毎度あっけにとられるしかない落合陽一の放談、砲弾。
コンピュータサイエンスによって「 m(質量)の問題は解決するけど、t(時間)の問題は解決しないんですよ」
――物理学の基本式「F=ma」(力=質量×加速度)をもとにした直感だという!
「重量を運ばないと問題が解けなかったってやつに、重量がなくても価値付けできるというのが、けっこうデジタルの面白いところだと思うんですが」
そこで、落合陽一はなにを提案するかというと――
「t(時間)をなくしてしまったらいいんじゃないか」!!
経済格差も「時間方向の価値の話なんだと思っている」「tの変数で語るものが増えると、なんか急に富の話になるなと」「時間自体を変数からとってしまうと、あらゆる資本主義的なものが成り立たなくなるので、これはしめたものだと」「銀行とか全部なくなっちゃうので」
貨幣に関しても、コンピュータサイエンスは、たしかに質量があるものからないものへの変換には寄与したが、それを分配するという点ではなんら寄与していない、と指摘する。
そもそもこんな発想がベースにあるーー
「一度未来のことのほうが今より価値があると思った瞬間に…」
「未来のことや過去のことってなかなか変えられないじゃないですか」!!!
つまり<未来や過去といった時間の観念をそもそも消し去ってしまったらどうだ?>という発想だと思われる。