「現金にも「マイナス金利」が付く時、貨幣は死ぬ。そして人類史上最悪の恐慌が訪れる…」(小幡績)
貨幣とは何かがそのときわかる、という感じか。
なお、渡辺努『物価とは何か』は、以前、ゆる言語学ラジオが一押ししていて、読んだ。
物価がなぜ上がるかなんて、わかっていると思い込んでいたけど、実は考えたこともなかったのが大きい発見だった。しかもその答えがはっきりしていないことも驚きだった。
岩井克人『貨幣論』は、ずいぶん昔に読んだ。お金や経済とはそもそも謎なのか、というもやもやした興味が、このころからもやもやと、もやもやもやもやもやもやと、広がっていったと思う。
http://www.mayq.net/kaheiron.html
「国債はどれだけ発行してもオッケーか?」も、そうしたもやもやの1つだった。これもかれこれ10年以上どっちなんだろうと首をひねってきたが、近ごろようやく白黒つけていい気持ちになっている。
そういうのに比べたら、年金のあんこが毒か毒でないかぐらい、瞬時にわかりたい。
……いや、基本的には何ごとも「群盲象を撫でる」という状態がずっと続いているか。これからもそうかもしれない。金融経済も。量子力学も。