生物の進化、というか、あらゆるものごとがとにかく進化していく現象は、「変異」と「淘汰」という原理だけであらかた説明できてしまう。
説明された後からすれば、あまりに当たり前の原理なので、むしろ、長い間そんな原理に思い至らなかったことのほうが不思議でならない。
さて、進化の原理がわかったのとは対照的に、脳が知識を積み上げていく原理となると、われわれは分かっているとは言い難いと思う。
しかしGoogleだけは、その原理をどこかの時点で明らかに把握したのではなかろうか。
http://jp.techcrunch.com/archives/20120516google-just-got-a-whole-lot-smarter-launches-its-knowledge-graph/(Googleが過去最大級のアップデートを発表―セマンティック検索実現へ大きく一歩踏み出す)
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円城塔『Self-Reference ENGINE』に「超巨大知性体」というのが出てくるのだが、Googleは、やがてはマジに、そのようなものになるだろうか。