世界
「イギリス「EU離脱」問題、一発の“凶弾”は歴史の針路を変えるか? 国民投票直前レポート」(現代ビジネス) http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48954 より《国論を二分するような大きなテーマで、話し合いによる問題解決、事態打開への希望を失ったとき…
エマニュエル・ドットというフランスの偉い人がいると聞いて、新書を一冊読んでみた。フランス社会が抱えてしまった困難について、冷静な分析と明瞭な整理がなされる。勉強になった。以下、私なりの内容のまとめと感想。 <「私はシャルリ」の隠れた本音>シ…
<山猫日記より> 《たいへん感心してしまったというのが正直なところ》《時代の雰囲気に言葉が与えられたという印象》《ひとたび言葉が与えられると、我々はその前の世界には戻れないのではないかとさえ思っています》なるほど。 「それを言っちゃあ、お終…
北朝鮮はキム・ジョンウンが一人放置され勝手に支配する国にますますなりつつあるのか。しかしそう言うなら、中国は共産党の思想が支配する国だろうし、米国はビジネスの思想が支配する国だろう。ひるがえって日本はどうか。面白いことに、世界でいちばん民…
=こちらからの続き=前ふりっぽいシールズのパート、全体像が詳しくわかる台湾や香港のパートに続き、同書は中国のデモについてもリポートしている。ここは台湾・香港の話に増して面白かった。それはなぜかと考えると、中国で起こっていることを、私は、台…
◎安田純平さんの状況について常岡浩介さんが語った話(MBS『報道するラジオ』2015.12.25 OA)知らないこと、驚くことばかり。そもそもシリアの武装勢力においては社会の仕組みや人生の目標が私たちとは隔絶している。あまりにも。私の世界からみればニッチと…
◎現代の国際関係 − 抑止戦略の限界に直面《抑止戦略に頼っても軍事介入に頼っても平和と安定を期待することができない、そのような世界に私たちは生きている》(藤原帰一)だれもがそう思っている基本認識だけが書いてあるように思えるが、この人に穏やかに…
台湾のひまわり運動(2014年)および香港の雨傘運動(2013年)を詳しく報告した新書を読んだ。(福島香織 著)どちらもテレビのニュースでは眺めていたわけだが、「なんかそんなことがあったな」くらいの記憶しかなく、とりたてて意義や背景を考えたことがな…
安田純平さんがシリアに行きたいと思った気持ちは、私がどこか知らない海外を旅行してみたいという気持ちと、いくらかは似ているのではないか。(維新の党と民主党が似ている程度には)中東などから西欧に向かう難民のニュースが、わりと気になるのは、自分…
「隣町のあそこの家、爆弾が落ちたそうだ」という噂話がシリアでは特別珍しくないのだろうが、「隣町のあそこの家、寝たきりのお年寄りに、介護に疲れた家族が手をかけたそうだ」という噂話が日本では特別珍しくないのではないか。地獄は実在する。複数あっ…
きのう脈絡もなく『ベン・ハー』のディスクを見たのだが、ローマ帝国の首脳が、支配したユダの地で、民の信じる一神教に違和感をもち、どこかの大工のせがれが妙な説教を始めたという噂をとりわけ問題視している――その構図は、欧米先進国がイスラム国を問題…
すぐやらないことは1年くらいは平気でやらないということには、もうとっくに気づいている。ただし、5年くらいたって何で今さら何でもっと早くしないかという気持ちでぐずぐずとやり始めることが、まったくないわけではないことにも、気づいている。希望はそ…
いま、NHK「パリ同時テロ事件の衝撃」を視聴した。今回の問題の焦点が整理され、人々の心情にも肉薄し、とても見応えがあった。しかもパリの現地から生放送。事件からたった1週間で濃い内容の1時間の番組を作り上げた日本の報道機関に、敬意と希望を感じる…
<11.14> シリアは遠くないと常に言い聞かせないといけないくらいシリアは遠いが、パリは本当はどれくらい遠くないのだ? <11.15> 《In the Name of What ?》(http://jp.reuters.com/news/picture?articleId=JPRTS6Z3P&slideId=1094897006より11 / 35)…
21世紀の地球にアメリカがあり中国があるのは、太陽系に木星があり土星があるようなもので、偶然なのか必然なのか、つまりそれは普通のことなのか特殊なことなのか、よくわからないわけだが、どちらも事実であることは間違いがなく、そして事実は1つしかな…
「民族や宗教の帰属を自ら選ぶことは可能か」という話をツイッターで見かけた。私の場合、Japaneseという帰属を他に変えるという状況は想像もしたことがなかった。それは幸運であるし不運でもあるかもしれない。宗教はどうか。日本では名目上は仏教で実質的…
●とくに前後の脈絡はないが、メルヴィルの小説『白鯨』を読んでいる。いつも思うが、長い小説を読むのは長い旅行をするのに似ている。長さゆえにもたらされる特殊事情それ自体を堪能する中毒性を抜きにしては、その醍醐味を語れない。●さて、この『白鯨』の…