東京永久観光

【2019 輪廻転生】

認知

手書きの文字が担う体験は同一の情報ではない(?)

◎あなどれない「手書き」の学習効果実感としてもそのとおり。しかし何故なんだろう。今思いついた答え:パソコンの文字は、いつだれがどこで入力しても、いずれも同一不変の概念=情報であるとみてしまう(脳がというか、私がというか)ところが、文字を手書…

★心の仕組み/スティーブン・ピンカー(再)

「人間はある個人を愛するのであり、ある種の個人を愛するのではない」(スティーブン・ピンカー)。なるほど。国民もある政権政党を支持するのであり、ある種の政党を支持するのではない、とも言えるかもしれない。かれと同じ「A性格+B性格+C性格」だからと…

人工知能が囲碁で勝利

《このニューラルネットワークをわずかに異なる亜種のネットワークと対戦させた。自己研鑽と呼ばれるステップだ》http://wired.jp/2016/01/31/huge-breakthrough-google-ai/これはまさに遺伝子変異による個体と個体の生存競争と同じでは? 進化の原理。昨今…

読み書きのフローとストック

読むものが書物からツイートに変わったというのは、読書のメインがストックからフローに変わったということだ。長い日記や読書ノートやブログもあまり書かなくなった。言葉を使って思考すること全体がフロー中心になってきたのだろうか?ちなみに脳は、フロ…

★心の仕組み/スティーブン・ピンカー

いろいろあって読むことにした。進化心理学が成立したばかりの時期にその根幹の発想を鮮やかに知らしめた本、ということになるようだ。ピンカーの考えの前提には、「生物のすべては進化の産物だ」ということと同時に、もう1つ「認知のすべては演算の産物だ…

依存症、ツイッター、人の心

「覚醒剤がないならツイッター見てればいいじゃない」「はい、やってます」 体には生存や生殖という明白な目標があるけれど、心にはそれがないのではないか。覚醒剤もツイッターも煙草もパチンコも心の領域。信仰やテロも?芸術や哲学もだと思われる。人間の…

目が見えなければ視点など存在しない?

「言葉は不思議だ〜」ということを15年くらいは考えている。どう不思議かというと、もし言葉がなかったら、私の今のこの感じは、私の今のこの感じと、どれほど違っていたことか! という思いに結実してくる。言い換えれば、「じゃあ、猫はいつも、どんな感じ…

言語が便利すぎる進化的理由とIT的理由

イブライム・フェレールという人の歌が素晴らしく良いことを、外出先で他人に伝えるにはどうするか。歌声を録音したものを持って行って聴いてもらうのが一番いいが、それが無理なら、「イブライム・フェレール」という名前を伝えるのが、現在のところ最も妥…

画像は言語に裏打ちされて概念化する?

全く知らない用語が出てくれば当然グーグルに頼るが、ぱっと画像検索したほうが「あ、なるほど」と納得することが多い。たとえば「ガールズ&パンツァー」とか。ただしWikipedia「ガールズ&パンツァー」でしか得られないこともまた多い。ふと、人工知能はどっ…

一筋に流れる意識は一筋に流れる言語が支える?

「動物も人間のような意識を持つのか」さらに「人間だけが言語を持つことはそれにどう関係するか」という問いがある。それに関してこの間ふっと思った。脳の神経細胞のネットワークは分散・並列で働いているのに、意識はそうでなく一筋の流れとして自覚され…

現実体験<言語体験

きのう京都で用事があり、ついでに清水寺を見てきた。 私が清水寺に行くのは、ひょっとして人生初か小学校の修学旅行以来? それでも清水寺をいやというほど知っているのは何故か。それは、清水寺という概念と単語をもつからこそだ。猫や犬にはそれはかなわ…

情報をキーにしたばあいの脳の原論

《情報は意識、つまり脳が扱うものであることを考えれば、ヘッケルの法則と人間精神の発達が関連することは当然なのである》 http://clnmn.tumblr.com/post/133375841747/%E7%A7%81%E8%A6%8B%E3%81%A0%E3%81%8C%E3%83%98%E3%83%83%E3%82%B1%E3%83%AB%E3%81%A…

四隅にメタ情報

世界が四角いモニタで縁取られたイメージになってから、もうだいぶたつ。今じゃ、その四隅にメタ情報(それが何であるかの情報)が付いていることも世界の基本イメージになりつつある?とはいえ、そもそも言語とはすべてメタ情報(その現実がなんという現実…

ドパミン=貨幣?

