「言語の誕生や、文字の出現や、書物の普及にも匹敵する変転を、
われわれはインターネットに目撃している」
これまで、誇張と遠慮をこめてそう思いそう言ってきたけれど、
人類はマジにやってしまったのかもしれない。
私はもはや原始人。
いや、それどころじゃない、私たちはサルになるのだ。
(もちろん、新しいサルのほうがいま続々生まれているのであれば、
まだいいが……)
サルとヒトは元は一緒で今もけっこう似ているが、
でもよく考えてみれば決定的に差がある。
今生じているのは、そうしたジャンプなのではないか。
二本足で歩くサル、火をおこすサル、道具をもつサルは、
もはやサルではなくなった。
車で動くヒト、電気をつけるヒト、テレビを見るヒトは、
やはり同じくヒトだったが、
インターネットを使うヒトは、ついにヒトではなくなったのだ。
◎http://d.hatena.ne.jp/nishiohirokazu/20090401/1238588872("Did You Know"和訳)
「人生はそれなりに十分に複雑で、小説もそれなりに十分に複雑だ」と、
先のエントリーに書いた。
しかしインターネットは圧倒的に決定的に複雑なのだ。