『サピエンス全史』で、農業革命によってヒトは畑にへばりつくだけの存在になり、おかげでコムギが地球を覆い尽くすほど繁栄した、という見方が出てきて、「なるほど! 進化もそれくらい脱構築して解釈できるのか」と感動したのだが……
ヒトが王者になったのも、言語とか協力とか技術とか、生物としてありえない反則技に依るのだから、進化としては明らかなパダライムシフトが起こったと言うしかない。
そのように進化を拡張させて捉えることで、AIが知能においてヒトを淘汰していく新しい現象も正しく解釈できる。あるいはネコがSNSにおいてヒトを淘汰していく新しい現象も正しく解釈できる。
さらには、今、たとえば金融とか労務といった領域では、それらを超えるような類の進化が起こっている気もする。ヒトが誇る「言語や協力や技術」は地球史上空前のエレガントな戦略だったが、そんなの もはや旧石器だろというほどの進化かもしれない。君たち(ヒト)どうする?
◎サピエンス全史
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