東京永久観光

【2019 輪廻転生】

ニューロン駆動システム


あるコンセプトやイメージが言語に伴われて初めて動き出すということはザラにある。

言い換えれば、ニューロン群の様々なネットワークは、言語による札を貼って束ねておくからこそ、我々は自在に使いこなせる。

言語記号がこんなに便利なのは脳の外に整理されているからであることを忘れてはいけないが、それとともに、言語記号は脳の外にありながら脳の中に直接はたらきかけるという事実もまた決定的に重要なのだ。

しかしながら。長年せっせと作り上げてきた無数のニューロンネットワークも、その人が死んだりボケたりすれば、あっけなくリセットされる。

思考は遺伝しないのだ。人間の高度なコンセプトやイメージは、遺伝子のレベルで保持したり操作したりはまずできないということ。その仕事はミームに任せるしかない。



◎以下からの続き
 http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20140305/p1
 「様々な思考が、脳の中で、新たに築かれるとき、そのアンカーとして、様々な言語が、脳の外で、新たに言われたり書かれたりする」