ニューロンのネットワークのあちこちを刺激することで欲望をうみだし、その複雑な取引を自ら担い、カスケード的に活性化させる魔法のような物質がドパミンだとしたら、それはまさに脳における貨幣。ただ、脳にはセロトニンやオキシトシンといった物質もある…

長く生きる=生まれ変わる

寝る前と起きた後で脳がすりかえられても、「いまのこれが自分だ」という意識は変わらないから、すりかえに気づかないだろう、という話がある。それはともかく、実際のところ1回眠ったくらいで自分はまったく変わらない。昨日と今日は間違いなく連続してい…

ツイッター進化論(随時変異)

タイムラインが混雑しすぎると、ぱつぽつしかツイートしない人は見えなくて死んだのと同じになるのはよくない。たとえば、あろうことか円城塔さんのツイートなどがどんどん下に落ちて埋もれていたことがわかり、改めて辿り直すと、劇面ツイートの連続なので…

ツイッター進化論(随時変異)

明け方、ネットのどこも読むところがなくなるのは、酒瓶を逆さにしてもなにも出てこない感じ。 *タイムラインにきょうの世界のすべてがあると感じられる度合と、新聞にきょうの世界のすべてがあると感じられる度合。 *書き言葉(ツイートを含めて)が論理…

★知のトップランナー149人の美しいセオリー

「あなたのお気に入りの、深遠で、エレガントで、美しい説明は何ですか?」この問いに、第一線の知性が渾身のしかも個性ある回答をそれぞれ示す。まさに珠玉の一冊。アメリカの学者が中心で、分野は生物学者、物理学者、心理学者などなど。有名な名前もいく…

強さは物理量なのか?

リモコンを押してもテレビがつかないとき、強く押してみるとなぜかつく。何故だ? 乾電池や電波はそんなに曖昧なのか? 気のせいか? 「気」のせいか?ひょっとして、「強さ」の量は、すべて距離か時間の量に置き換えられるのだろうか。そうなのかもしれない…

途中を抜けない人間の原理

文章でも旅行でも料理でも、先の見通しが立たずまったく出来そうになくても、始めてしまったらあっけなく最後まで出来た、ということを何度も経験する。これは、文章も旅行も料理も「途中を抜くということが原理的に不可能」だからではないかと気づく。まだ…

人工知能をめぐる冒険 (2)

人工知能が人間の知能をついに実現できそうだ――という話。そこから実にいろいろな考えが浮かんでくる。とりあえず1つ。 人間の行いのうち人工知能が得意になって真似できそうなものだけを「知能」と呼ぶのだろう(=そうでないものは人間の行いであっても「…

★哲学入門/戸田山和久

今年を振り返ると衝撃的だった本は4冊くらいか。というか、そもそもちゃんと読んだ本がせいぜい4冊くらいではないかという、いっそう衝撃的な事実!ともあれその1冊が上記。しかし、この書名では内容の独創性がまったく伝わらない。たとえば『表象は自然現象…

人間解散、人間バンザイ =人工知能をめぐる冒険(1)=

人工知能を研究する松尾豊さんという人の話。https://www.youtube.com/watch?v=U-O4eINZNXE(ビデオニュースドットコム)知り合いに教えてもらって聴いた。たっぷり2時間あまり。とても明瞭で、このテーマの本質がよく盛り込まれていると思えた。人工知能と…

ツイッター進化論(随時変異)

もしも未来の人間が自宅から一歩も出ずコンピュータでツイートするだけの存在になったら、位置や距離という概念は、もはや要らなくなるか大きく変わるかするのではないか。思想や性格や趣味の位置や距離を示す地図だけが用いられる?

言葉を色や数に置き換えたら…

自分のあらゆる感情を言葉に置き換えられるような気がするのだから、あらゆる感情をたとえば色に置き換えられるような気がしてもよい。それとも、あの感情やこの感情を「楽しい」という言葉や「悲しい」という言葉で置き換えるのと、それらを青の色や赤の色…

人工知能は落ち込まない?

人工知能が人間の脳を完全に模倣できたなら、そのとき人工知能も人間のごとく たとえばうつ病になりうるか。そんなことを考える。 そもそもうつ病って何だということになるが、「抑うつ気分」「興味または喜びの喪失」の2つを主症状とみるのが一般的。では…

心のフレーム、頭のフレーム

人間もまたフレーム問題に陥るのであり、「心を病む」とか「頭が足りない」とか言われるのは、結局そういうことなのではないか。自分自身の体験としてそう思う。なんであんなにくよくよしたのか後から思うと不思議だとか、散歩していたら面白いアイディアが…

脳は感情なしに思考しないのでは?

あらゆるものごとの理解そして記憶は、感情を添えて行うからこそできる、少なくともスムーズに行える、ということはないか。「概念や論理にすらクオリアが伴うのでは」という話の続き。「ロシアは恐ろしい国」「中国は傲慢な国」「アメリカは最近ちょっとお…

風評が気にならないタイプ(私)

社会や政治の議論の多くは第一に感情に支えられて発生すると思う。不安や怒りなどの感情がまったくなければツイートもしないのではないか。人間だもの。しかし、将来の人間社会は、感情をもたない人工知能的な思考や議論やツイートだけをするように変わるだ…

概念とは何だろう?

年をとると人の名前が出てこないのは笑えるほど当たり前になる。ところがふと気づいたが、概念を忘れることはあまりない。「え〜っとなんだっけ、いろんな競技をまとめてやって、ほらあの、メダルがいくつとか日の丸がどうしたとか、そうそう、おもてなしし…