ゼロサムか、なるほど〜
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この2か月あまり仕事が怒涛のごとくで、やっと波が引いたら、ふと『騎士団長殺し』の続きが読みたくなった。仕事システム世界とは完全に異なる秩序と相貌としか言いようがない春樹システム世界。文庫化されるとか?
あやうく令和の過労死
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令和オキシトシン
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私の中の国民と非国民。令和。
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きっとGoogleの検索や翻訳の人工知能は驚いている。おいきょう日本に何があった? 「オーケーグーグル、いいから早く変換できるようにしろ!」
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その出来事によって、世界の秩序とか社会の機構とか個人の心情とか、いっしょくたになって一気に噴出してしまうような出来事が、まれにあることを、私は2001年と2011年に知ったが、今日もやっぱりちょっとそんな感じ。
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元号とは何か? 神とは何か? ヒンズーが横に広がる多神教なら、日本教は縦に連なる多神教?
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仕事の話をするならば、わびしさの底にあることの1つは、どうしてもぬぐえないアウェイ感。さて、令和の日本。きょう、あなたはホームですか、アウェイですか? (私は、実は、アウェイ感よりホーム感を味わっていることを、告白せざるをえない)
いやつまり「勤労なんてオレの人生じゃないぜ」と言い切るのは、実は相当難しいんだけれど、「元号なんてオレの人生じゃないぜ」と言い切るのも、これまた案外、相当難しい、ときょう思ったということ。
東浩紀は「家族というものが所与でありかつ無根拠であることが、国家というものが所与でありかつ無根拠であることのひな形なんだ」という主旨のことを、このあいだゲンロンカフェで語っていたけど、所与であるのみならず、むしろ無根拠だからこそ、転覆させようがないとも言えるのか。令和。
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だけどやっぱりすごいな。昨日までは、世界のいかなる事実とも結びついていなくて、Googleすらまったく知らなかった、なんかへんな2文字の宇宙を、1億人あまりが、あっというまに、なんらの違和感なく、受容できてしまった。
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民主主義の対極にありつつ、独裁ともポピュリズムとも なんか違って、不思議な不思議な令和主義。
令和がもっともらしく出てくるのは、騎士団長がもっともらしく出てくるのと、同じくらいおかしいんだけど、同じくらいそういうものなんだということだ。
なお、日本一もっともらしい男といえば、安部晋三(テレビ生出演)
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<4月2日>
令和は昨日のうちにみんなで消費し尽くしたので、今日は新しい元号の発表が待ち遠しい。
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いやー、これが私の国なんですよ。ユーにはわからないでしょう。私は正真正銘の日本国民だ、ナショナリストだ。つくづくそう思う。いやほんと。 /
それにしても、イラストやのこの1枚、ベラスケス「侍女たち」のような、めまいに誘われる。
https://bijutsufan.com/baroque/pic-velazquez/lasmeninas/
http://blog2.hix05.com/2015/11/post-2090.html
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号外配布転倒混乱で「令和」の使用自粛へ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190401/k10011869181000.html
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そういえば、「平成」発表のときも、長い仕事のゴールの日で、官房長官のあれを、たしか職場のテレビでみた。昨日もそんなかんじだった。私の元号は「勤労」が長く続いている。
やっぱり「長く生きるといろんなことがある」