東京永久観光

【2019 輪廻転生】

黒意識


観測できない暗黒物質や暗黒エネルギーが宇宙の大半を占めているはず、という話は、たとえば意識に対する無意識の大きさ、回想される記憶に対する回想されざる記憶の大きさ、といったものに似ていないか。

暗黒物質と暗黒エネルギーは、現在の物理学的なセンサーにはひっかからない。無意識は何にひっかからないのかというと、言語の網にひっかからないということだろう。

回想されざる記憶も、無意識と似ているが、もう1つ、回想されざる記憶のばあい、Googleなどの検索センサーにひっかからない、ということもポイントだ。要するに、私たちがインターネット時代より前に書き溜めた日記や手紙といった無数のテキストは、コンピュータのセンサーではけっして観測できない「暗黒言語・暗黒エネルギー」なのだ!

もちろん、デジカメ以前に撮影された写真のアルバムなども暗黒。まあべつの意味で暗黒のこともある(若気の至り)


ところで、暗黒物質は、いわば霊界的スピリチュアル的存在に似ている? たしかに、どちらも現代科学では捕捉できない存在だ。しかし、霊界スピリチュアル存在は、案外、見えたりするようだ。また、暗黒物質とそれ以外はほぼ完璧に仕分されるが、霊界スピリチュアル存在とそれ以外は境界がぼんやりだね。


(……140字あれば、自分の世界観をとりあえず全部言えてしまうのではないか、という気もしてくる週末の夜。

 そんなふうにして、言語生活からブログがますます遠ざかる。新書などはもうとっくに遠ざかっている。近ごろの新書は1冊にするための無駄や繰り返しが多すぎと思うことも多い。

そもそも書物は漫然と前例にしたがってこれくらいの厚さになっているだけ、ではないか。これほど分厚くないほうが熟読・理解・活用がしやすい。内容自体も不要部分が多くもっと削減・濃縮したほうが有益と思う本も多い。出版する側の事情でわざわざ厚みを出すのだろう)