国にも人にも世界にも物語がある。それは、私たちが物語しか好まないからかもしれないにしても、ともあれ私たちが物語をはげしく好むからだろう。だから君や私の人生にも物語が望まれる。
しかし、だれの物語もその人生の後から書かれる。先に書くことはできない。つまり君も私もメルケルも、これとは違った人生の物語を書くことは、じつはできないのだ。違った物語がほしければ、後から書き直すしかない。後から書き直すことだけはできるとも言える。
何の話か… 人生とは何だろう?
(さて、この「物語」とはつまり「因果」という物語のことかもしれない)