「血圧は本当は140未満まで下げなくてもいいんじゃないの?」
そんな疑念が巻き起こった。大変なことになった。
◎新たな健診の基本検査の基準範囲(日本人間ドック学会)
→http://www.ningen-dock.jp/wp/wp-content/uploads/2013/09/%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%E7%94%A8PDF%EF%BC%88140409%E5%B7%AE%E3%81%97%E6%9B%BF%E3%81%88%EF%BC%89.pdf
◎正常血圧の基準値(日本高血圧協会)
→http://www.ketsuatsu.net/qa.html
◎「人間ドック学会、健康基準を緩和」は事実誤認(日本報道検証機構)
→http://gohoo.org/alerts/140415/
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これをめぐって、ふと気がついたことがある。
高血圧の人が脳卒中になる確率はさほど高くないが、脳卒中になった人が高血圧だった確率はかなり高い――ということがありうる。少なくとも2つの確率は区別しないといけない。
これが、かの、わかりそうでわかりにくいベイズ確率なのだという。
その実にわかりやすく興味深い例だというものを見つけた。
妻に暴力をふるっている夫が妻を殺す確率は0.04%だが、夫に殺された妻が夫に暴力をふるわれていた確率は90%!
これはO.Jシンプソン裁判をめぐる考察で、大栗博司先生が幻冬舎のサイトに書いている。
◎http://www.gentosha.jp/articles/-/376?page=3(計算されたリスクを取ること より)=無料登録が必要=
「てことはさ、たった今ネットを見ているからといって、かならず仕事をさぼっているとは言えないけど、仕事をさぼっているやつが、たった今ネットを見ている確率ってのは、ものすごく高いんじゃ?」
検察官「お前のことだ!」