東京永久観光

【2019 輪廻転生】

科学

★黄金虫変奏曲/リチャード・パワーズ

リチャード・パワーズ『黄金虫変奏曲』を読み始めた。2段組800ページ余のたった20ページほどしか進んでいないが、もう私の一生で小説を読むのはこれが最後でいいんじゃないかと、そんなことを言いたくなっている。 たとえばフランスとオーストラリアに行った…

『新編 基礎物理』<<<<<『入門 現代の量子力学』

『入門 現代の量子力学』(堀田昌寛)を読もうとしている。量子力学を「情報」の観点から刷新する趣旨。そうすれば謎めいた量子力学の謎など消え去るはずだと。 https://www.kspub.co.jp/book/detail/5239230.html ――刮目せざるをえない。ただ、私に理解でき…

シンギュラリティと大きな物語

シンギュラリティなどと浮かれるのはナンセンス――東浩紀がそんな趣旨の断罪をしている。 テクノロジーを基盤にしたその進歩的な世界観を「大きな物語」の復活と捉えていて、なるほど!と思った。 また、この立場の代表としてユヴァル・ノア・ハラリと落合陽…

ゲノムと文法は相関しているそうだ

www.brh.co.jp この研究、初めて知った。興味深い! 北東アジアの13集団(韓国、日本、アイヌ、コリヤークなど)を調べたところ、ゲノムの相違は、言語の文法の相違と似ているが、音楽や言語の音素の相違とは似ていない。 《文法をもとにすれば、世界中の言…

冥王星

あたかも冥王星の上空を飛んでいるかのように、この星のゴツゴツした表面を間近に体験できる映像。2015年の最接近通過時のものを含め、NASAの探査機ニューホライズンズが撮影した100点以上の画像を使っています。#冥王星の日 #ナショジオ https://t.co/gsYyu…

★無限の始まり(再再再読)〜言語の万能性

現在の数字があらゆる数を表せるのに対し、ギリシャ数字はそうではなかった。文字もアルファベットができるまではそうではなかった。そんなことが『無限の始まり』(デイヴィッド・ドイッチュ)に書いてある。 ものごとはなんでも普遍性が史上のどこかで獲得…

★脳の大統一理論

https://www.amazon.co.jp/dp/400029699X 『脳の大統一理論 自由エネルギー原理とは何か』(乾 敏郎ほか) 脳は何をしているのか。いろいろ指摘できるが、要するに「推論をしている」。そのとき中枢(脳)と末梢(目や耳や手足や皮膚や内蔵)はボトムアップ…

★無限の始まり/デイヴィッド・ドイッチュ(再再再読)

ちょっと時間があるとつい余計な後悔や心配をしてしまう。そんなときは、とても面白くてとても難しい本を読むのが正解。たとえば『無限の始まり』(デイヴィッド・ドイッチュ)。年末から再読している。すこぶる集中せざるをえない。 http://www.intershift.…

理論物理学から論理の哲学へ?

diamond.jp 宇宙をめぐる理論物理学は、こうしてどうしても、宇宙をめぐる論理の哲学へと転じていくようだ。ただしイケメンに限る…じゃなかった、無矛盾に限る。 「数学的に無矛盾な体系は、あまねく実在と認めざるを得ないのではないか」 そう考えることは…

「マクロの法則」とは「特徴量」でもある

https://tokyocat.hatenadiary.jp/entry/2021/12/11/000000 から続く ミクロの物理法則に還元できない未知の「マクロの法則」があるはず、といった話だった。 さてこの「マクロの法則」というのは、なんと、人工知能がディープラーニングによって見つけ出す…

生物の中の悪魔/ポール・デイヴィス(続々)

そうこうしているうちに… から続く 死んだら終わりで、神もいないみたいだけど、本当にそれでいいのか? 宇宙よ!―― 今年の夏は『生物の中の悪魔』(ポール・デイヴィス)をこの問いの変奏とみなして読み、そして、同書の核心は「マクロ世界」そして「情報」…

夏の宿題がまだ片付かないのに、もう12月だ

https://tokyocat.hatenadiary.jp/entry/2021/09/27/000000 からの続き 実はあれからジム・ホルト『世界はなぜ「ある」のか』を改めて読んだ。宿題の本題である「なぜ何もないのではなく、何かがあるのか」を考えるのに最良の副読本。文庫が出ていたので線を…

「夏の宿題2021」まだやってない

人間の誕生は宇宙の必然か?(続) から続く 「夏の宿題2021」と称して『生物の中の悪魔』(ポール・デイヴィス)という本を読んできた。すっかり秋だが、感想を提出しないわけにはいかない。 人間の出現は宇宙の必然か?ーーそんな問いがこの本には潜んでい…

遺伝情報が暗号と呼ばれるのはなぜだろう? 

