東京永久観光

【2019 輪廻転生】

死の問題、金の問題

日本の社会保障における「高齢者の厚遇と若年者の冷遇」という深刻な現実は、「サブスク医療」といったキーワードで、最近やっとネットのみで注目され始めた。しかし「厚遇される高齢者と冷遇される高齢者」といういっそう深刻な現実は、今なお注目されていない。

退職は夢のまた夢… 働かざるを得ない日本の高齢者たちの「厳しい老後」 | 生きるためには働くしかない | クーリエ・ジャポン

できれば死というものに丁寧に向き合いたい局面で、いやでも金というものに粗雑に向き合わざるをえない、そんな現実。

(しかしながら、イワン・イリッチの場合、金がありすぎたおかげで、ひたすら死だけに向き合うこととなり、それのみに苛まれたわけだ… まったく人生の救いとはどこにもないのか?)

いやじっさい、生の断絶が死なので、生にしか救いがないなら、死には救いがありえないことになる――それは自明。ただし。生きているうちは死は来ない。死が来ないうちに生は終わる。つまり私たちは死を経験しない――これまた多くの人がよく考えたあげくに気づくことだ。

というわけで、しかし、死の問題とはちがって、金の問題のほうは、生きているあいだに、ぶちあたる。――なんという、みもふたもない現実。

やめよう。もっと楽しいことを考えよう!(例↓)

 

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