東京永久観光

【2019 輪廻転生】

進化

ダーウィンとジュリアン・ソレル

ダーウィンは1809年生まれ。『赤と黒』の主人公ジュリヤン・ソレルと同い年かもしれないと知る。ただし、ジュリヤンは庶民の家に生まれナポレオンにあこがれて立身出世を夢見たのに対し、ダーウィンはとても裕福な家に生まれ、研究者になりたいと考えた。ぜ…

ウイルス お前だったのか…

人間のDNAの8%はウィルス由来 On Off and Beyond https://chikawatanabe.com/2020/04/27/thetangledtree/ 《次々に耐性がつくのは、ここのバクテリアが進化してそうなるのではなく、耐性ができたらその遺伝子が他のバクテリアにもシェアされていくから》 …

熱と経済、ミームは遠隔感染、プライバシー/ほか

熱ってなんだろう。それは無数の分子がどれだけ動いているかの総和を表すものだった。経済の正体も無数の人間がどれだけ動いているか動いていないかに他ならないことを思い知らされる昨今。 * 私が新型コロナウイルスに感染していてもツイッターではうつり…

新型コロナウイルス観戦記(2月)

https://tokyocat.hatenadiary.jp/entry/2020/01/24/000000から続く <2月11日> 新型コロナウイルス、日本の陸上にかぎれば、感染している方はほぼ「武漢コネクション」で、つまり三次感染は今のところほぼ出ていないように見える。 中国本土だけ感染者がこ…

新型コロナウイルス流行

ウイルス感染がネットワークなら、情報や噂の拡散もネットワーク、交通網・人の往来・物の流通もネットワーク。その社会的実験のような事態になったと思う。 (1月27日) これがSFなら、いよいよ第1部から第2部へという状況か。「今から思えば、あれが人類滅…

★文化がヒトを進化させた/ジョセフ・ヘンリック

https://tokyocat.hatenadiary.jp/entry/2020/01/11/124640 (上から続く) ジョセフ・ヘンリック『文化がヒトを進化させた』はほぼ読み終えている。 そもそも… かつて人類が他の動物と似たものだったこと、そして進化という原理でこうなったことは、自明な…

★文化が人を進化させた/ジョセフ・ヘンリック

また分厚い本を読むことにした。ジョセフ・ヘンリック『文化がヒトを進化させた』。しかしなかなか全ページ読み終える瞬間を想像できない。吉野家の紅ショウガの容器の最後の紅ショウガを食べる瞬間が想像できないのに似て。 <12月13日> 「文化による進化…

21世紀 哲学の転回

哲学史には「言語論的転回」というのがある。「何が本当か/なぜ本当がわからないか」には、言語こそが関係するから、言語の解明こそが不可欠だね、といった態度変更を言う。(それまでは認識=意識こそが真理に関係するとみてきた) この「なんとか的転回」…

生命システムにおける機能と情報の分離?

分子生物学の基本原理「セントラルドグマ」の理論的導出に成功 | 東京大学 https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/press/z0109_00230.html これはいったい何の話なんだろう? 《機能と情報の分離は生命システムのさまざまな階層で見出されている。多細胞生物で…

リツイートが多かったほうのミームが生き残る?

https://twitter.com/selfcomestomine/status/1176498205422276608

ツイッター進化論(随時変異)

とびぬけた知性をもつ存在が「たった1種だけある・たった1種しかない」ことは、きわめて奇妙に感じられるわけだが、それが個体としては こともあろうに70億もひしめいているなんて、それを上回って奇妙ではないか。 70億の自我などフィクションと同じ。計…

★ビッグ・クエスチョン〈人類の難問〉に答えよう/スティーブン・ホーキング=夏の宿題2019=

https://www.amazon.co.jp/dp/4140817739 「ホーキング、私と同じこと考えてた!」という実感。 「私、ホーキングと同じこと考えてる!」でもいいのだが、独立してホントに同じ問いにとらえられたし、独立してホントに同じ答えにたどりついた。そんな親近感…

★心の進化を解明する/ダニエル・デネット

https://www.amazon.co.jp/dp/4791770757 この話、みんなものすごく嫌がるしものすごく分かりにくいけど、オレが一から十まできっちり落とし前をつけてやるから、ついてこい! ついてこれなくても、ついてこい!! ―そんなやる気満々のデネット先生。 <9月15…

進化心理学へ

https://note.mu/youth_waster/n/n14b1e2becc4a 「至近要因」と「究極要因」:進化心理学のメスで人間社会を解剖する方法 〜 アニマルとしてのサピエンス、その心に潜む隠れた動機(Hidden motives)───心のわけを解き明かす「進化心理学/EvP」とは何か (h…

ニュートンとダーウィンの革命

https://tokyocat.hatenadiary.jp/entry/2019/07/12/000000からと https://tokyocat.hatenadiary.jp/entry/2019/06/11/000000からの続き ↓ ニュートンがなぜ革命的だったのか。天体の動きの理由を探ろうとして、ニュートン以前は「地球や月がこう動くのは、…