遺伝情報が暗号と呼ばれるのはなぜだろう? 「核酸(つまりDNA)の塩基3つの特定配列」と「特定のアミノ酸1つ」が繋がるとき、それが化学反応として起こるわけではないからだと、私は思っている(間違っているかもしれないが)。 「化学反応ではない」とは「…

日々の関心(アフガン/量子力学)

https://twitter.com/GandharaRFE/status/1434245759608705024 もし私がアフガニスタンに生まれていたらどちらの側に育ったかなと考えてみる必要はあるけれど。… * https://twitter.com/hottaqu/status/1434267742979313669 屏風の虎も情報なりや? 量子情…

★人間の誕生は宇宙の必然か?(続)

〜ポール・デイヴィス『生命の誕生』『生物の中の悪魔』をめぐって〜 https://tokyocat.hatenadiary.jp/entry/2021/07/28/000000 から続く ↓ 景気づけに大仰なことを1つ書く―― 宇宙に目的や意味といったものはいついかに生じたか? ダニエル・デネットや戸田…

言葉を使う動物たち/エヴァ・メイヤー

www.kashiwashobo.co.jp 『言葉を使う動物たち』(エヴァ・メイヤー) このタイトルは「空を飛ぶ人間たち」みたいな違和感があったが、読んでみると面白い。 言葉というもののエッセンスを見極めたい、言葉のオールタナティブはありえるんだろうか、といった…

夏の宿題2021<人間の誕生は宇宙の必然か>(ポール・デイヴィス先生)

https://tokyocat.hatenadiary.jp/entry/2021/06/01/000000 からの続き ↓ コロナとオリンピックのことばかり考えているが、本当は私の「夏の宿題」を片づけないといけない。今年のテーマはポール・デイヴィス先生が示したテーマ<人間の誕生は宇宙の必然か>…

人間の誕生は宇宙の必然か?

私たち人類のような存在がこの宇宙に出現したのは偶然だろうか? ーーこの問いに理論物理学者の多くが「偶然だよ」と にべもないなかで、ポール・デイヴィスという人だけは「偶然のわけがない」と以前から述べている。 偶然でないとは「必然」ということであ…

圏論とは?

実はいつも、「これまで知ったり思ったりしたことがなくて、最近初めてそうか!と知ったり思ったりしたこと」だけをツイートしている。それ以外はあまりツイートしていない。(みんなけっこうそうかもしれないし、いちいち言わなくていいことかもしれないが…

★生命とは何か/ポール・ナース

『生命とは何か』(ポール・ナース)を読んだ。 地球上にある生命の始まりが「たった1回」だったことを、著者は「驚くべき結論」と述懐する。それを受けて訳者(竹内薫)は《これほど壮大な物語はない》そしてこれこそ、少年期の著者が葛藤の末に捨てた《聖…

鞍点とディープラーニング

ものごとが多次元だと「鞍点」=ある次元では最大なのに別の次元では最小といった奇妙な場所=が無数にあって、それに惑わされる。だから、人間が直感だけで最適解を見つけるのは困難。ところが、ディープラーニングはそこをクリアする。――なるほど〜面白い…

長谷川眞理子さんのレクチャー

長谷川眞理子さんのレクチャーを発見(2017年) www.youtube.com かつてタンザニアでチンパンジーを研究したが、なんとチンパンジーを好きになれなかった。多くの研究者がチンパンジーとヒトは同じだと思うのと対照的に、長谷川さんは、なぜチンパンジーはチ…

★タコの心身問題

よく寝た。 『タコの心身問題』(ピーター・ゴドフリー=スミス)を読んでいる。少し前に話題だった本。予想を超えてのめりこむ。タコは考える足である。本当にそうなのだった! https://www.msz.co.jp/book/detail/08757/ 「頭足類と出会うことはおそらく私…

★哲学の決定論 vs. 物理学の決定論:機械は自由意志を持てるか?

ちょうど今こんな対談をやっているではないか(3月6日) https://www.youtube.com/watch?v=2ADDqH9xpc4 (哲学の決定論 vs. 物理学の決定論:機械は自由意志を持てるか?) セーラー服おじさんは、服装が限りなく面白いが、なんと話がそれを超えて面白い。(…

ウイルス進化論〜占い効果論

新型コロナは変異ウイルスが従来ウイルスをあっという間に淘汰しているとの報。これこそ進化論の実例を世界中が目撃していることになるのか。ウイルスが生物かどうかは微妙だが。 それでいくと、ウイルスにとって人々のワクチン接種は隕石の衝突や火山の大規…

情報とは何だ? エネルギーに似ている?

https://www.nikkei-science.com/sci_book/bessatu/51231.html 別冊日経サイエンス『アントロポセン』(2019年)を手にした。去年あたりの流行語大賞でもよかったがそんなことはさておき、「地球の情報容量」(C.A.ヒダルゴ)という記事が目についた。地球に…

立花隆の東大講義

立花隆の東大講義。25年前。人文と科学両方のエッセンスを確実に踏まえた「人間とは何か、人間の現在とは何か」というジェネラルな問い。立花さんを契機に私もそうした問いに目覚めていったかもしれない。そしてこの問いこそが決定的な関心を誘うものである…

免疫的暗黒物質とか、自由エネルギー原理とか、withコイケとか

https://www.theguardian.com/world/2020/may/31/covid-19-expert-karl-friston-germany-may-have-more-immunological-dark-matte 「Covid-19 expert Karl Friston: 'Germany may have more immunological “dark matter”' 」 2020年5月の記事。「免疫におけ…

★感情心理学・入門(有斐閣アルマ)

普通の事務仕事であっても、感情労働の側面は大きい。メールなど書きながらそう気づく。伝える内容より、それを包むムードのほうが、ときには分量が多いし苦心も多いように思われますが、いかがでしょうか。ご承知おきたまわれば幸いに存じます。どうぞよろ…