「アルゴリズムがないものはないことをグーグルは実証している」という趣旨のことを茂木健一郎さんがツイートしていた。
そうだ、いかなるタスクにも最初の一手がある!
そういえば、この複雑微妙な人体も(頭も心も体も)、すべて一手一手のつみかさねで出来上がる。つまり、それがゲノムには示されている(ということになっている)
…だが、きょうの仕事の困難をのりきれる「アルゴリズム」は、どこかにあるのか?
「ヒューリスティック」というキーワードが、別にあるじゃないか!
行き当たりばったりの出たとこ勝負。
だが、それ(ヒューリスティック)は経験に支えられている、にすぎない。
…とはいうものの、人は経験の固まりだ。60歳なら60年間の。1歳なら1年間の。だから、たいていのことはなんとかなる、とも言える。
ところが、人間は、驚くべきことに、それ(経験に基づくヒューリスティックな行為)では飽きたらず、それを超えるような仕組み(アルゴリズムとしての明白な設計書)を、次々に見つけ出した! その道具がコンピュータに変わってからは、根本的に、ヒトは、「アルゴリズムする動物」になったのかも。
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進化の話が出たついでに――
ヒトの「遺伝素子」
進化の話は、もはやマジに、生物的でなく工学的に語られるようになるのだろう。
たとえば、「認知」とは、人間の本質に迫るためのキーワードだったと思うが、「進化」は、今や明らかにそれに代わるほどの用語であり概念である、と思う。