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【2019 輪廻転生】

科学

マウスすり替え事件(STAP細胞)

日経サイエンス3月号の特集「STAPの全貌」をやっと読んだ。まるでエラリー・クイーンの推理小説!◎http://www.nikkei-science.com/page/magazine/201503.html「STAP細胞は最初からなかった」と記事は結論する。今回の研究はすべて虚構だったことになる。では…

★知のトップランナー149人の美しいセオリー

「あなたのお気に入りの、深遠で、エレガントで、美しい説明は何ですか?」この問いに、第一線の知性が渾身のしかも個性ある回答をそれぞれ示す。まさに珠玉の一冊。アメリカの学者が中心で、分野は生物学者、物理学者、心理学者などなど。有名な名前もいく…

強さは物理量なのか?

リモコンを押してもテレビがつかないとき、強く押してみるとなぜかつく。何故だ? 乾電池や電波はそんなに曖昧なのか? 気のせいか? 「気」のせいか?ひょっとして、「強さ」の量は、すべて距離か時間の量に置き換えられるのだろうか。そうなのかもしれない…

★インターステラー/クリストファー・ノーラン

映画『インターステラー』感想。they(彼ら)という言い方に好感をおぼえた。瀕死の地球にシグナルを送り人類に手を差し伸べてくれる存在。正体が明かされないかぎりそれは神と同じ。ところがネタバレだが、theyは実はweだったということになる。好感と深淵…

高血圧の人が妻を殺す確率は何%ですか?

「血圧は本当は140未満まで下げなくてもいいんじゃないの?」 そんな疑念が巻き起こった。大変なことになった。◎新たな健診の基本検査の基準範囲(日本人間ドック学会) →http://www.ningen-dock.jp/wp/wp-content/uploads/2013/09/%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82…

★無限の始まり/デイヴィッド・ドイッチュ 

=その後のメモ= 第5章「抽象概念とは何か」 日常の現象は、基本物理学(水分子の初期条件など)で表わすには途方もなく複雑だが、幸いなことに、非常に簡単な物理量(水の体積や熱源の出力など)によって予測できる。こうした、より高レベルでの説明可能…

無限の始まり/デイヴィッド・ドイッチュ

「言葉はすべてのことを言い表せるのか」という疑問がずっとあるが、言葉を使えば使うほど「それはできるんじゃないか」という実感は強くなる。これは「数学はすべてを計算できるんじゃないか」という実感とも似ている。そうして私は「人間の知性の万能性・…

割烹着という刺激によって細分化した科学研究が初期化しないとも限らない?

遺伝子はDNAという文字で書かれたプログラムのようなものだ。そして私たちの体のどの細胞もまったく同じ遺伝子を持っている。遺伝子のプログラムによって、受精卵というたった1個の細胞から体全体が出来ていく。つまり、ある部分は皮膚に、ある部分は心臓に…

おまえのゲノムでは無理なのだ

「これだけで話せる!人間語」――というタイトルではないが そんな主旨の論文をチョムスキーは2002年に発表した。その共著者の一人にマーク・ハウザー(Marc Hauser)という人がいる。どんな人かと思っていたが、日経サイエンスに「知性の起源」という記事を…

思考と記憶の道具 あるいはそのもの

思いついたことはツイッターにとりあえずだ〜っと打ち込み、あとで読み返してなるほどと感じたら、ささっと切り貼りしながらまとめ直してブログに残す、ということを、最近よくやっている。これは、昼のあいだに知ったことを、睡眠中に脳が点検し、「なるほ…

ららら電気の子

心臓も電気信号によってドキドキしているのだった!(不整脈について調べていて再認識する)脳も電気的および化学的シグナルだと思う。だから、人体はすべて電磁力で動き、焚き火も自動車もコンピュータも電磁力によるのだ。そうおもうと、原発だけは違う。…

黒意識

観測できない暗黒物質や暗黒エネルギーが宇宙の大半を占めているはず、という話は、たとえば意識に対する無意識の大きさ、回想される記憶に対する回想されざる記憶の大きさ、といったものに似ていないか。暗黒物質と暗黒エネルギーは、現在の物理学的なセン…

ノーベル物理学賞

ヒッグス粒子がどんなふうにここにあるのかが今いちわからなくても、原子核や電子や電磁波がどんなふうにここにあるのかも今いちわからないのだから、そう悩まずに今夜は寝てよい。 (10.13追記)「ヒッグス粒子があるから質量がある」という説明は、「遺伝…

ボイジャー1号

やっと太陽系を出たか。しかし宇宙は広い。貯金100億円(太陽系)と1000兆円(太陽系外)の違いといわれても、もうわからないようなかんじ。それにしても「人工物が初めて太陽系の外へ」というのは本当にエキサイティングなことだが、この宇宙に、そ…

★統計学が最強の学問である/西内啓

統計は何をしているのか。案外シンプルなところに絞られる。要するに、Aという現象とBという現象に関連はあるのか、あるならどの程度あるのか。それを数学的に正確につきとめることに尽きる。それがよくわかった。しかも意外だが、統計は私たちの直感を裏切…

