ますます本を読まなくなった。とりあえず書名だけ一覧にしてみる。開いただけの本もある。感想を少しずつ書いていこう(近ごろブログは自分の部屋をこつこつ整理整頓していくような作業になりつつある)
★ヒューマン なぜヒトは人間になれたのか/NHKスペシャル取材班
★転がる香港に苔は生えない/星野博美
かくも個性的にして普遍的な香港ルポの感想すら書かないなんて、私はどうかしている。以下は引っ越したあとの部屋に落ちていた紙くず程度のメモ(引用)でしかないが。
《我々ほぼ同世代の子供たちは、日本と香港、台湾でタイムラグなしに同じ日本製のテレビ番組を見ていた。しかし彼らはそれを日本の子供も見ていることを知っていたが、日本の子供は当時、それを香港や台湾の子供も見ていることなど想像すらしなかった》
《一年前の正月、ゴミ売りのおじさんからバッグをもらい、その年が暮れようとしている今、鶏屋から鶏をもらう》
《なんという街。
なんという街。
この街に戻ってきた喜びが胸に込み上げてきた》
ところで、星野の渡航や滞在の背後に「美少年好き」があると知る。間違いなくある。このことが実は最も面白い気がする。誰しもそういうものだと思うからだ。
★「科学にすがるな!」 宇宙と死をめぐる特別授業/佐藤文隆・艸場よしみ
上記がベスト5というところ。今年出た本は1冊だけか。
★サラリーマンの悩みのほとんどにはすでに学問的な「答え」が出ている/西内啓
ライフハックとは学問的な知識の積み重ねと それをもとにロジカルに(つまりマニュアル的に)考えるセンスに尽きるのかもしれない。なにごとも正しいデータを正しい方法で分析すれば答は出る。しかもとっくに出ている。だから、合理的に考えられる人は理解がどんどん先に進む。その一方、答が明白であるにもかかわらず、怠惰と願望ゆえにそれを見ようとしない、認めようとしない、信じない人がいる。そして、ああでもないこうでもないと思案して時間を無駄にする。直感だけで乗り切ろうとして間違える。科学的な思考と情報へのアクセスがネットによってきわめて簡単になったため、両者の差は非常に大きくなる。そんな時代なのかもしれない。
そうしたギャップは、身近な問題を経済学的に考えられるかどうかに最もよく現れるように思う。統計を読むセンスもそうした不可欠な基礎の一つだろう(下と同じ著者)
★ケインズかハイエクか 資本主義を動かした世紀の対決/ニコラス・ワプショット
★初歩からの世界経済/日本経済新聞社 編
★回路/黒沢清
★記号論理入門/前原昭二
★不完全性定理/野崎昭弘
★無限論の教室/野矢茂樹
★数学ガール ゲーデルの不完全性定理/結城浩
以上4冊については
→ http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20130902/p1
→ http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20130904/p1
→ http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20131024/p1
★チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド
★アナリーゼで解き明かす新名曲が語る音楽史
★ビートルズの作曲法
★われら銀河をググるべきや
★フィルムメーカーズ−個人映画のつくり方
★カミとヒトの解剖学/養老孟司
★哲学の教科書/中島義道
★大往生したけりゃ医療とかかわるな 「自然死」のすすめ/中村仁一
★もたない男/中崎タツヤ
★生物から生命へ 共進化で読みとく/有田隆也
★生命のサンドイッチ理論/池上高志、植田工
★数学入門/小島寛之
★ウィトゲンシュタインの誤謬/永井均
★経済学を学ぶ/岩田規久男(asin:4480056025)
今思えば、この読書は今年の重大ニュース「黒田総裁誕生と金融緩和政策」を先取りしていた。
★ そこのまる/有限会社養老研究所
★逆光/トマス・ピンチョン
こればっかり読んでいたせいか?
http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20131108/p1
http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20130310/p1
↑ 2012年の読書記録 (2) http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20121224/p1
↓ 2014年の読書記録 (1) http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20140919/p1