《オミクロン株が免疫逃避傾向を強める方向に進化しているようだ》――もちろんそうした意図や動機があるわけではない。変異と淘汰がもたらした結果をみているだけだ。
さてそれはそれとして、少し考える――
「ウイルスはやがて弱毒化する」という経験則がある。毒性が弱くなったウイルスは大いに蔓延するが、毒性が強くなったウイルスは生き延びるのが難しい、という原理によるのだろう。だから私たちがより多く目撃するのも当然、弱毒化したウイルスになる、ということだろう。
しかし、毒性が強くなる変異自体が起こりにくいわけではなかろう。だから、猛烈に強くなったウイルスが運悪く人類をほぼ葬り去ってしまう、そんな事態もごく稀には起こりうるのだろう。ただ、めったにないので安心して油断しているだけなのだろう。
――ただし私の無知と錯覚かもしれないので、各自熟考を。