https://tokyocat.hatenadiary.jp/entry/2025/12/30/000000 から続く
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『物理学の哲学入門 Ⅰ』続けて読む。なんと特殊相対性理論が「そういうことか!」と初めてクリアになった感。というもの、普段は「それってさぞ奇怪で不思議な世界なんだろう」と雰囲気だけ味わって終わってしまい、発想の原点を正確につかもうなどとは一度も意図したことがなかったのだろう。
理解が深まらない落とし穴は、どうやらもう1つある。同書が指摘するのは、座標というエレガントな方法を身につけた私たちは、それをあたかも目で見えるかのように描くが、実はそれは、事実的な幾何学(位置とか運動が実際はどんな構図になっているか)を必ずしも反映していない、という問題。
個人的には、たとえば波の動きなんていうものも「そんなもの完全にわかっている」と思い込んでいるけれど、よくよく考えると、海の波が実際はどう動くのかと、それを座標にした波形のグラフとが、正確にはどう対応しているのか、横軸は時刻なのか位置なのかとか、実はそうとう曖昧なのだ。
そうした率直な反省と新鮮な期待に支えられつつ、かのミンコフスキー時空とかローレンツ変換とかの、原理や正体のようなものを、ちらりちらりと見極めていける(かもしれない)、そんな本なのだろう。