私たち人類のような存在がこの宇宙に出現したのは偶然だろうか?
ーーこの問いに理論物理学者の多くが「偶然だよ」と にべもないなかで、ポール・デイヴィスという人だけは「偶然のわけがない」と以前から述べている。
偶然でないとは「必然」ということであり、意識や知性の出現や存在には「意味がある」「目的がある」とまで言う。私もなんとなくそう思うが、はっきり言うととても怪しいのでたまにしか言わない。ただしポール・デイヴィスは理論物理学者であり創造論は当然否定する。いわば無神論者(私もです)
ポール・デイヴィスの著書『幸運な宇宙』や『宇宙に隣人はいるのか』をだいぶ前に読んだ。今回は『生命の起源』というのを見つけて読み、この人の立ち位置はやっぱり私と同じだと確信している。彼は宗教を信じないが、それでも「必然」という踏み絵は踏みにじらない。私も踏みとどまろうと思う。
https://www.amazon.co.jp/dp/4750340162
『生命の起源』はタイトル通りのテーマ。原著はやや古いので知見が新しいわけではない。しかしポール・デイヴィスは、極めて珍しく難しい現象とみなされる生命誕生は、とりわけ「情報」という観点でこそ謎なのだと強調している。ここが独創的に思えて最大級に面白い。
生命誕生における情報の観点とはーー 核酸が無造作に並んだだけの情報が、なぜか生命という特別精緻なものを形作る情報になった。こんな情報のジャンプが偶然起こるわけがない。その情報はどこから? 宇宙という環境からしかありえない。そんな趣旨のことをポール・デイヴィスは説いていく。
私はここ数年、夏になると「なぜ何もないのではなく、何かがあるのか」という、おなじみの問いを、思い出したように考えている(夏の宿題)。これは根源的な問いで、しかもいくつかの点から無駄な問いではないと確信しているものの、ぼんやりした頭では考えがなかなか進まない。
それで思った。「なぜ何もないのではなく、何かがあるのか」という問いは、「生命や意識や知性の出現は偶然なのか必然なのか」という問いに置き換えても、その根源的なところは同じかもしれない。今夏はこっちの問いで行ってみるか。
ポール・デイヴィスさんはこの人。(AOR歌手にもポール・デイビスさんがいるので注意したい)
https://www.youtube.com/watch?v=favrMbfi1Pw
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上記をめぐりツイッターでとても有意義なディスカッションができた(以下)
https://twitter.com/tmichiaki/status/1399615743398797314
https://twitter.com/tokyocat/status/1402644419677876225
上記を以下にまとめた
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(以下に続く↓)
https://tokyocat.hatenadiary.jp/entry/2021/07/28/000000