https://tokyocat.hatenadiary.jp/entry/2022/09/10/000000 から続く
「mRNA」って何? 超過死亡の謎をめぐり日本国民は今しも改めてそれに注目していいる――のだが、個人的に3か月もかけて読み進んできた『黄金虫変奏曲』で、遺伝子の翻訳において不可欠なのにずっと隠れていた1つのピースが、ついに発見された。ああそれが「mRNA」だったとは! 劇的な展開と叙述。
《名前は同じでも別人なんだよ。ぼくたちが追い求めていたRNAは、読まれるとすぐ消えてしまうんだ》
さらに遺伝子翻訳全体については…
《なんて美しいんだ! こいつは自分自身の組立工場を組み立てている》《それ自身がハードウェアであり、実行プログラムであり、書き手であり、クライアントですらある》
(mRNAを翻訳してアミノ酸を合成する場であるリボソームは、ハードウェアであり工場にもたとえられるが、その実体はRNAでありすなわちゲノムというプログラムの1つである)
以下に続く
★黄金虫変奏曲/リチャード・パワーズ(続続) - 東京永久観光