「参政権がほしいから、日本国籍を取る」
これは
「配偶者控除したいから、入籍する」と
実に似ている。
そのとき、国籍の変更は、
戸籍やパスポートという紙切れが出来ること
だけを意味するのか。
それとも、
当人のアイデンティティが変わることを意味するのか。
同じく、婚姻届は、彼らの
アイデンティティを変えるのか、変えないのか。
もちろん、そんなこと当人が決めればいい。
それはそうだ。
福井県から東京都に引っ越して住民票などを変えても、
「私は福井人」と思うことはできる。
甲子園野球にも熱くなる。
日本からアメリカに引っ越して国籍が取れても、
「私は日本人」と思うことはできる。
浅田真央にも熱くなる。
が、人の心は往々にして大いに移りゆく。
おまけに、当人のアイデンティティは、
往々にして、社会や他人の口出しに影響される。
現実的には、ここが最も悩ましいところだろう。
こういう問いも浮上する。
「個人のアイデンティティのありように対し、
社会や他人は口をつぐむべきなのか」
どうなのだろう?
*
過去のエントリー(今も考えはあまり変わらない)
天動説としての「在日・帰化」論?=その5=
http://www.mayQ.net/zainiti5.html