東京永久観光

【2019 輪廻転生】

認知

風評が気にならないタイプ(私)

社会や政治の議論の多くは第一に感情に支えられて発生すると思う。不安や怒りなどの感情がまったくなければツイートもしないのではないか。人間だもの。しかし、将来の人間社会は、感情をもたない人工知能的な思考や議論やツイートだけをするように変わるだ…

概念とは何だろう?

年をとると人の名前が出てこないのは笑えるほど当たり前になる。ところがふと気づいたが、概念を忘れることはあまりない。「え〜っとなんだっけ、いろんな競技をまとめてやって、ほらあの、メダルがいくつとか日の丸がどうしたとか、そうそう、おもてなしし…

ニューロン駆動システム

あるコンセプトやイメージが言語に伴われて初めて動き出すということはザラにある。言い換えれば、ニューロン群の様々なネットワークは、言語による札を貼って束ねておくからこそ、我々は自在に使いこなせる。言語記号がこんなに便利なのは脳の外に整理され…

思考と言語

思考と言語はどう関係するのか。 これは当然ずっと気になっていた。 そのとき、 思考と言語は両方とも、 意識というか脳というか心というか、 なんらかの同じ土台に同じように生成される現象だろう。 そう捉えていた。 ところが、この間ふと気がついた。 思…

★言語学の教室―哲学者と学ぶ認知言語学/西村義樹・野矢茂樹

野矢茂樹が、認知言語学とはいかなる学問かを、その専門家である西村義樹に一から教わりながら、どんどん突っ込んでむしろ自身でスパっとまとめ、二人で大いに納得するという一冊。速い、うまい、易しい。 最初に、認知言語学の言語学における位置づけやチョ…

進化元年へ

2014年から私の元号を「進化」としよう。 ▼アリもフジツボもサンゴも殺せない奴 http://www.youtube.com/watch?v=IGJ2jMZ-gaIアリの巣にアルミニウムを流し込む動画を見て思った。「これはしかし、生物としての良心が痛む」 このとき私は何を感じているのか…

おまえのゲノムでは無理なのだ

「これだけで話せる!人間語」――というタイトルではないが そんな主旨の論文をチョムスキーは2002年に発表した。その共著者の一人にマーク・ハウザー(Marc Hauser)という人がいる。どんな人かと思っていたが、日経サイエンスに「知性の起源」という記事を…

思考と記憶の道具 あるいはそのもの

思いついたことはツイッターにとりあえずだ〜っと打ち込み、あとで読み返してなるほどと感じたら、ささっと切り貼りしながらまとめ直してブログに残す、ということを、最近よくやっている。これは、昼のあいだに知ったことを、睡眠中に脳が点検し、「なるほ…

オレが考えることは オレが持っているものを超えるか?

「オレがどういうことを考えているか」を簡単に紹介するのは難しそうだ。「いくらでもいろいろ考えているから」とも言いたくなる。しかし、「オレがどういう物を持っているか」なら簡単に紹介できるのではないか。それが http://sumally.com/ か。家にある自…

虹は実在なのか?

虹は実体でなくイリュージョン、と言いたくなる。しかし、何かが見えるというのは可視光の反射が網膜に映じられているだけだから、虹にかぎらず視覚自体がイリュージョンというべきか。それどころか、あらゆる知覚は「物自体」ではなく脳の情報処理にすぎな…

私という意識を無くせば死は怖くなくなるのかも

意識を生じさせず知能だけを進化させたような生命体が、どこかの星にはいるだろうか。…というか、いや、この星でも、植物とか昆虫とか、じつは意識なし知能ありの極めて優れた生命体なのだろうか? (とはいえ、植物にはたしかに意識がないようにみえるが、…

決勝はアルゴリズム対ヒューリスティックです(必敗?)

「アルゴリズムがないものはないことをグーグルは実証している」という趣旨のことを茂木健一郎さんがツイートしていた。そうだ、いかなるタスクにも最初の一手がある! そういえば、この複雑微妙な人体も(頭も心も体も)、すべて一手一手のつみかさねで出来…

もしコンピューターにモニターが無かったら

Sometimes to take a major step forward, you have to completely change direction. 私もそうありたい。 * それで、まったくの妄想だが、新型Mac Proにはモニターがないとか? * ★しかし考えてみるに、 人間の脳には、もともとモニターが無い。 「字」や…

南無阿弥陀仏イッタ〜

ずいぶん昔の話をするが、なんでみんなあんなに(いやまあ、みんなでもないが)オウム真理教などに引きこまれたのだろう? もしかして、死ぬことがマジに無意味でなくなるような境地を、冷静な思考のままで、マジに得られたりしたのだろうか?もし本当にそう…

鼻歌でツイート

みんな、気持ちをいちいち言葉にしてツイートするけど、気持ちをいちいち鼻歌にしてツイートできるといいね。ただ、「かなしい」というきみのツイートは、言葉であるがゆえに、「かなしい」という他のだれかのツイートと、確実に連結し、想定どおり拡散する…

