東京永久観光

【2019 輪廻転生】

★チャイナタウン/ポランスキー ★シャイニング/キューブリック

ニューノーマルで早寝していたら、TBS-BSでなにか映画をやっており、妙に執拗な描写に引き込まれ、あ、これはきっとと思ったとおり『チャイナタウン』だった。物語は忘れているが、目を離せない。布団からも出られない。

そのあとオンデマンドで『チャイナタウン』を改めて視聴。ジャック・ニコルソン、面目躍如。予想を超えて評価が高い映画であることもネットで認識した。

標題「チャイナタウン」、場面では最後にしか出てこないが、かえって印象を強くする。あの時期あの都市のチャイナタウンがいかなる場所なのか、私にはよくわからないけれど、ごみごみした街路と粗雑な人群れのロング・ショットによる終焉。全編を彩ったトランペットとともに、いつまでも名残る。

 

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のち、ジャック・ニコルソンつながりで、これも久しぶりに『シャイニング』を鑑賞。シンプルな話でもあり、こちらはだいたい覚えていた。ジャック・ニコルソン、大車輪。しかし妻役の狼狽ぶりの強烈さがそれに負けない。息子の健気さもまた。

原作のスティーブン・キングは、映画は事情の説明が不足しているとして気に入らなかったらしい。しかし見ている私としては、不気味さの理由が不透明なままであるからこそ、なおさら不気味なのだった。

 

ところで以前、ある辺鄙なホテルに一人で泊まったとき、そこの廊下を見て「あれこれシャイニングみたいだな」と思ったのだが、ホントに似ていることが改めて確認できた。

https://ryokouki.hatenablog.jp/entry/20120727/p1

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