猫は「5月」を知っているのだろうか? 犬は「夏」を知っているのだろうか? 言葉をもたなくても。
――毎日人が家にいるのがコロナのせいだとは知るまい。
いらすとや が、あらゆるものごとをイラストにしてくれたら、言葉はいらなくなるのだろうか?
しかしながら、「夏」を描いたイラストは、夏そのものにどこか似ているはずだ。ところが、「夏」という音声も「夏」という文字も夏そのものにはまったく似ていない。だからこそ言葉は万能でありうるとも思える。
ついでに もう1つ。
「〜でない」「または」「かつ」といった論理語は、イラストにできるのだろうか? すなわち「サイのいない部屋」はイラストにできるのか?
ーー「ウイルスのいない東京」はイラストにもできないのか?
この部屋にサイがいないことを認めないウィトゲンシュタインとそれで困っているラッセルのイラスト(漫画)=以下=
1987年にサッチャー首相が発した「社会は存在しない」という言葉をもじり、現首相ジョンソン氏が「社会は存在する」と発言
— 諸隈元シュタイン (@moroQma) 2020年5月9日
当時の英国では大学の政治学の授業で「社会はあるのかないのか」討議されたそうですが、その76年前に論理学の授業で「サイがいるのかいないのか」討議した彼らを思い出しますね pic.twitter.com/2d9fqascOR