*
それはそれとして――
格納容器、最大530シーベルトの線量推定 福島2号機(朝日新聞2月2日)
圧力容器の真下に位置する格納容器の底、などという場所のことは、すっかり忘れていた。というか、どうしても忘れていたかった。まもなく6年。
筒井康隆の短編に「鍵」というのがある。学校で自分が使っていたロッカーの鍵を、卒業してだいぶたってから見つけ、開けなきゃいいのに開けてしまう…。何年も置きっ放しだった弁当箱から発生したカビが、まるで密林のごとく…。それを思い出した。
筒井康隆「鍵」の内容が以下にあった。
http://occult-atoaji.sakura.ne.jp/?p=11648
なんと、もっといやな結末があったのだった!
たしかに、ロッカーの弁当箱にとどまらず、もっといやな話があったような覚えだけはあったが、忘れていたのだ。ああ、忘れたいことは、永遠に忘れていたい。
★鍵/筒井康隆