希望と勇気の書『計画と無計画のあいだ』。とりわけ最終章「計画と無計画のあいだ」は全文引用したい。生きることには意味があり世界とはつながれる。そうした希望や勇気をもう二度と信じる気がないなら、死んでいるのと同じではないか!干からびた魂よ(私)
頑張って頑張って、それでもたかだか一歩しか進まないのが仕事というものだ。趣味や生活のほうはそこまで頑張らないので、その一歩すら進まない。
だったら自分の趣味や生活を自分の仕事にしてしまえばよいのだ。…そういうことを実践したのがミシマ社ということなのではないか。『計画と無計画のあいだ』
本当にやりたいことをやる人生。一生入魂。そういうふうにはやれない理由は100も1000もあるが、そういうふうにやる方法が0というわけではないのだ。
《起業を思いついたとき真っ先にご相談にあがったのが、内田樹先生のところでした。「出版社をつくろうと思います」という突然の申し出に対し、先生は、文字通り間髪おかず「それがいいと思います」と断言してくださいました。「どんな出版社にするか」、ひとことも説明する前に。》(あとがきより)
同書を読んでいると、「ほんとにまったくそうありたいよ、そうあるべきだよ」と感動する箇所は多々あるのだが、このくだりもそうだった。内田樹氏は、有名すぎるせいかネットでわけもなく軽んじられることがあるが、こうした話を知ると、「やっぱりこんなナイスな人物はめったにいない」と思い直す。