東京永久観光

【2019 輪廻転生】

成田悠輔×東浩紀 対談(ゲンロン)

きょうはこれを見ている。

shirasu.io

ドイツ×スペイン的、決勝戦

 

人間という幻想、国家という幻想、貨幣という幻想、それは聞き飽きた言葉でもあるが、そうした信仰と懐疑の本当にどちらとも言えない(個人的にも本当に迷わざるをえない)極点に、2人の議論が達していく。1時間48分ごろ。

東氏は古き良きもの、成田氏は新しき良きもの、それぞれを見逃さず重視して手放さない。そこが繰り返し掘り起こされる感じ。

 

(12月9日追記)

成田悠輔×東浩紀 ゲンロン対談、再視聴している。これやはり「シンギュラリティ是か非か」の核心的ディスカッションなのだと実感されてくる。

私は、たとえばキューバ革命を目撃できたら面白かったんじゃないか、目撃したかったな〜という程度には、シンギュラリティを目撃したい。だいたい私はインターネット革命を目撃したのだから、シンギュラリティーだって死ぬまでに目撃できる可能性は、首都圏直下型地震に遭遇する程度には高い。

 

ーーなぜ急にキューバ革命を例に出したかというと、先日『ゴッドファーザー PART II』を見ていたら、劇中にキューバ革命が出てきたからだ。キューバ革命達成の瞬間のハバナが描かれる。創作がどれほど見事に練り上げられようと、事実とは、それがただ単に事実というだけで、衝撃度は優る(と思う)

なお、なぜ『ゴッドファーザー PART II』を何年ぶりかに観たのかというと、『鎌倉殿の13人』の義時ってゴッド・ファーザーのマイケルみたいだねという話を、ときどき目にしていたから(PART Ⅰ も観た)。とりわけ呉座勇一さんもユーチューブの『鎌倉殿』解説でそこを強調していた。義時非情、マイケル非情。

――そもそも脚本家が「義時は映画『ゴッドファーザー』のマイケル・コルレオーネ(アル・パチーノ)なんです」と最初から発言していたのだった!https://realsound.jp/movie/2020/01/post-482520.html

 

さてシンギュラリティの話に戻ってーー

シンギュラリティ(AIが人間を超え社会も支配する)を歓迎するか拒絶するかは難しい問いだ。ただ、たとえばプーチンウクライナ攻撃などという絶対拒絶すべき歴史をともに歩んでしまった私たちが、ほかになにをそれほど拒絶すべきかの問いも、難しい。

東浩紀はシンギュラリティ「OK」とは絶対に思っていない(絶対NGと思っているかどうかはわからないにしても)のに対し、成田悠輔はシンギュラリティ「NG」とは絶対に思っていない(絶対OKと思っているかどうかはわからないにしても)ーーそう受け取れる。

 

https://tokyocat.hatenadiary.jp/entry/2022/12/18/000000