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【2019 輪廻転生】

★哲学問答2020/千坂恭二

きのう心理学について書いたあと、別途ぱらぱらと読んでいる『哲学問答2020』(千坂恭二)が、心理学を一刺ししていたので、おおと思った。

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社会学や心理学の特徴は、思想をやらないこと、あるいは思想を回避することにある。社会学は思想を社会的要因に、心理学は心理的要因に還元し、思想をそのものとして対象化しない。しかし思想は、そのような社会や心理を超えてあるのだとすれば、社会学も心理学も前座でしかないだろう》p.36

 

その次のページには、またまた刺激的なことが書かれている。

《なぜ、法や政治ではなく軍事であり、暴力なのか。それは、権力は、いかなる権力であれ悪ではないからだ》《革命は、権力は悪だという理由で倒すのではない。権力とは、立場も観点も異なり、両立しないから権力を倒すのだ。権力を悪として批判する立場は、当人たちがどう考えていようと反革命だろう》

 

引用部分を含め、この本は著者のツイートの再録が主になっている。私もこの人をなぜかいつからかフォローしていて、静かにして強烈なこうした主張が、時おりタイムラインに現れてくるので、もうなじみになっている。