東京永久観光

【2019 輪廻転生】

ワールド文学カップ観戦


ワールド文学カップ。そんな名のもとに作られた本棚が紀伊國屋書店の新宿本店に出来ていると聞き、きょうは見に行った。

http://bookweb.kinokuniya.jp/bookfair/worldliteraturecup.html
http://booklog.kinokuniya.co.jp/pickwick/

長くなじみにしている喫茶店に帰ってきた気分だった。しょっちゅう会っている人やずっと会いたかった人がそろって席にいる。それは2人や3人ではない。もちろん知らない人のほうがずっと多いのだが、その人たちもみんな面白そうで親しめそうで、ここに通ってさえいれば、そのうちちゃんと知り合いになれるだろう。

選ばれた名誉ある小説本は合わせて650冊。どれも書店員の有志7人のいずれかが精読したうえで推薦したという。素晴らしい。

「これ読みましたよ」「それ読みましたか」 知っている本が目に入るたび、胸を張ってそう言いたくなる。殿堂入りの選手も多いが新人や控えのような選手もいるから面白い。特に日本代表の中に、けっこう地味で自分でも読んだことをほとんど忘れていたのに、それでも「たしかに間違いなく好かった」というのが2冊あった。『忘却の河』(福永武彦)と『濁った激流にかかる橋』(伊井直行)。

備え付けのノートに残された客のコメントに「金が足りない」とある。片っ端から読もうと思えばそうなるだろう。私はそれ以上に「時間が足りない」と遠い目になっていた。しかし、どちらも「どれもこれも読みたい」のは一緒であり、しかもいつか本当に読むつもりだからこそ、マジに焦ってしまうのだ。これまた素晴らしいではないか。