進化の脱構築

『サピエンス全史』で、農業革命によってヒトは畑にへばりつくだけの存在になり、おかげでコムギが地球を覆い尽くすほど繁栄した、という見方が出てきて、「なるほど! 進化もそれくらい脱構築して解釈できるのか」と感動したのだが…… ヒトが王者になったの…

天皇制におけるゲームの規則/進化論におけるゲームの事実

https://ironna.jp/article/12479 「愛子天皇」待望論者たちよ 、もう一度壬申の乱を起こしたいのか(倉山満) 面白く読んだ。 「天皇は男系にかぎる」はゲームの規則ということか。いや、私たちの尊き皇室信仰のすべてをゲームと呼んでもいい。7世紀から一…

神なき世界に物語あり

松尾豊さんの本をまた読んでいる。『超AI入門』(NHK番組の関連本)。人間の「心」という広い働きから「知能」のみ抽出しモデル化し代替させるのがAIだという見方。それに対し「心」のうちの「感情や本能」は進化のプロセスなしには出て来にくいという見方。…

「Live Transcribe」に驚愕、驚愕、驚愕(顎関節症)

人工知能は、アルゴリズムだかプログラムだかが劇的に改変されれば、飛躍的に賢くなりうるのだろう。生物のゲノムでは、そんな独創的かつ理想的な変異は、まずありえない。背中にいきなり天使の羽根が生えるような進化なのだから。 そもそも(以前の結論と同…

発現する業務と遺伝子

それにしても今回、組織的なプロジェクトに加わって思ったのは、多数のスタッフが与えられた各々の業務を淡々とこなすのは、遺伝子の発現さながらだ ということ。 細胞が滞りなく再生産されたり臓器が計画通り出来てきたりするのは、人体もプロジェクトも同…

神がクシャミをすると人が風邪をひく

http://sxpxs.org/columns/bookreviews/conwaymorris.html 《われわれヒトが今このようにあるのは偶然である》。 ある書評のタイトルなのだが、あまりにあっけない。が、このあっけなさに、われわれはもっと慣れたほうがいい。「わわれれヒトが今このように…

★哲学入門/戸田山和久

戸田山和久『哲学入門』ちくま新書(2014) https://pic.twitter.com/nLhkKt0qea ここまでぼろぼろになったのは浴槽に落としたせいだが、気持ちとしてもこれくらい熟読した。 生物は岩石とは違う。さらに人間は他の生物とは違う。つまり、私たちがものごとを…

ホモサピエンスの進化と絶滅

キイボードの文字がどう並んでいるかを思い出すには、指先の動きを思い出さないといけなくなっている。自転車に乗れてしまうともう、自転車の乗り方を説明できないみたいな。しかし今どきスマホでなくてパソコンの話なのは、私は原人みたいに絶滅方向の進化…

21世紀テロ予報

なんでみんなこんなに銃を乱射したりするのか。社会や政治の情勢が変わったともいえるが、それよりも単に「みんながやるからおれもやる」だろう。鳥や魚が群れで動くようなものか。では、この21世紀テロリストの同期は何が媒介するのか。人体内部の神経やホ…

私たち知性の特殊性と普遍性

★ランドスケープと夏の定理/高島雄哉 表題作を読んだ。まさに日本のテッド・チャンかグレッグ・イーガン(誰しもそう言うだろう) 作中まず「知性定理」なるものが示される。「知性は互いに翻訳可能」という原理。つまり私たちの数学や言語はいかなるAIや異…

★日経サイエンス 2018年12月号 特集:新・人類学「ヒトがヒトを進化させた」

《人間は人間が作った》すなわち《自らの反応を自ら持続させる化学反応にも似た終わりのないプロセスが人間の認知能力と文化を進めてきたのだ》。(K.ラランド)さらに言い換えれば、《文化の継承は遺伝子の継承と全くかわらない》という見方。素直に激しく…

★ホモ・デウス/ユヴァル・ノア・ハラリ

http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20180917/p1 から続く ↓『ホモ・デウス』は読み終えているのだが、その内容は、私がここ5年〜10年ずっと考えてきたことと、あまりに同調している感じがするので、感想をまとめようとしても繁茂するばかり。むしろ今私が一番…

仕事が人体だとしたら、メールはホルモンみたいなものだな

〈10月11日〉 いやほんと、みなさん、仕事のメールや携帯留守電への応答が、速すぎる!(私は遅いけど)。ホルモン的、交感神経的、神経伝達物質

★ホモ・デウス/ユヴァル・ノア・ハラリ

いくら先が読みたいからといって、まじにネットから離れたくなるほどの本なんて、近ごろまさかあるまいと思っているわけだが、『ホモ・デウス』(ユヴァル・ノア・ハラリ)だけはやはり例外だった。前著『サピエンス全史』の最後に問いかけたシンギュラリテ…

イエス長谷川×ムハンマド松尾(10mtv)

https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=2241長谷川眞理子さんと松尾豊さんが対談している。『舞踏会へ向かう三人の農夫』とか『サピエンス全史』とかをブックオフの100円の棚で見つけたみたいな幸運。 金科玉条とはこのことだ(あるいは金華ハム…