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【2019 輪廻転生】

私という意識を無くせば死は怖くなくなるのかも


意識を生じさせず知能だけを進化させたような生命体が、どこかの星にはいるだろうか。

…というか、いや、この星でも、植物とか昆虫とか、じつは意識なし知能ありの極めて優れた生命体なのだろうか? (とはいえ、植物にはたしかに意識がないようにみえるが、さすがに昆虫はどうなんだろう?)


なぜこんなことを考えたかというと、もし我々が意識のない知能だけの存在なら、当然、「死ぬのがイヤだ!」という意識とも無縁なのだと思ったからだ。かりに意識があって「生と死」を理解していても、「私」という意識がもしなければ、やはり「死はイヤだ」とは感じずにすむのではないか。


さらに、なぜそんなことを考えたかというと、
『「死ぬのが怖い」とはどういうことか』(前野隆司)を ようやく読み始めたからだ。


「死ぬのが怖い」とはどういうことか


この本は、その問いに科学のエッセンスを注ぎ込む。それにより、図らずも「科学総論」が展開されるのが興味深い。

本題に関しては、「この先、死ぬのがイヤ」かどうかは、「ただ今、幸せそのもの」かどうかから直結する、というところがポイントだと気付かされる。

さらなるポイントは、そうした「ただ今、幸せそのもの」という境地を本当に得られるかどうかだと思われる。いやそれ以上に、もともとそうした境地を本当に持っている稀有な自分であるかどうかが、すべてのカギなのではないか。


そして、その境地は、『自死という生き方』(須原一秀)の境地にも通じるのではないか。http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20090703/p1


さてそれでは、「ただ今、生きていることが幸せそのもの」という境地に達することが、はたして凡人に可能なのか? その手順を、この本は示していくのだろう。手順とは、たぶん、自分の意識から「私」という部分を消し去ることなのだろう。…ということで、植物とか昆虫を思い浮かべたのでした。


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関連エントリー南無阿弥陀仏イッタ〜(http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20130607/p1