三宅唱『旅と日々』

心を動かされる予定で見に行き、予定どおり心を動かされて帰ってきた。三宅唱『旅と日々』。観客が少なくて驚いた。

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「重力は時空の曲がりです」と言われても、時空の曲がりなんてどうにもイメージできなくて困るわけだが、「待てよ、つまり重力のようにイメージすればいいのか!」とひらめく。

「アファンタジア」という人がいるそうだ。それが理解できるのに頭の中にイメージを作れない。さて、このような人こそ、時空の曲がりというものがイメージの手助けなしにわかる、すなわち一般相対論を真に理解できる可能性が、あるのではないか。

 時空の曲がりを「数理ではなくイメージで説明してはいけません」というのは、『旅と日々』を「映像ではなく文章で説明してはいけません」というのと、似ているかもだ。