東京永久観光

【2019 輪廻転生】

★subzar/subzar(2014)

 subzar

先日 タワーレコード新宿店を久しぶりに覗いたら、ポストクラシック系コーナーで一押しだったのが、この英国のバンドsubzar(サブザー)

バイオリン、チェロとアコースティック・ギター2人のカルテット。非常によい。

ケルト風とも評される。4曲目(以下)でギターがタッカタタタ、タッカタタタと3連符のリズムを刻んでいるあたりが、もしやケルト風なのだろうか。

 


ずいぶん昔、ケルト音楽のオムニバスCDを買ったことがあり、その中にあった1曲が思い出された。
 


さて帰りにJR新宿南口を通ると、いつものように路上ミュージシャンたちが競って演奏していた。たまに立ち止まることもある。この日は DJ的にダンサブルな曲を流しつつサックスをそれに合わせて吹いている人がいて、これまたとても心地よかった。
 


近ごろ音楽はデータ化し分散化しクラウド化した。だから、ひとり淡々と好きなものを好きなように聴けばよくて便利なのだが、それはしかし音楽に中心がないことを意味し、「今 何を聴いたらいいのか」「みんなは何を聴いているのか」がもうまったくわからない。

街中で物理的なディスクや物理的なミュージシャンに直接出くわし、誰の手引きでもなく自ら感動するというのは、もはや滅多にない貴重な出来事だ。


クラウドを捨てよ、街へ出よう」的な? asin:4041315220