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【2019 輪廻転生】

★ドライブ・マイ・カー/濱口竜介

劇的(激的)でないのに劇的(激的)なことが起こる。ーーそう思った。濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』再鑑賞(アマプラで)

筋書きもアクションもサスペンスも、通常の映画では不可欠のように追求される劇的さには、近づかない感じ。劇というならチェーホフのまさに劇が入り込むのに、バラバラにされ、稽古やリハが繰り返され、演劇自体の盛り上がりとは別種の流れが混在する中で、初めて映画の劇が起こる。