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【2019 輪廻転生】

★科学と生命と言語の秘密/松岡正剛✕津田一郎

『科学と生命と言語の秘密』(松岡正剛津田一郎

私たちを生み出しそして私たちが生きているこの世界は、いかなる仕組みで成り立っているのか、いかにすれば見通せるのか。現時点で最高度の問いと答えの形が示されていると確信する。知的官能全開の一冊とでも言おうか。

 

(12月13日 追記)

生命の誕生や進化を支える統一原理はおそらく存在しない。エントロピーが増大する平均的な世界に偶然現れる特定の破れ目が自己組織化のもとになったはず、とかなんとか… ともあれ、こうした核心的な問いや答えを直観するためか、カテゴリーミステイクぎりぎりの踏み越えを躊躇しない感ありあり。

とりわけ、2人が口にする「全知全能なるもの」とか「神」とかいうのは、いったいいかなるカテゴリーなのか。あるいは、それは大昔も現在も、そもそもカテゴリーの巨大な錯誤を通じてのみ生じてくる概念なのだろうか?

毎日よくわからないことを考えているけれど、あれこれ読んでぱっと思ったなら、とにかくこのようにツイートしてみることで、あふれかえる情報にも、なんらかの破れ目がもたらされ、思いがけず「あっそうか」と理解が結晶してくることは、ありそうなことだし、実際よくあることだ。