東京永久観光

【2019 輪廻転生】

1Q84 BOOK3 読書中


本を開くとまず、なんと牛河の章が出来ているではないか。
驚き、なんだか嬉しくなった。
しかもそれにとどまらず、
彼は探偵役であり、物語を展開させる主軸になるのだった。
おまけに、牛河の行動や内面それに過去までが、
これほど詳しく描かれるとは!


さて、天吾と青豆には、もうなんでもありの出来事が続く。
しかし、われわれ読者はふだん、
なんでもありの現実など生きていない。
そうすると、そんなよくわからない世界へのつっこみ役として
気持ちを託せる人物をさがしてしまうわけだが、
それは唯一、牛河だ。


いやただそのせいだけでなく、今のところ(13章まで読んだ)、
牛河パートの面白さが、私には際だっている。


 *


◎牛河をめぐる考察(BOOK2から)http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20090617/p1


1Q84 BOOK3/村上春樹
 1Q84 BOOK 3