言語論2013〈第1夜〉

『ひとのことばの起源と進化』(池内正幸)という本に、こんな例文が出てくる。 「菜々子は隆史がごはんを食べたと思った」 これってきっと松嶋菜々子と反町隆史だね! そうかと思えばこんな句も。 「由紀恵の姉の車」 こっちは仲間由紀恵のことかな? それ…

表と裏

デスク上にある紙のうち、表に文字や図が印刷してある紙は現在必要な書類だが、裏に文字や図が印刷してあって表は白い紙はもう不要なメモ紙。まぎれたら大変だが案外まぎれない。私たちが生きる世界で「表と裏」は決定的な区分であることを実感する。 ♪ 光と…

世界(外)→脳(内)→言語(外)

動物は、脳(意識や記憶)があるから、外部世界を、自らの内部に再構成できる。そして人間は、言語があるから、自らの内部に再構成された世界を、ふたたび自らの外部に再構成できる。すごいことじゃないか!でまあ、そんなふうに人間がそれぞれに取り込んだ…

読んでも読んでも

「喉元すぎれば熱さ忘れる」というが、分厚い本にぎっしり記された文章を読んでいても、ページを過ぎれば内容を忘れているのは、どうしたことか?そもそも、喉を通り過ぎた食べ物のことを我々はどれくらい覚えていたり忘れてしまったりするものなのだろう。…

言葉こそ脳の代謝

ツイートとは脳の情報の代謝だろうか。人の「頭」または「心」が「生きている」というのは、なんらかの「言葉」が常に「出たり入ったり」していることなのではないか。代謝が連鎖反応であるように、言葉もまた連鎖反応として、このように続く。自分の言葉だ…

twitter考

twitter上の有名人は、実在する人格というより、ゲームの仮想キャラクターみたいだから、罵っても殴っても平気なんじゃ? ……というのは錯覚だよね。しかし、twitter上の有名人については、交友がないにも関わらず、情報だけは豊富に鮮明にありすぎるので、そ…

サハリン体験記 (1)

インターネットを数日も続けてできないとは、いかなる事態なのか。なぜこれほど頭がインターネットを渇望するのか。私たちは体験を記憶しそれが集積していくことで、世界の感触(世界観と世界像)=つまりこの世が一体どんなふうになっているのか=を作り出…

脳卒中を起こすと、私は宇宙と一体になれる!

◎ジル・ボルト・テイラーのパワフルな洞察の発作(TEDより) http://t.co/ymZzb7uuすこぶる興味深い。「人間であるとはどのようなことか」が、「人間でなくなるとはどのようなことか」の体験によって、はじめてよくわかる、と。しかしまあ、人間であることが…

赤不可逆、青不可逆、黄不可逆

毎日twitter(現在→過去)をスクロールしていて、それでたまにtwilog(http://t.co/moF9zHpz)を逆方向に(過去→現在)辿ったりすると、過去→現在という本来の流れに、むしろ違和感をおぼえたりする。→ 体にとって時間は一方向だとしても、もともと心にとっ…

知識集積の原理とは? と大げさなことを言ったけれど。

http://t.co/NybTOjLc からの続き たぶん、 [1]あらゆる「ものごと」の詳細を詰め込むには脳はもはや小さすぎる。 [2]そこで、「新規」のものごとの「ポイント」と、これまで詰め込んだものごと全体との「関係」だけは憶えておく。ほかはむしろ捨てたほ…

知識集積の原理とは?

生物の進化、というか、あらゆるものごとがとにかく進化していく現象は、「変異」と「淘汰」という原理だけであらかた説明できてしまう。説明された後からすれば、あまりに当たり前の原理なので、むしろ、長い間そんな原理に思い至らなかったことのほうが不…

読むと書くの接近

「読む」と「書く」はもっとスムーズにつながっていい。どちらも言葉と頭だけを使う行いなのだから。ところが本を読みつつ文を書くのは、なかなか難しい。それに比べツイッターは「読む」と「書く」が不可分なほど近い。ネットばかりで本を読まない理由は実…

アイコン=クオリア?

知人をフォローしていたはずなのに、アイコンもIDもユーザー名も、まったく非リアルなうえに、常に変動するので、アイコンの柄や色やIDのアルファベットが似ている、別の知人や非知人と混同してしまい、でもけっこう平気でむしろわくわくする21世紀ののんき…

Googleやtwitterが現実なのだから…

★ポスト・ヒューマン誕生―コンピュータが人類の知性を超えるとき/レイ・カーツワイル 脳のふるまいが解明されコンピュータがこの勢いで進歩し、両者が本当に密着すれば、人間の知能は決定的にジャンプするだろう。それはもはや従来の人間イメージをはるかに…

たしかに「わたし」とは視覚や記憶や知能でないはずがない

★心の脳科学 ―「わたし」は脳から生まれる/坂井克之 いわゆる、「わたし」とは何か。今さらの問いにも思えたが、読んでみると、脳がやっていることの意外性を次々に教えられた。脳科学のおそらく最新の成果を大切に組み立て、一歩ずつ慎重に「わたし」に歩…