(三船敏郎)が拳銃をス…

北京五輪の聖火リレー

例の中華屋に、といっても私にとって例のだが、その後もしばしば行く。渋谷の「上海食堂」(店名判明)。相変わらず「使えません」と張り紙のある自販機が入り口にあり、帰りには相変わらずそれがレジスター代わりになるのがふしぎだが、ふしぎなりにそういう…

近頃の島国では

ドイツやチェコ、オーストリアなどの中央ヨーロッパは、地続きなのであり、第二次大戦、東西冷戦、壁崩壊といったいずれも異様な出来事を反映するかたちで、人々の移動と融合は大いに進み、現在に至っているようだ。浦沢直樹の一大傑作『MONSTER』全18巻をや…

韓国映画『子猫をお願い』(チョン・ジェウン監督)

●躍動感まだ高校の制服姿の5人が港湾の空き地を連れ立って歩き、思うまま大声で歌ったり、河口の景色をバックに写真を撮ろうと大はしゃぎしている冒頭シーン。そうして社会に出た数ヶ月後、パブにまた勢ぞろいした5人は、まさに盛りの若さを全開にして弾け…

大連立じゃなくて大分離を

こうなったら、日本は2つに分離したらどうだろう。 「自衛隊→軍隊」のA国と「自衛隊→解散」のB国とに。 国土は共有するが政府と国民は2つに分かれる。 A国は軍隊によって国際貢献や防衛を行う。 B国はそれ以外の方法によってそれを行う。 A国の軍隊は…

やぶれかぶれの国情?

原爆で得した日本人(美濃口 坦)http://www.yorozubp.com/0708/070816.htmこれは実に考えさせられる考察。私もまた久間騒動に遭遇したからこそ、たとえばこんなふうな知見を拾い出すこともできた。だからまあ「しょうがない発言だった(真意は分からないが…

彬子さま

仕事の行き帰り、『ゲーム的リアリズムの誕生』(asin:4061498835)を読んでいる。私たちはどんな時代のどんなリアルを生きているのか。その本質的な問いをめぐり、東浩紀は、情報社会とその生活という次元では、「環境管理」という核心の概念を見いだしたが…

島国根性(硫黄島からの手紙)

話題としてすっかり古いが、映画『硫黄島からの手紙』と『父親たちの星条旗』をDVDで見た。GW中。『硫黄島からの手紙』は、身にこたえるところの多い映画だった。ASIN:B000N4SG2Wが、その前に、ふしぎに新鮮だったのは、日本人の顔つきで日本語をしゃべるに…

★所有と国家のゆくえ

稲葉振一郎・立岩真也『所有と国家のゆくえ』(asin:414091064X)稲葉氏は、この対談で、自分が教わろうと思っていたことと、自分が教えようと思っていたことの、割合はどれくらいだったのだろう。半分半分? でも結果としては、どうも8割がた教えることに…

私も東京から考える

東浩紀・北田暁大『東京から考える』(asin:4140910747) *ショッピングセンターやファミレスなどが郊外の幹線道路沿いにボコボコと並び建つ。日本のいずこでも顕著なこの光景。人々の生活や感覚もそれに応じて変化していると思われる。こうした現象は「郊…

But it's all right, it's all right

ポール・サイモン「アメリカの歌」に、ちょっと心が安らぐ mistaken、confused、forsaken、misused …「まあでも平気、平気」 完全に滅入ったつぶやきのはずが、なぐさめというか、 いやそれ以上に、強いはげましの言葉になる 歌詞は以下のページにある(CDの…

故障中

それより、我々がみな「働く機械」とみなされていることには、あまり文句が出ないのは、いったいどうしたものか。まあちょこっとしか働かない機械も多いのだけども。万歳! *ふと思った。身体を捧げる代わりに金銭をもらえるのが会社なら、金銭(税金)を捧…

昭和史のスタンダード?

「国連安保理が北朝鮮制裁決議」「北朝鮮は完全拒否」というニュース。ふとそっくりな歴史に思い当たる。1933年、日本の満州支配を非難する決議を採択した国際連盟の総会で、かの松岡洋右は堂々と反論文を読み上げ、「さよなら」と叫んで退席したという。日…

Oh boy

親王殿下は「おぎゃー」とおっしゃった、そうだ。 雅子さん徳仁さんは今ごろ何を思っているのやら、 それなりに愛子ちゃんファンの私としては、微妙な心境。 南北朝に分かれても面白いのではないか。

で、お前(私)はナショナリストなのか?

◎ 加藤紘一氏に緊急インタビュー/テロの背景とナショナリズムのあり方」 http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000000308 加藤さんはナショナリズムや愛国心には3種類あって使い分けが必要だと述べている。ということは「根っこは同じ」という…

靖国への私的関心(なんてありえるのか)

8月15日。小泉首相は靖国神社に参拝するのか。国民的あるいは国際的な話題、というか騒動になっている。じつは今の仕事場が靖国神社のすぐそばで、テレビ中継車をはじめ報道関係者が13日くらいから待機しているのを見ている。また、反対運動をしている知り合…

 日本国民統合の象徴

それは今なお昭和天皇なのだと思い直す以上に、 いよいよ新聞やテレビがそれを果たせなくなってきた と思わせた今回の出来事。 では、代わってブログがそれになったのか。 よくわからないが、むしろ 日本国民統合の実質というべきだろう、もう。 それほど悪…

サッカーで負けて、外交で負けて

私の利害や評価には結局なんら関係ないのだが、 その弱点が私の弱点のように思えるところが 日本国民の証しかも

条件反射

バンコクで映画館に行った日のこと。席に座って予告編を眺めいよいよ本編かというとき、周囲の客が一斉に起立する。なんだと思ったら、国王を讃える映像と音楽(国歌?)が流れてきたのだった。つられて私も腰を上げる。後日もう一回映画館に行ったが同じだ…

愛国, Kiss me !

君が代の替え歌がネットで流布 というニュース。 政府や国境や国籍はあっても、 国家や国民という意識はいよいよ薄れていく時代かもしれない。 しかし、こういう複雑な歌を複雑に味わう私たち、 という緩やかな「つながり&まとまり」 それはちょっと好きか…

『ダ・ヴィンチ・コード』

中世史やキリスト教の知識が余計なまでに厚塗りされて視界不良で徐行運転、といった『薔薇の名前』みたいな読書をいくらか期待したのだが、それはまったく違っていた。『ダ・ヴィンチ・コード』は明らかな娯楽小説。私はタイ旅行中に大江健三郎『憂い顔の童…

日本列島社会主義化計画

最近なんとしてもニートを働かせねばと政府などは躍起になっているみたいで、そのひとつ「若者自立塾」とかいう事業が報じられていた。ニートを集めた矯正合宿をNPOなどにやらせるらしい。1200人が対象で、まずは税金9億8000万円が使われる。だ…