http://www.asahi.com/articles/ASJ2V45WDJ2VUTIL023.html(朝日新聞)
問うべきは、放射線という自然現象や原子力発電所という科学技術よりも、東京電力という人為的仕組みの是非なのだろう。そして東京電力に日本政府と日本国民を含んだ社会と文明の現状の是非なのだろう。
5年経って、忘れたほうがいいことと、忘れないほうがいいことがあるのだと、昨日、以下のツイートを読んで思った。
https://twitter.com/sssugita/status/702851612759314432
この裁判は、その忘れないほうがいいこと(こだわったほうがいいこと)とは具体的に何なのかを考えることになるのではないか。
個人的には、冷静に考えれば大丈夫なのに「大丈夫じゃない、大丈夫じゃない」と思いたがる私たちの傾向が、ずっと気になってきた。そんな5年間だった。でも最近は、冷静に考えれば大丈夫じゃないのに「大丈夫だ、大丈夫だ」と思いたがる私たちの傾向のほうこそ、忘れてはならないと思い始めた。