★「科学にすがるな!」 宇宙と死をめぐる特別授業/佐藤文隆・艸場よしみ(追記8.5)

どうしても知りたかった問いを、どうしても聞きたかった相手に、満を持して投げかけたら、あっという間に玉砕してしまった、という本。その点では失敗本と言えるが、私には、その問いが私がどうしても知りたい問いに完全一致しているのと、しかも、その相手…

超弦理論(そのレクチャーの実体というか性質の記録)   

物質の究極、その姿は「粒子」か「波動」かという問いがある。私は「粒子は物質もしくは実体」「波動は情報もしくは性質」という理解をしていたが、そうではなく、波動が物質の実体を意味しないように、粒子も物質の実体を意味しない、という理解のほうがい…

「存在するは情報だけ」の意味が少しわかった!

そうか、「この世のすべては、究極的には情報の明滅に還元できるのであり、物体とか空間とか時間とかは実在しているとは言えない」ということの意味は、「赤くて固いリンゴをガリリと齧ったら甘くて痛くて歯茎から血が出た」というときの、赤いとか、固いと…

考えても無駄ではないこと

低線量放射線の健康への影響を、科学が今の段階で明白に立証することは、どうやら難しいということだけを、私たちはいわば明白に知るようになった。それ以上、科学にできることがまったくないわけではないだろう。しかしそれは私たちがあれこれ考えて予測で…

望み通り商店街

人生は望み通りになんてとてもとても行かないものだ。それをみんなよくわかっている。だから、マジに望み通りに行くような人生は、「絶対どこか間違っている!」と感じてしまう。◎http://courrier.jp/blog/?p=14142

疑惑のクリーム

★その子が戸棚のケーキを食べたのであれば、その子の口のまわりにクリームがついている確率は90パーセント。=感度= ☆その子が戸棚のケーキを食べていないのであれば、その子の口のまわりにクリームがついていない確率も90パーセント。=特異度= だからと…

ミームはスケールフリー

人々の身長のグラフは正規分布的だ。平均値のあたりに大多数が分布し、極端に高い人や低い人はまずいない。しかし年収や知人の数は正規分布にはならず、途方もなく年収や知人の数の大きい人がごくわずかであるが存在する。つまりスケールフリー(べき乗則的…

iPS細胞

事実は1つでも虚偽は無数に語れるのであった。iPSのような経歴。iPSのような記事。(読売誤報) *私のiPS細胞から精子と卵子を作り受精させて出来た人間をひきこもらせてパソコンだけを与えツイッターしかさせずに育てたら如何なる言語が備わるだろうか? …

うーい、ヒッグス

たとえば「あらゆる天気は、温度・湿度・圧力・運動量の組合せですべてが決まるんだぜ」と意気込んでみても、それが実は「大気」の温度・湿度・圧力・運動量であることは、誰もまったく分かっていない、といった程度なのではないか、標準理論といったって。…

たしかに「わたし」とは視覚や記憶や知能でないはずがない

★心の脳科学 ―「わたし」は脳から生まれる/坂井克之 いわゆる、「わたし」とは何か。今さらの問いにも思えたが、読んでみると、脳がやっていることの意外性を次々に教えられた。脳科学のおそらく最新の成果を大切に組み立て、一歩ずつ慎重に「わたし」に歩…

地球生命誕生はファンタジーではすまない

★生命はなぜ生まれたか―地球生物の起源の謎に迫る/高井研 生命は原始地球の深海熱水活動から生まれた。同書はそれを強く主張する。カバーにはこう記している。《40億年前の原始地球。過酷な環境のなか、深海には、地殻を突き破ったマントルと海水が化学反応…

新ホモサピエンス

親の経験を子が文化として受け継ぐことができるのは、ホモサピエンス以外にはほとんど例がないことが知られている。しかしそれは経験をまめに記憶し伝達してこそであり、人類全員がズボラだったらかなわないことだった。ところが近ごろは、たいていの経験は…

社会性のないやつ

・俺は何ものにもならない。 ・俺は独りで生きていける。 ・俺はどこでも生きていける。 ・俺はほかのやつを気にしない。 ・俺は死なない。 ―これはみな、正常細胞にはなく がん細胞だけにある特性。いわく、がん細胞は「社会性を喪失」している! (ちょっ…

物質→生命→心→次のX

インターネットの端末そのものと化した私たちは、情報をただ受信し、ただ処理し、ただ送信している(にすぎない)。ところが、その繰り返しの積み重ねのなかで、「創発」してくる情報総体というものが確実にあるのだとしたら!?それは水や土や光から発生し…

言語は万能なのか

http://twitter.com/#!/golgo139/status/26924062632 《犬の文法にはif文がないんですよ.それだけのバッファがないから.》 ――これを受けて考えたこと(以下)。犬の文法にifがないのだとしても、それはひとえに「バッファがないせい」だろうか? バッファ…